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童話・児童書などまとめ

オーロラカーテン

作者: 斎藤由希
掲載日:2024/05/21




 ゆらゆら。


 ひらひら。


 不安定に存在するオーロラ。


 空の中で、頼りない。


 でもきれいで、みんなが見つめずにはいられない。


 オーロラには不思議な魅力がこめられている。


 



 家の中。


 ゆらゆら。


 ひらひら。


 風があると、何かが触れると、とっても不安定。


 位置に定まらずに、揺れるカーテン。


 なんだかちょっと似ている。






 だから二人は、なんとなく合体することにした。


 似た者同士、なかよくしてみたいと思った。


 だから神様にお願いして、「ちょっとくっつけてみてください」と言った。


 そしたら合体。


 オーロラカーテンのできあがり。






 空の上で。


 ゆらゆら、ひらひら。


 オーロラっぽいけど、オーロラじゃない。


 カーテンっぽいけど、カーテンじゃない。


 別の何かになった、くっついたそれ。


 人々はやっぱり見上げて、目をそらせない。


 珍しい。


 すごい。


 綺麗。


 でも、オーロラカーテンは物質なので、


 捕まえられる「綺麗」が空にあるからと。


 人間たちは、はさみをもって、高いところへ出発。


 こんなにいいものだから、ちょきちょきして、家の中に飾ろうと考えた。






 これは大変。


 とても大変。


 オーロラカーテンはゆらゆら、ひらひら動揺。


 冷や汗の光の粒が、色の変わる流れ星みたいに落ちていった。


 似た者同士がいいとこどりして合体すると、おもわぬことが起きるらしい。


 そう思ったオーロラとカーテンは、神様に再びお願いして分離。


 オーロラと。


 カーテン。


 別々の存在にもどっていった。




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