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新たな歴史の開演
処女作いぇーい!!
主人公が仮面で芸術品の作品は少ないんじゃないんでしょうか。 正直逃げる気まんまんの作品ですけど、途中まで楽しめれば万々歳です。
くるくると悪魔は踊る。
その麗しい黒髪を濡らし、愉快そうに笑いながら。
火で身を焦がす。
悪魔は笑っていた。
人が朝と夜に夢を見る。
自分が今、夢から覚める。
血の幕は下がった。
また新しい夢を見なければいけない。
愛おしい奴隷だったもの。
「嗚呼、嗚呼。 幸せだ、私の夢は私だけのものだ。 見ろ!! 火すら私にはかなわない。 ───嗚呼。」
肉片に囲まれ。
悪魔はすでに燃えつきた。
残るは主役の仮面のみ。
のちの後世に名を残した仮面のみ。
深く低い声は地獄の業火達ですら忌み嫌う。
無駄のない身は極上の淫魔以上に生きとし生きるものを魅了する。
かの仮面は上質な体にのみ乗り移る芸 術 品。 かの仮面の伝説はここから始まった。
かの仮面の名は禁忌の芸術。
誰よりも生物を愛した、悪魔の手によって作られた至高の芸術品である。
バリ短いですね。
でも楽しいや。