後輩の新たな力1
蓮とエイナが激しい戦闘を繰り広げていた頃。
浮遊学園都市『大和』、バトル専用巨大体育館。
そこで魔森エイミーと白雪百合は、巨人族の少女—――大石修と対峙していた。
「準備はいいかな、二人とも?」
威圧が込められた声を出す大石修。
彼女は身体からドス黒いオーラを放っていた。
修から感じる禍々しい魔力に、エイミーと百合は息を呑む。
「白雪さん」
「ええ、分かっているわ。あの魔力は蓮さんが封じている魔王の魔力よ。今の彼女はただの魔法少女ではない」
二人は警戒していた。
魔王の魔力を手に入れた大石修に。
「大地を揺らせ、【大地の女神・黒石将軍】」
修が唱えると、彼女の両手それぞれに二本の槍が現れる。
その二本の槍は茶色と黒で輝いており、そして長かった。
「変身」
次の瞬間、なにもないところから黒く輝く大きな石が出現。
その黒い石は鎧の形へと変わり、修の身体を覆った。
黒い石の鎧はところどころが鋭く尖っており、禍々しいデザインをしている。
特に修の頭を覆う兜から二本の大きな角が伸びていた。
「さぁ……どこからでもかかって来なよ」
修が威圧を放ちながら挑発すると、エイミーと百合は瞳を強く光らせた。
「上等だよ」
「上等よ」
エイミーと百合は己の相棒を呼ぶ。
「魔法で支配せよ、【魔法王】!」
「全てを眠らせなさい、【眠り姫】」
エイミーの両手の全ての指に、六芒星が刻まれた黄金の指輪が現れる。
そして百合の右手に白い弓が出現した。
それぞれの〈マジックアイテム〉を装備した二人は、唱える。
「「変身」」
次の瞬間、エイミーと百合は魔法少女へと姿を変える。
エイミーは黒と白のローブを羽織り、百合は白いドレスアーマーを纏う。
「さぁ行くよ、修」
「最初から全力よ」
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