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私、図太いんです


 翌日


 目が覚めると昨日の事などどうでもよくなっていた。



 ぐ~~・・・



 それよりも昨日は晩御飯を食べ損ねた。何たる失態。どうしてこうも晩御飯を食べ忘れるのだろうか。


 そんな昨日の私に対して憤慨しながら身嗜みを整える。


 今日はどうしようかと悩んでいると


「キューン」


「おはようクーちゃん」


「キャウン」



 あの大きなクーちゃんは家に居る時だけは中型犬サイズになっているので私の部屋で寝てます。最近は一人でドアを開けられるようになったので行動範囲が広いです。



「大丈夫だよ。ゴメンね心配かけたね」


「クーン」



 クーちゃんは昨晩は私の横で寝ていた。いつもなら私の足元で寝ているのに。気を使ってくれたのだろうか。スッゴいモフモフでございました。



 リビングに入るとみんな揃っていた。今日は珍しく私が最後だったようだ。



「おはようライトちゃん。お腹すいてるでしょ?」


「おはようライトちゃん。昨日のおかずはとってあるぞ」


「おはようライト。・・・? どうかしたの?」



 いや、いつも通りで少し拍子抜けを



「あのババアのヒステリックなんか気にしなくても良いよ」


「え」



 今なんとおっしゃいましたリンクさん。



「え? ヒステリックババアのこと?」


「・・・?」


「もう、そんな言い方したらダメよ。きっと精神的にも不安定な歳なのよ。気にしないのが一番よ」


「お前の言い方も酷いぞ。あのババアを擁護するつもりはないがな」



 お、おおふ。何だか私よりも気にしてませんか皆さん。



「「「別に普通」よ」だぞ」



 どうやらこの一家は私の心が読めるみたいですね。じゃなくて!



「そうそう。昨日持ち帰ってきた角は見事ね。断面からみて自分から落としたみたいだけど、拾ったのかしら?」


「ライトの事だから貰った可能性もあるよ」


「あり得るな。お菓子と交換とかな」



「「あぁ、ありそう」」


「ガウガウ」



 ちょっと、何で盛り上がってるの。しかもジンさん当たってるし。クーちゃんは呆れないでよ。交渉したの君でしょ!



「今回はあのババ・・じゃなくてギルマスの性格が歪んでいたせいで昇格できなかったけど、別にEでも生きていけるわよ」


 ベルさんはそう言って私の大好物のシチューを器に盛る。



「そうそう。無くても身分証明書くらいは使えるし。ライトちゃんなら錬金術に進む道だってある」


 バスケットに入った香ばしい焼きたての丸パンを差し出しジンさんが言った。


「・・一人くらい養える」


 リンクさん、それを言うのは私じゃなくて将来のお嫁さんに言ってくださいね。


 ベルさん、ババアって言いかけてますよ。でもそうですね。生きていけますよね。

 ジンさんの言う通りですね。何も冒険者として生きていかなくても違う道もありますよね。

 あと、リンクさん。誤解されるのでもう少し言葉は選びましょうね。


 あとクーちゃん、君が食べるの私のおやつのピスタチオじゃないか。残しておいてね私も食べたい。




 新ギルマスのパワハラにも負けない私であった。






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