空想日記

聖属性と魔属性

　聖の力は不足の力である。魔の力は過剰の力である。

　聖職者は自我を希薄にすることで、精神の器に神の力を容れることができ、その力によって神の業を世界に現出させる。しかし、自我が希薄になるという性質上、非常に戦闘不能に陥りやすい。自我を確立させるために、あらゆる欲望を満たす行動を許可されているが、こういった特権を利用するのはもっぱら、大した聖職者ではない。

　対して魔の力を使う魔術師は、自我や欲望を糧として世界の法則をゆがめる。