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空想日記  作者: 旭桜
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神聖な炎

 悪を焼き払う清浄な炎。竜崇拝に敬虔な信者にのみ与えられる自衛のための炎。献身を認められたものは初め、火種をその身に宿し、竜の火とともにある苦しみを経験する。その試練でまず半分が神聖な竜の炎を身に宿すことをあきらめる。

 火に焼かれる痛みに耐えきった者は、さらに竜の智慧にさらされる。遠く不明瞭でいて緻密で遠大な彼らの思考はより大きな苦痛となって試練に臨む者の心を打ち砕く。

 これに耐えきった者が神聖な竜の吐息を操ることができるようになる。火は邪なものを焼き、深遠に火をともし、あらゆるものに生命を与える。炎は皮膚の内を彷徨い巡るが、死してなお火は持ち主の魂に火をともす。彼らの魂は竜とともに生きながらえるのだ。

 信者の多くはこの永遠を求め試練に臨み、不死を望む何物も火を得ることはない。

 火は高潔な魂に宿るのだ。

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