私はふて寝した
牢屋に閉じ込められて約2日。窓がない地下に作られた牢屋では時間の間隔が狂ってしまって正確な時間がわからない。
防寒防具を着込んでいるので何ともないが、普通なら風邪をひき始めているかもしれない程寒いだろう。体の末端が冷えてきたので靴下と手袋と帽子を追加した。
ゲームの様に防寒具さえ着てしまえば全身暖かいなんて事は無い。気づきそうなものだったが、私もこの状況に多少は混乱していたのかもしれない。この他に何か忘れているものがないか心配だ。
食べ物は干し肉が一週間分はある。食事の量を減らせば二週間は大丈夫。水も幸い錬金術に使う為の素材と一緒に入れていたお陰か有ることはある。
しかし、何故か喉が渇くことはない。寒いせいかと思ったが今までその様なことはなかった。
相変わらず監守は職務怠慢だ。そのお陰で私はカタログを開けるし、持ち物も取り上げないなんて、私が何か出来るとは考えていなかったのかな。
雇い主を黒焦げにしたのに。黒焦げにされたから私に触れるのを躊躇したとか?
どうでも良いが、良い匂いを漂わすのは止めてほしい。拷問だ。
暇なので毛布を頭から被って手持ちランプを取り出して本を読んだり、持ち物や監守の装備を鑑定したり暇を潰した。鑑定スキルが少し上がったので時間を無駄にせずにすんだ。
相変わらずマップは何も変化がない。地上を表示出来ないのが痛い。出来れば良いなぁと思っても今回は出来なかった。出来るときと出来ないときの規準が分からない。
今日もスキルの疑問はつきません。
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どの位の時間が経ったのか、何日経ったのか。
多分そんなに経ってないのかもしれない。
監守はある日を境に来なくなった。
・・・まぁね、食事を持ってくるなんてさ、最初から期待してないよ。だが時間が全く分からないのは辛い。夜か昼か分からないのはとても辛い。そして食べ物が味気ないのも辛い。
元生家に居た頃はなら何ともないが、ベルさんの美味しい料理になれてきた今の私にはとっても辛い。
・・・・・なんだか虚しくて、眠くなってきた。
━━━━ベルさんの料理を食べる夢がみたいなぁ
眠気に逆らえず私の意識はそこで途切れた。
この時の私は防寒対策をしていたのにも関わらず低体温と栄養失調に陥り、意識不明の状態になっていたのだ。
私が牢屋に入れられてから約二週間後に助け出されるまで眠り続けたのだった。
発見された時の保護者の反応が恐ろしかったとここに記録しておこう。私は眠っていて見てないけどね。
これは私が凍える牢屋で眠り続け、助けられるまで眠り続けた話し。
あの状況でよく眠れたと今更ながら思った私だった。




