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ニート武器マニアが異世界で造形魔法を得たら  作者: かみかみリュカ
〘第一部〙【一章】ニートの異世界生活
5/50

ニート、山を登る!

 青い空、澄み渡る空気!俺は新作武器のアキュラシーインターナショナル AW50の改変版の試射をするためクロムより西に7キロ、山を2キロ登った先にいる飛龍討伐をしにいっている、連れにはロベリカが同伴であるのだが、、、

「すこし前までニートしてた人間が対物ライフル背負って山登りか、、、」

「ニートとはなんですか?」

「いや、こっちの話だ」

 青い空も山も魔物もディスクトップでしか見ていなかったのに今や目の前にいるというのは非常に斬新に思えるぞ。

「フウ様、上方より飛龍確認、まだ襲っては来ないでしょうが気をつけましょう」

「襲ってこないと言いつつ目の間で男が襲われてるぞ?」

飛龍5体に若い男が襲われている、身なりからしてギルドの依頼できたのだろう

「助けます?」

「いや、俺の魔法でもお前の魔法でもあの男巻き込みかねないし、巻き込んだら責任問題だ、食われて死ぬまで見て、死んだらあの飛龍を倒そう」

「了解しました、どうやって倒しますか?」

「俺が先に3体殺すから2体頼む」

飛龍までは200mほど、近すぎるがまあいい、男は飛龍にどんどん殴られる

「誰か!!たす、助けてくれ、だ、、、だれ、、、、だれかぁ、、、」

 恐怖というのはいいものだ、なんといっても【生】にもっとも忠実になる時だプライドも名誉も捨て去る、まさに欲の化身になる瞬間だ、殺意の塊と違いわりと普通になる物で、レア感はないがやはり元の世界ではなかなか見れない光景だ

「楽しそうですね、顔見えなくてもわかるほど楽しそうですよ」

「ああ、最高だね、見ていて気持ちがいい」

そろそろ完全に食われそうなので射撃体勢に入った、反動は限界まで抑えてあるが、それでも反動は大きい、しっかり伏せないと危ない。

「あれは、、、死にましたね完全に」

「お~、青い飛龍の顔が真っ赤だ、あれはすごいな~」

[ドガン、カシャ、ドガン、カシャ、ドガン、カシャ]

 ライフルを打つと鈍い破裂音が飛龍に向けて響き渡った、飛龍の胸に当たるとその場に倒れこんで死んだ男の肉と混ざって死体の山が積み上がる、残り2体はすぐに飛び立って逃げようとした、しかしもうロベリカは魔法の射程範囲まで向かっていた

「求めに応じよ、神聖樹の蔦よ、愚かなるものを絞め殺せ」

 ロベリカが術式を唱えると飛んでいる飛龍に蔦が絡み、そのまま蔦が絞め殺した、空中で飛龍のクビが飛び血の雨が降った

「ふう、怪我はないか?ロベリカ」

「無いですが、その魔法すごいですね、あの距離でその威力ですか」

「ああ、思ったより威力が出た、飛龍どうする?」

「ギルド報告用に角取って、羽とウロコ取って後は放置しましょう」

 改変版であり、反動は小さいが有効射程は1,3キロ、若干短くなってしまっているのが残念だが、これで遠距離戦は問題なく殺害できる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 街に帰ると魔法についての資料をまとめた、魔法と言うのはこの世界にある【魔力】という概念が絡んでいる、【魔力】とは体内のエネルギーで、0時に元通りに戻る性質があるらしい、魔物や魔法があるのだ、詳しい原理がわからなくても納得はできた、そして魔法とは【魔力】を神に奉納して加護を受ける物だという、【魔力】の保持量は個人差がある、俺は少ないしロベリカは多い

「あああああ、使うやつによって力変わる武器は嫌だああああああああ」

 俺は魔力の保持量にかかわらず威力が均一で、魔法と武器の融合ができないかと考える、まず武器の形態は弓にした、銃だとあまりにきつい、俺は街に行き弓を購入する

「武器屋のお姉さん!この店で一番壊れにくい弓をくれ!」

「すごいかっこだねお兄さん!これでどうだい!銀貨13枚!」

 安物だがちょうどいい、これにすることにした、し、しかし、女の人でまともな人は話すと緊張するな、、、ニートにはきつい

「うむ、で、魔法は魔力に依存、魔力は個人に依存、これではどうしても、、、しかし魔法はなにか使えそうだな、、、」

魔力な~俺は使うと倒れちゃうし、魔力は使わないように、、

「!?」

 魔力を使うと倒れる!これだ!矢に細工をしてあたった相手に無理やり魔力を奉納させるようにすれば、自分の魔力を消費せずとも相手を無力化できる!


 かくして完成したのが【ドレインスピア】、最初にロベリカが使ってた、石に魔法を込める原理を利用し、あたった相手の魔力を勝手に推進力に変える矢を制作した、ただ、これだと大量に使う銃弾には不向きなため、矢で使うのが合理的だ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

早速試射に向かう、今回はオーガでの実験だ。

「ロベリカ、頼みがあるんだけど」

「何でしょうか?」

「この弓を使って欲しい、矢はこっちを」

「構いませんが、何かあるんですか?」

「ちょっと細工をね、使いやすかったら教えてくれ」

[ヒュン!ダシュ!]

みごと分厚いオーガの腹を貫通してまだ余力があった

「これはすごい威力ですね、貫通ですか、名弓ですね」

「いや、これいくらでも生産できるんだよ、細工をしてるだけ」

するとロベリカが頬の肉をあげるように笑った

「是非原理を教えていただけませんか?私の魔法にも転用したいので」

「構わないが他言無用ね、この情報は後で使うから」

今回の成果をまとめると

・対物ライフル確保 ・魔法を使った武器の制作完了

・魔法と魔力の知識の確保

 これでとりあえずの作業は終わった、これからは本格的な魔物の調査やギルドの階級昇格、などの副目的ともう少し高度な武器の制作に当たろうと思う。



読んでいただきありがとうございます

後半説明が多くなってしまいました、概念説明終わるまでもう少し

説明多くなることもあるかと思います

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