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TS魔法少女の二度目の復讐  作者: グレンリアスター
第一章 魔法少女の兄も魔法少女
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エピローグ

「クソ!なんなのよ!……なんなのよあんたは!」


 山の奥にある使われていない屋敷。

 そこで鞭を持った魔法少女が叫ぶ。

 彼女の顔は、恐怖で歪んでいた。


「魔神教団幹部、《調教》。ようやく見つけました」


 透き通った少女の声が響く。

 声の主は、着物とドレスが一つになったような戦闘服を纏った美しい少女。

 おかっぱの黒髪に、翡翠の如く緑色の瞳。

 そして髪につけられた月の形をした髪飾り。

 まさに和風美少女だ。

 そんな彼女の足元には、大量の血を流しながら死んでいる魔法少女達が転がっていた。


「私に何か用?」

「そんなの決まっているじゃないですか」


 クスクスと笑った少女は、静かに刀を構える。

 その刀には、赤い血がべったりと付着していた。


「殺すんですよ?」


 その言葉を聞いた鞭の少女は怒りの声を上げる。


「ふざけんじゃないわよ!」


 魔法少女は鞭を振るい、床をバシンと叩く。

 するとなにもないところから黒い穴が出現し、そこから異形の生物―――魔獣達が現れる。


「「「グウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」」」


 唸り声を上げ、鋭い歯を剥きだしにする魔獣達。


「さぁ……行きな!」


 主の命令に従い、魔獣達は黒髪の少女に襲い掛かった。

 その時、


「無駄ですよ?」


 黒髪の少女は刀をゆっくりと、静かに振るう。

 踊るように刀が振るわれた直後、魔獣達が細切れになった。

 それを見て、魔法少女は「ヒッ!?」と悲鳴を上げ、尻もちを付く。


「あ、あんた!なにが目的よ!?」

「目的?そんなの決まっているじゃないですか」


 両目に宿る緑色の瞳を怪しく光らせ、少女は告げる。


「復讐ですよ。私と……蓮くんを引き離した魔神教団(クソ野郎ども)に復讐するのが目的です」

「なっ……!」

「ですから……死んでください」

「ちょ、まっ!」


 少女は無慈悲に刀を振るい、魔神教団の幹部の首を斬り飛ばした。

 彼女の頭は床の上を何度もバウンドし、ゴロゴロと転がる。


「フフフ……これでまた一つ、復讐ができました」


 刀に付いた血を払う黒髪の少女。

 彼女は刀を腰に差した鞘に戻す。


「蓮くん……もうすぐ会えますからね♡フフフ、フフフフフフフ♪」


 少女の笑い声が、魔法少女の死体だらけの屋敷の中で響き渡った。

 読んでくれてありがとうございます。

 第二章の製作と今まで書いたエピソードを編集するため、一時的に休止します。

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