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私は完全復活した!

何てこったい。時間設定間違えてた



 お砂糖、スパイス、素敵なものをいっぱい。全部混ぜれは・・・・




 女の子なんてそんな素敵なものではできてはいません。



 どうも。ライトです。



 ただいま私は同年代の子供たちに囲まれております。


 何故今まで囲まれる様な状況にならなかったというと、単純に私の活動時間と彼らの活動時間が全く合わなかっただけでした。

 ベルさんやジンさんは早めにギルドに行くのでそれについていくリンクさんと私も早くギルドに行く癖がついてしまったのだ。


 そもそも、前世の癖もある。学生は決められた時間に起きて学校に行く癖がついているのだ。それにクエストは仕事だ。簡単な物でもお金が出るのだ。仕事に行くのにお昼近くの重役出勤はちょっと考えられない。日本人の性か。時間に縛られる事が比較的少ないこの世界では冒険者は朝早くにギルドに行くということは無いそうです。


 いつでもクエストが受けられるって良いよね。


 私は要領も良くないのでスキルに頼ってやっと採取クエストをこなせる程度なので朝早くから出ていかないとダメだと思っている。最近はリンクさんと一緒にクエストに行くことが多い(というか、殆ど一緒に行動している)ので一人の時よりも早く終わってはいるが。


 そんな人間関係が極狭な私は囲まれて困惑しております。



 あれだ、いつの世も女の子は強い。



「ねえ貴女、何でリンクといつも一緒に居るの?」


「そうよ。私が誘ったときなんて嫌の一言で断られたのよ!」


「私の時なんて話しかけたのに無視された!」



 うんうん。モテますねリンクさんや。内心リンクさんにニヨニヨと笑いかけていたが、女の子の圧に押されて私はたじたじだ。


 でもどこの女の子もおませさんだねぇ。



「えーっと、私が運悪く色んな事に巻き込まれたり遭遇したりするせいですかねぇ~」


 彼は私のお守りを仕方なくしているだけなんですよ~。お兄さん的存在ですよ~と付け加えておく。いつの世も嫉妬は老若男女怖いものだ。自分は安全無害だと示しておくことが大事。これ、世渡りの基本。感じ悪い?目の敵にされて生きていけるほど私は図太くありません。流されるときは流されます。




「ふーん、そうなの」


「でも納得いかないなぁー」



 そんなこと言われても。あ、リンクさんはそのまま待機でお願いします。女のあれこれに男が介入すると拗れるのでそのままでお願いします。


 女の子達は納得してはいないが、今日のところはクエストに大人しく行くみたいで私から離れていった。


 ふぅ。ベルさん達にはお世話になっているけれど、関わってから何かに巻き込まれることが多い気がする。

 それとも私の運が悪い? これでも運は100あるんだけどな。最大値は分からないんだけどね。


 漸く女の子達の姿が見えなくなった。マップにも遠くに移動しているのが見てとれる。物陰に隠れていてくれたリンクさんを呼ぶ。



「お待たせ致しました」


「・・気にしてない」



 何か言いたそうにしていたがそれはきっと絡まれたことに何か言いたかったのだろうと思う。それとも隠れていてほしいと言ったことか?(正確には言ってはいないが)リンクさんの事だ、お守りの対象を守れなかった(実害はない)事に不満でもあるのかとあたりをつけた。



「今度絡まれたら・・」


「助けは呼びませんよ」


「・・・・・」


 不満。見てわかる表情で不満を訴える。口よりもお喋りな表情である。



「あのですね、女の子にとってあれは挨拶のようなものです。こちらが逆撫でしなければあちらだって滅多なことはしないですよ」


 多分。この多分はけして口に出さない。だってこの世界の標準なんて、ましてや同年代の子供とは関わったこと無いんだもの。だから憶測でした語れない。

 まぁ、前世でもそこまでエキスパートとかではないので悪しからず。


 今だ少し不服そうなリンクさんを置いていく勢いで門に向かう私を彼は慌てて追いかけるのでした。

 元気有り余ってるからね!何せもう何週間も家に缶詰め状態だったもんで。




 クエストも何度も続ければコツを掴める。そのお陰かお昼前にはクエストも達成していた。うんうん。錬金術の素材も見つけられたし満足。


 しかもギルドに素材の状態が良いと評価を受けて少し報酬額に+されたのが嬉しい。・・・けど、これって何かの力が働いていないかと勘ぐってしまうのは私が素直ではないからか?


 と、私の疑念は別に陰謀とか保護者二人に対してのご機嫌とりでもなく。普通の事のようでした。勘繰りすぎだ。


 安心してホクホクの気持ちを抑えてギルドを出る。そんな顔でギルドを出れば「ここに大金もってるよ」と宣伝するようなものだ。だから平静を装って居ないと。いつかのようにカモがネギネギ、違ったカモネギにされる。カモネギって名前の鍋料理に聞こえる不思議。お腹すいたなぁ。



 お金が入ったのでお昼はお店で・・なんて贅沢はしない。Eランクの依頼料は安い。調子に乗って使ってしまえば一瞬で無くなってしまう。節約せねば。リンクさんも節約というよりも使い道がないと言って買い物は余りしないタイプのようですね。




 今回は誰かに絡まれる事なく無事家に着きました。




 厚着をしていると言っても、そろそろ息が白くなる季節になってきました。この地方は比較的温暖と言っても雪は降ります。この家は暖炉の熱を家中に循環させる事で冬でも暖かく過ごせるのでとても助かります。私の育った所よりここは寒いんですよね。寒いのは嫌いですよ。


 あ、でもお鍋が美味しい季節ですよね!



 暖炉に急いで火を付ける。付けると言ってもこの暖炉はとっても簡単に日が付けられるのも優れもの。マッチよりも簡単。ボタンを押して薪をくべるだけ。これを考えた人はえらい。


 風邪が良くなってからは暖炉の前が定位置に戻り、手触りの良い敷物(熊系の毛皮)にねっ転がりぬくぬくするのかマイブーム。こんな贅沢はそう出来ない。直ぐに暖かくなる暖炉前にうとうとしかけるとお昼は食べないのかと言われ直ぐに意識を浮上させる。ご飯は食べないという選択肢はない。


 テーブルに出された今日のお昼は堅いパン(外が堅いだけで中身はふわふわ)にミートボールがゴロゴロ、チーズたっぷりのグラタンでございます。しかもパンにグラタンが入っているのです。入れれば型崩れしないポーチのお陰で外でも崩れるのを気にせず食べれるなんて幸せだ。


 そして家には暖炉がある。もう至れり尽くせり。



 デザートのリンゴを半分こして満足。リンクさんの方がパンが大きかったとか、そんなことはどうでも良くなるほどの満足感に再び暖炉の前を占領する私。

 器がパンだから洗い物もないからゆっくりできる~。



 食べてすぐなので横になったりはしない。牛になるとか言われるけど、あれって食べてすぐに寝ると内蔵に負担がかかるからであって、眠ることは悪い事ではなかった気がする。消化に体力使うし、大人しくしているのは良いかも。


 眠くなるメカニズムは置いといて、ふとカタログを出して適当にページを捲る。


 すると今まで見たこともないものが乗っていた。



「(幻獣の卵?)」



 こんな装備見たことない。



 私は何気なく取り出してみるのだった。



 これがひと騒動の幕開けになるとは思いもしなかった私であった。





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