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空想日記  作者: 旭桜
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竜の血 

 不死性を人にもたらす神秘を秘めた液体。その名の通り竜から採れる血液である。

 その血の源流は何千年も前に星へ落ちてきた竜から生ずる。世界の始まりから存在する巨大な星より大きな竜が流した血。

 その血によって星に生きるすべての生命に変化が生じた。

 彼らは血によって不死を得て、不死故に血を求める。

 彼らの不死を永続させるためには、他者から血を奪う血の簒奪者になるほかにない。

 しかし、血の簒奪者になれば、不死狩りに追われるようになる。

 血によって不死となり、強者となり。それ故に血を求め、下種に身をやつすことになる。

 血とは、呪いであり、祝福である。

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