表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シンドロームღ世界で最も小さな嘘  作者: 姫咲静夜
1話 疑惑と記憶と死神と
6/12

季節の変わり目

昨日は息が白くなるほど寒さを感じた。なのに今日はそれが嘘のようだ。風はとても肌寒いのに日が差しているのか温かさも混ざっている。

春から夏に切り替わるこの季節はとても心地がいい。



昨日は雨だった。あの子は風邪を引いてないだろうか‥‥

彼女に触れられないのがなによりも欠点だとわかっているがこっそりと授業を覗くだけ‥‥


ほんの仕事の合間に覗くだけだ。それならいいだろう。


彼、如月琥雅(きさらぎらいが)は昨日出会った子が気になって仕方ない。


彼女は弥城火無菊(やしろひなぎく)と言うらしい。

菊なんて縁起が悪いと思う人が多く、名前に菊を入れる人はかなり少ない。

名前と性格、あまり好かれそうな印象は生まれない。


様相はとても綺麗なのだ。だけど‥‥近寄り難いのは確かだろう。


学校北側の教室を片っ端から見て回るとすぐ上の教室の窓ガラスが耳に響く音と共に割れ、琥雅の身体をすり抜ける破片、目の前を通り過ぎる破片が目に付き、上を向く。


割れた窓ガラスの教室をのぞき込むとなにが起こっているのだろうか?

窓ガラスの近くには左眼を怪我してるのか血が溢れ、痛みに耐え、必死に手で抑えてる火無菊の姿。

その目の前で冷めた目で見下ろしている女性がいた。



















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ