表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

勇者、長い旅のスタートラインに立つ。

 「……か、片付いたか……」

 周囲に敵の気配が無いことを確認した後、額の汗を拭い、アラン・ブレイブは安堵の声を漏らした。

 いくら相手がスライムと言っても、八匹のスライムを同時に相手するのはアランにとって容易なことでは無かった。

 「街はまだ遠そうだな……」

 腰に付けた筒を取り、フタを勢いよく開け、中の水を喉の奥へと押し込んだ。

 「んっぷ、ふぅ……」


 時を遡ること一日前……

 十五歳の誕生日を迎えたアランは、両親から衝撃の告白をされた。

 「実は、お前は伝説の勇者の末裔なんだ」

 な、なんだってー、と冗談半分のリアクションを取ったアランだったが、両親の目がマジだったので、これが冗談ではないことを悟った。

 「マジ?」 「すまない、マジだ」

 アランは物置の奥底で眠っていた(?)伝説の剣、『エスクカバリー』を父親から手渡され、魔王を倒す旅に出ることを強いられてしまったのだった。

 いざ、旅に出たのはいいが、アランは生まれてから一歩も故郷であるハルカゼ村から外へ出たことが無かったので、知らない外の世界でうまくやっていけるのか、少し心配そうな様子だったが、

 「……あ、レベル3になった」

 たった一日で外の世界にすっかり慣れてしまった。

 「雑魚敵相手に経験値、稼がせてもらいましょうかねっ!」

 スライム相手に意気揚々とするアラン。旅はまだ始まったばかりであった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ