私は飲み干した
ふわっとした設定です。
今日は初級編の低級毒消しポーションを作ってみようと思う。ちなみに“毒消し”であって“解毒”ではないので注意。解毒ポーションは初級編ではなく中級編に載ってます。
材料は毒消し草と薬草、そして水とビン。道具は低級ポーションと同じなので紹介は省く。
本での作り方は、毒消し草の葉1枚に薬草4枚を微塵切りにして乳鉢と乳棒で磨り潰して水を入れる。これだけの説明しかない。あと見た目が泥水で粘っこい。
では手書きの方は、毒消し草1gと薬草4gを毒消し草は微塵切りに、薬草は手で千切って乳棒と乳鉢で跡形もなく磨り潰す。茶色い泥水の様な色と粘りが出たら50℃前後で加熱して少し濃い焦げ茶色の様な色と透明度が出たら火から下ろして冷ます。あら熱を取ったらビンに入れること。で完成。
うん、雲泥の差とはこの事か。
それで作ってみたのがこちらになります。
作業机に置かれた2つのビン。片方は泥水が入っているように見える本通りの毒消しポーション。もう片方が手書きの本来の正しい手順で作った毒消しポーション。
とてもじゃないけど同じ材料で作られたとは思えない。低級ポーションの時と同じで本の通りに作った方は飲みたくない見た目である。あの本はちゃんとした物なのかと聞きたくなる。
というか聞いた。間違いなく王立研究所━━魔法や錬金術を研究、開発、実用化する国の機関━━で発行されたお墨付きらしい。
なめられてない国民。これって何かの陰謀が働いておりませんか?
まあ、ポーション不味いのは国の陰謀説は置いておいて。鑑定してみよう。
先ずは、この泥m━━もう泥水でいいか。
低級毒消しポーション?
毒消し草で作られた。多分毒を消す。苦くて飲めたものじゃない。すごく苦くて不味い。効果・毒を消すか弱める事がある。
状態 優
もうなにも言わない。もうこれダメな所しかない。飲んでも効くか分からないなんて意味がないのでは? 博打もいいところだよ。
これは頼れない。次だ次。
低級毒消しポーション
正しく作られた毒消し草と薬草が原材料のポーション。独特の味に好みが別れる。シュワシュワの癖になる味。効果・強力ではない毒を消す。
状態 優
これこそ本当の低級毒消しポーションだ。ちゃんと毒を消すって断言してるもん。強いのは無理みたいだけど、それは仕方ない初級編だからね。でも低級毒消しポーション?、てめぇはダメだ。効果が薄いならまだしも消えるか分からないって無いだろ。だからか「?」がついてるの?
どうでもいいけど「?」の付いているものは全部信用しない方向で今後いこう。
そして正しく作られたポーションの味が気になる。だって黒の強い焦げ茶色でシュワシュワだよ。アレだよね。あの人気の飲み物。私も大好きな炭酸飲料。
やっぱり気になったので飲んでみる。予想通りの味がして満足。若干薬臭さが強いけど、あの味だ。
まさか低級毒消しポーションがコーラの味がするとは。
毒でもないのに頻繁に飲みそうだと思う私だった。
だって転成してからずっと飲んでなかったコーラの味だもん。飲みたくなるって。
後日、低級毒消しポーションを飲んでいるところを保護者に見つかり毒を受けたかと誤解されてひと騒動になったのはまた別のお話。
さて、どんどん作ってコーラ━━じゃない低級毒消しポーションを練習しないと!
これは低級毒消しポーションを毒消しとして飲まず、嗜好品として飲んでいる私の話。
お陰で低級ポーションより低級毒消しポーションの方が作るのが上手くなったよ!
それと引き換えに毒消し草の在庫が切れてしまったことは気がつかない私であった。




