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「僕が格ゲー好きなのは知ってるだろ。
僕、PS4も持っていて今、ある格ゲーにハマってるんだけど最近の、その手のゲームの傾向として、まず買ったソフトに始めから使えるキャラは、イイ感じで充実していて、それに追加キャラがダウンロード配信によって使えるような仕組みになっているんだよ。
それが、つい先日、
前のシリーズにいた僕の好きなキャラが、僕の買った今シリーズには、始めからいなくて、ダウンロード配信で使えることが明らかになったんだ…」
「なら、どうしてだ?なぜ、それで、お前、浮かない顔になる必要がある?まさか、ダウンロード配信って、そのキャラを使えるようにするために追加料金が莫大に発生して、そんな金は無い!って話か?」
僕は、笑って言い返した。
「君の言うように、追加キャラを使うには、料金が確かに発生するが、さほど高くなくリーズナブルな価格だと僕は思っているよ。」
「…じゃあ、さっさとダウンロードして、そのキャラでゲームしちまえば、いいんじゃねぇ?」
僕は、一呼吸おいて、彼から向き直り、前を見据えて述べた。
「そのキャラ、女性キャラでね……格ゲーといえど、女性を使って闘わせるなんて僕のモラルが問われるかな……って思ってね…。」
公園には、他にも人は沢山いて、その人達は思い思いに過ごしていたが、
僕らが座っているベンチは固唾を飲むような静寂に陥っていた。
僕は、前を見ていたが、チラッと彼を見ると、無表情というか、どうも捉えられない顔をしていたので、僕は、慌てて言った。




