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三つ目の頭帯
目の刺繍があしらわれた頭帯。額にまくと目に見えないものが見えるようになる。三つ目族の眼球から虹彩を写し取り、その模様を織り込む。そもそもの三つ目族の希少性と、奥地に住んでいること、コミュニケーションの困難さから、合法的に作成された個数は非常に少ない。
また、頭帯によって見えるものは熱を持った不可視の物に限り、視界は巻いた本人の視界と同じである。
しかし、この頭帯が役立つ機会は非常に少ない。何故なら基礎的な魔術で会っても三つ目の頭帯と同じことができるのだから。この道具が使われるときは、目を瞑りたくなるような光景を見せるため、例えば、目の前に迫るよく熱せられた鉄ごて、ライターなどそういったものだ。