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駒の精霊ってご飯食べるの?

 イケメンチャラ男のとびきりの笑顔が眩しい。 


 信じられない。

でも、私しか知らないことも知っているし。


……あー!もうどうにでもなれ!


「とりあえず自己紹介してくれませんか?

私は貴方たちのことを全く知らないので。」


 私からボールを投げてみる。


「はーい! じゃあ僕からいくね!僕は歩兵だよ。これからよろしくね秀佳ちゃん。」


 小学校低学年ぐらいの男の子が満面の笑みで私を見た。

かわいらしい。


 僕は香車です。


 香車は焦げ茶色のセミロングで華奢な小学校高学年くらいの利発そうな子だ。男の子だよ……ね?

女の子、美少女にも見える。



「オレは桂馬。イカす男になるために修行中の身だ。」


 うん。なんか個性が強い中二病か。

外見も13、14歳くらいだし。



「拙者は銀将。秀佳殿、以後お見知りおきを。」


 拙者とは個性が強い。

銀色の長髪を後ろでポニーテールにしていて武士みたいだ。


「僕は金将だ! よろしく頼もう!」


 なんだか熱血漢だな。

金色の長髪を銀将同様ポニーテールにしているがこちらは毛量が多く獅子舞みたいだ。



「俺は飛車だよ。秀佳ちゃんとこうやって話せ嬉しいよ!」


 飛車が私の手を取ってウインクをした。


 180cmはありそうな長身で鮮やかな真紅の髪色。

とても将棋駒の精霊には見えない。 

飛車が将棋の花形だから派手な出で立ちなのだろか。


「角行だ。」


飛車よりもさらに大柄で180cm後半はあると思う。

見た目はガテン系で筋肉質のワイルドな雰囲気だ。


「玉将です。」


 私が家に入ったときに最初に話しかけてきた優男だ。

玉将がこの中でリーダーのようだ。

25歳くらい、中肉中背で落ち着いた雰囲気だ。


「王将はいないのね……」


 王将は私が6歳ときにお父さんに内緒で

外に持って行ってそのまま無くしてしまったからだ。


「無くして仕舞ったのは仕方のないことです。

秀佳さんが落ち込むことはありませんよ。」


 と玉将が慰めてくれた。


「ありがとう。」


 それから駒の精霊たちと語らい私の幼少期から家族の情報まで事細かに知っており私は彼らこと認めざる得なかった。


「俺たちを信じてくれたことだし、俺は腹が減ったぜ。

今日は寿司にしようぜ!」


と桂馬が言った。


 確かに私もお昼から何も食べていないのでお腹が減った。

今日は挑戦祝いでお寿司にしよう……え?


駒の精霊ってご飯食べるの?

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