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転生先の世界に丁度いい感じのチートを下さい 神「おかのした」  作者: 東線おーぶん


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プロローグ


 転生した、いや。


していた、という実感の方が強い。


何故なら記憶をチートにより制限をかけていたからだ。


前世で死んだ年齢と同じ年になる高校一年生になる少し前。

中学卒業のタイミングで俺は記憶を取り戻した。


この世界で生きるのにチートを使い準備してあらかたの危険の把握と未来への計画の為に俺は自分自身の死んだ直後の精神年齢のままの俺をこのタイミングでこの体の俺に戻したのだ。



「・・・いや、結局未来の俺が何とかするやろってぶん投げただけじゃん・・・」



神様にお願いした『転生先の世界に丁度いい感じのチート』を起動する。


――そう、『宇宙神話規模のシステムチート』を。


端的に言おう。


このチートは、世界改変能力、現実改変能力、何でも願いが叶う能力だ。


――ここでもう一度俺が神様にお願いしたチートの内容を確認して欲しい。そう『転生先の世界に丁度いい感じのチート』である。


・・・これが丁度いい?


・・・・・・・・・転生先の世界で丁度いいチートの内容がこれ!?


俺はビビった。


そりゃーもうビビり散らかした。


ビビり散らかしたので俺はまず真っ先に世界丸ごと逃げた。


チートを使って願いが叶えられるシステムとして『ポイントを消費してそのポイントに応じた内容を現実に反映するシステム』を自分自身に付与したのだ。


当然、ポイントの消費は無くした。実質無制限に願いが叶えられる能力を獲得した。


この能力を使って転生先の世界と元々の俺が転生する前の世界をコピーして創り、その世界に一切の干渉を防ぐ結界の様なものや謎の存在の介入を防ぐ為にガチガチに防御を固め俺の神様から貰った能力を上回る様な存在から気付かれない、ちょっかいをかけられない限りは取り敢えずは無事であるとそこで漸く俺は母親である腕の中で赤ん坊ながらに安心したのである。


そして俺は思った。


あれ?元の世界で生き切ってなくね?と。


転生する前の世界での自分は両親に親孝行もする前にそれどころか花の青春時代である高校生活を過ごす事もなく何故か死んだ。死因は知らない。嘘。知らなかったからチートを使って知った。前世の死因をポチッた。


何か心臓麻痺らしい。どこぞの死神にでも殺されたのだろうか?不安だったので体の才能とかをめちゃくちゃあげといた。


――それも転生前の世界で蘇生させた俺の肉体と転生先の俺の肉体の両方を。


・・・そうである。



 元々の俺はもうこの時点でまともに転生先の世界で生きる選択はなかった。


記憶の連続性でいうなら俺はコピーした人格の方の俺であり元々の俺の人格はこの時点でチートを使うつもりをなくしており、人間として生きるならこの後はチートの事を余程の緊急事態が起こる以外では封印して生きた方が良いと感じ、チートの事は例え親が死んでしまおうが思い出す事はなかった。そんな害宇宙が攻めてきたとか世界規模の何かが起こる事もなく上がった肉体のスペックで幸せに暮らしたらしい。


そんな文字列としての情報だけが俺に残されておりその世界で生きて大往生した俺の魂は魂に刻まれたチートを使い世界をもう一つ絶対隔離する核の世界として魂の棺の世界で死後の安寧を得ている。


因みにこの世界の俺も同じチートを持っている・・・正確に言うと魂はあちらが元々でこちらはチートだけが本物であり今も根本的な所では魂が繋がっている状態である。


・・・まぁそんな俺でも無理矢理元の世界で過ごした俺の記憶は覗こうとは思わないが元の世界でやり残した事は全部やり切ったという奇妙な達成感だけは心の中で共有されている。


常識的に考えて転生しましたはいこれからこの世界で赤子スタートねは発狂もんだ。


いや、発狂というならそもそもこのチートをくれた神様だがそもそもここから俺は大分バグってたと思う。


何かもう神様の規格が物凄かった。


基本話す事なんて無理。

認識も無理。

殴るとか蹴るとか考えもしなかった。


ただただ揺蕩う意識の中で通達される事柄にぼんやりと応答した。


余りにも凄すぎて神様と呼称するしかないほど上位過ぎる存在で多分大分ぼやけて認識してる。


偉大であり敵わない存在で服従するべきで敬意を抱くのが普通で今存在を許されている事自体が幸運であったという邂逅。


チートを願った際の返答すら分からない。


きっと多分声を聴いたのなら魂の底から屈服し理性が崩壊する程の魔性さがあった。


神様の名前も姿も声も存在さえ俺は認識できていない、恐らくは俺が聞いた声らしきものも声ではなく俺側から都合のいい存在に一番近い形で思念として出力されたものだと思われる。


全てが規格外の存在がわざわざスケールダウンして俺という存在に関わっている。

そして神様に何かを願えただけで幸運だった。


本当は願いを神様に聞かれたならもっと別の楽してズルして頂きかしらみたいなもっと欲張った願いをしていたと思う。


だがあの神様という認識すら怪しい高次元の怪物の機嫌を少しでも損ねる事を心の底から不敬であるという考えに至った俺は神様の慈悲に縋る事にしたのである。


結果としてとんでもない能力を渡されたがそんぐらいヤバい世界に転生させられるという事になった。


なんだかもう怖すぎて初手逃走を選んだ程怖かった。



 そしてまぁ、元の世界に逃げて死んで魂の棺に入った後時間を凍結していた転生先の方の世界を解凍したはいいものの抜け殻となってチートの塊だった俺をそのままには出来ない。


しかして大往生したお爺さんの魂の自分が再度棺から出てきてお母さんおっぱいこんにちわは余りにも過酷すぎる。


故に転生直後の精神年齢の俺の人格という記憶だけをロックをかけてコピペしてこっちの赤子に入っていた方の俺の魂を年相応の赤子状態として白紙にして死んだ年齢と同じ年まで成長したらチートを解禁させ後は好きにしろ自由だぜと。



――ただその世界は神様がそのチートがあって丁度良いと判断を下した世界だ。


コピーした世界は時間凍結をせずに俺がいない世界として時間を進めた結果世界は滅んだ。


生きるのも死ぬのも自由だ。


チートは死後、魂も回収するから心配せず楽しんで生きろ、魂の兄弟。


それが俺から俺に残されたメッセージ。


前の俺がお節介にもチートを使って俺に記憶のロックが外れると同時に解放されるよう仕組んだ『クエストのシステムチート』は破滅要因を回避しよう!なんて馬鹿げたお題目を掲げている。











――そうだ、別の世界に逃げよう。


どこか遠くの世界で、だよねーという声が聞こえた気がした。




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