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「彼女はね、いや、ゲームのキャラなんだけど、悲しい宿命を背負ったキャラでね、前作のエンディングで、それは一層、強調されていた…。
まぁ、それにしても本当に僕好みの女でさぁ!他の人が使用してプレイしている映像を、僕は今朝もインターネットで食い入るように見てたんだ……したらさ、僕、前作のシリーズは、家にソフトなくて、改めて、マジマジ彼女の闘いぶりを見ていたら、彼女、まぎれもなく女性なんだよ…」
「?…だから、女性キャラなんだろ!?」
「いや、それは、もう間違いないんだけど、前作の彼女を半端に知っていた僕は、どこか、彼女を男勝りというか、気の強い、何かと強い者に食って掛かるみたいなイメージ像を勝手に自分の中で作り上げていて、今作での彼女の闘う姿は、まさしく僕が守ってあげたくなるような女性だったんだ……」
「もう、いいわ!ついていけんわ!!ただのゲームじゃねぇかよ、使ってやってなんぼじゃねぇの?!…うーん、まぁ、お前が使いあがねている、っうのは何となく分かるような分からんような、…とにかく、お前の話は、もういいわ…。」
彼に、そう言われ、僕は内心、ナイーブになったが現状、まだ、彼女をダウンロードせず、家でゲームをしていない自分に、どこかホッとしていた。
彼は、しばらく、何も聞きたくないような素振りで、ただ公園の風景を見ているのを横目に、僕には、まだ一つ、彼女を使わない理由があった。
彼女は、闘う姿が女性特有の、クネクネしている、と言うか、軟体であることを強みに闘うのだが、もし、彼女でプレイしていると、そのクネクネの動作が、なんか自分に移ってしまいそうで怖かったのである………。




