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私は激怒した

今日は一時間遅くに更新です。


 私は激怒した。必ずや彼の暴君(ボンクラ親子)の暴挙を保護者二人に告げ口しようと決意した。


 どうも、檻の中からこんにちは。絶賛牢獄ライフを堪能中のライトちゃんですよ~。始めにいった通り檻の中からお送りしております。

 これには訳がありまして、決して私犯罪に手を染めたわけではございません。そして冤罪です。冤罪と言うより誰かさんの独断ですよ。もう嫌になっちゃいますよ。


 何か起きたかと言うとですねぇ、拾った剣の持ち主を主張して家に突撃して来た男が居たでしょ? そいつが手下を引き連れてもう一度私に接触してきた。しかも一人の時を狙って来たのだ。丁度ギルドから出たところを腕を捕まれて一瞬で馬車に乗せられていた。

 これは幼児誘拐ですよ!(この世界で12歳は幼児に入るのか疑問だし精神年齢的にも疑問)事案ですよ!


 こんなことも有ろうかと、用意していた誘拐犯撃退アイテムがこのあと炸裂したのは致し方ないとおもう。私は後悔はしていない。それで空腹に泣こうとも後悔はないと断言する。



 そして連れてこられた豪邸にて、偉そうなオッサンに依頼を取り消せと開口一番に言われ、なんの事か分からず頭を傾げると殴られたので撃退アイテムが発動(連れ去られたときはあまりにも鮮やかだったために反応しなかったと思われる。危険関知数値のレベルを上げておこう)、それによりオッサンは電気がビリビリ。禿げかけた頭から煙を出して倒れる。・・・出力を下げる必要がありそうだね。


 プスプスと音を経てながら煙を出すオッサンはそのまま使用人と思われる人たちに部屋から連れ出されていった。そして残された私には騎士の格好をした連中に囲まれて槍や剣を突き付けられて呆然としていました。いや、あそこまで強力だとは知らなかったんですよ。


 そもそも子供を殴るってどうかと思う。私は何かしたか? 分からない質問に首を傾げただけだぞ。そう言いたかったが、殺気立つ騎士たちに上手く口が動かなかった。


 こんな目に遭えばトラウマ待ったなしだろうさ。恐いよ本当に。



 こうして私は槍や剣で脅され牢屋に入れられました。オッサンが私に触れたことで黒焦げになった所を見た騎士たちは私に触れないように牢屋に入れるために武器で脅していたのだろうが、その慎重さを発揮するならあのときのオッサンを止めろよと思うのだが間違っているだろうか?


 それから殴られた頭が痛い。防御力を上げていても痛みは普通にある。ゴブリン━━緑のモンスターの名前がまんまゴブリンでしたよ━━の棍棒も痛かったが、人に殴られた方が痛いと思う。何故だ?


 牢屋にはトイレもない簡素なベットと申し訳程度に置いてある毛布だけ。石の床は底冷えするだろう冷たさをしている。


 ま、隙間風がないだけマシだろう。雨漏りもしないなんて素敵。しかも地下だから夏でも暑くないね! 今冬だけど。

 まぁ、鼠に足とかかじられないようにしないといけないだろうけど。この世界の鼠ってでかいんだよね。普通にモルモットサイズはあるよ。鼠嫌いの猫型ロボットは発狂するね。



 そして一番許せないのが、ここの監守が酒盛りをしているのだ。そう、私の目の前で!!



 ここは地下だ。風なんて無い。匂いが籠る。そして私に食事はない。もう嫌がらせだろこの仕打ち。ちょっとそこの監守さん、こんな小さな?子供が底冷えする牢屋に入ってるってのに目の前で肉を食うな。暖かそうな格好しやがって。


 あ、カタログから防寒服を出して着込もう。勿論スキルで隠す。



 さて、着込んだのは良いがお腹が空いた。私のスキルは直接食べ物を出せる物ではないのでこんな状況だと大変だ。寒さはどうにか出来るが一番大切な食べ物が確保でにない。

 何かないかとポーチを探ると、安売りしていた干し肉があったので監守から見えない位置に移動して干し肉をかじる。


 何度も何度もよく噛んで少しでも空腹を凌ぐ。腹に溜まらないが、少しはひもじさもマシになった。このくらいならなれている。


 しかし、いい匂いがすると腹は余計に減る。


 監守がもう一人来て酒盛りも盛り上がってきたようだ。酒でほろ酔いでもしているのか色々と勝手に話始めた。



 酔っ払いどもの話によると私を誘拐したのがこの家の息子で、いい噂を聞かないどら息子だと言う。いいのか雇い主にそんなこと言って。そして私を殴り黒焦げになったのはボンクラの父親だった。親子揃ってバカだな。ちなみにボンクラ親父はちゃんと生きていたそうだ。しかも元気そうな様子。タフだな。あの見た目で怪我なしなんて悪運が強い。



 監守は息子が私を誘拐した理由も喋っていた。どうやら件の拾った剣を本来の持ち主に渡したくないと言うことだった。あの剣はそれほど特別な物だったのだろうか? 高そうには見えたけど。

 家を継ぐ権利があるとか聞いたけど。うーんよくわからない。



 ・・・つまり私がいい匂いがするのに空腹というのは奴等ボンクラ息子のせいなのだな?



 こうして冒頭に戻る。








 さて、どうしようか。私は防御力特化なのでこの鉄格子を壊して出ることも出来ない。いや、出来ない訳ではないか? 装備の中には防御力を上げる以外にも効果が有るものもある。例えば「金剛」とか「豪腕」と付く装備は攻撃力まで上がる。

 しかしだ、もしそれが出来たとして誰にも咎められずに屋敷から出られるか?


 答えは否である。


 確かに私のカタログには姿を消す装備がある。けれど装備が良くても私がヘマをせずに脱出出来るか?


 出来ない。絶対に転んだり何かにぶつかったりするだろう。私の幸運値は100だ。100だがこの値は宛に出来ない。何せ無傷とはいえ3回もモンスターと遭遇しているのだ。絶対ハプニングが起こる。


 ならばもうここで大人しく待っている方が良いとおもう。


 保護者二人が何もせずにいるなんて思えない。私が試行錯誤するよりもきっと早く解決してくれる。何よりも私がこれ以上何かすると罪に問われるかも知れないからだ。


 もしもボンクラ親子が貴族の場合、此方に非がなくても罪を着せようとするかもしれない。ベルさんたちにこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない。それでなくても至れり尽くせりなのに。しかも今のこの状況だって泣きたくなるほど迷惑をかけている。


 なんだか気分が落ち込んできた。


 マップを見てみるけれど何も変化はない。地下と地上の切り替えが出来ないので上の状況が分からない。



 相変わらず監守たちは美味しそうな料理を騒ぎながら食べていてすごくムカついた。

 いいもん。ベルさんの料理の方が美味しいもん。



 お腹は少し膨れたのに満たされない感じに私はふて寝をきめこむのであった。



 これはボンクラ親子に誘拐されてホームシックになりかけている私の話。



 うー・・・この前のハンバーグがもう一度食べたい。あとシチューも食べたい。


 このあと夢でも同じことを言っているライトであった。




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