表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

56/63

私は調合した

次の更新は間が空くかもしれません。



 ギルドの受付さんから依頼された低級ポーションを自分の部屋兼作業部屋で調合中。


 必要だろうと素材もいっぱい渡されたので素材の在庫を気にしなくても良いのはありがたい。その分買い取り額は引かれているけど、それは仕方ないよね。


 作り終わった分はギルドから手渡された魔方陣の書かれた布(触り心地のとっても良いやつ)に乗せるとギルドに送られ、代わりにお金が送られてくる仕組みだ。

 私が持ってい行くのも待てない程困窮しているようです。大丈夫かあのギルドというよりはこの街が。



「ライトちゃん、クッキーが焼けたわよ~」


「はーいっ♪」



 イヤッホー!! ベルさんのクッキーは飽きのこない不思議な懐かしさを感じる。彼女の作る御菓子はみんな大好きだ。特にナッツをふんだんに使ったクッキーが好き。



 途中で作業を放り出す事はできないので手早く、しかし丁寧に作り終えて一旦は時間停止と大容量の魔法が掛かっている保存箱にしまう。これはギルドではなくベルさんに借りた。貯めてからギルドに送った方が良いそうだ。





「~~~~っ♪」



 頬いっぱいにクッキーを頬張って大満足。



「そんなに一気に口に入れると」


「・・!?」



 案の定喉に詰まらせた私は慌ててベルさんが差し出していたココアを飲む。丁度温くなっていたので火傷はしなかったが、とても苦しかった。ダメだと分かっていてもどうしても目一杯口に入れてしまう癖を直さないと。

 いつか喉につまらせて窒息しそう。



 それも幸せな死に方かなぁと思うけど、まだ早い。




「ポーションの方はどう?」



 進捗具合を聞かれたので素直に答える。



「もぐもぐ・・ごっくり・・はい、今日の分は後少しで終わりますよ」


「1日50個は多いわよねぇ」



 と言われたので私は少し考えた。実はそこまで多いと思ってないのだ。きちんと作ればちゃんと買い取ってくれるのでこっちは助かっていると思うほどには。

 なので少し言い淀んで頷いておいた。


 まぁ、1日100個はいくらなんでも多いけどね。実際に作ったあの時の私はどこか可笑しかったんだきっと。



「無理しないようにね。辛いと思ったらギルドの方にも言ってね。彼らも鬼ではないから」


「まだ大丈夫です。それに何かを集中して作るの好きですから」



 部屋に戻って保存箱にしまったポーションをギルドに送ろうと席を立とうとすると部屋で食べてねと、クッキーとお茶の入ったポットを手渡された。ポットから香る匂いから緑茶だと予想した。

 この街では紅茶よりも緑茶やほうじ茶の様に発酵していないお茶の方が親しまれている。なので私としてはとてもありがたい。


 ・・・貴族からは「田舎者が飲む物」と呼ばれて嫌われている。美味しいのにね。




 部屋に戻り保存箱からポーションを取りだし魔方陣の上に乗せる。数は10本ずつ。5回に分けて送った。保存箱とは本当に便利だ。実は昨日多目に作っておいたので今日の作る数は少なく済んでいるのだ。


 まだ保存箱にもリュックにも大量の低級ポーション等が眠っているのは秘密。ズルいけど需要があるなら悪影響が出ないように小出しにしようと思ったのだ。

 我ながら狡いなぁ。そうでもない?




 送るとやっぱり直ぐに代金が送られてくる。仕事が早いですね。


 お金は直ぐにポーチにしまう。何だか守銭奴になりつつあるような気がしてならない今日この頃。


 あ、そうそう。今日はジンさんとリンクさんは訓練所で特訓だそうです。我が家のアイドルクーちゃんはお散歩から帰ってきていません。でも多分今日中には帰ってくることでしょう。多分。



 さて、もう少しポーションを作り置きしておいてからクッキーを食べようともう一度素材を細かく擂り潰し始めるのだった。





 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ