表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛しい娘になんとか「お父様」と言われたい  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/3

いけ好かない隣国の王妃から金色の瞳の少女が王国にいると聞いて、暗部に探らせることにしました

 属国のラフォース王国から、ノルトハイム王国からの魔物の流入が酷いのでなんとかしてほしいと言う依頼があったのは、散々好きなことをやっていた親父がもう飽きたと言っていきなり譲位してくれて、俺が帝位を継いだところだった。

 まあ、皇太子の時から執務の多くはやらされていたが、皇帝になるとそれ以上に面会以来やら会議やら公務やらと山のように忙しくなった。

 そんな中で属国のラフォースの依頼などどうでも良いと俺は思ったのだが、やいのやいの外務卿が煩かったので、仕方なしに俺はノルトハイム王国の国王アーデルハイト宛てに魔物のラフォースへの流出阻止の依頼を文官に適当に書かせて送らせたのだ。

 そして、送った瞬間その存在自体を忘れていた。


 そうしたらそんなこともしたことを忘れていたときにノルトハイムの王妃から俺宛に返信があったのだ。


「何? ディアナから俺宛に手紙がきただと……そんなの燃やしてしまえ!」

 俺は即座に文官に指示した。


「陛下、一国の王妃殿下からの親書を燃やすとはどういう事ですか!」

 報告しなくても良いのに文官が報告したみたいで、外務卿が慌てて飛んできた。


「はあ? あいつはクリスの敵だからな、そんな奴からの手紙など読めるか!」

 俺は宰相の差し出した手紙を押しのけた。

 出来たらそのまま燃やせば良かった。


「読ませて頂いてもよろしいですか?」

「勝手に読め。その後燃やせよ!」

「本当に陛下は帝国の皇帝陛下ですのに好き嫌いが激しいですな」

 ブツブツ言いながら外務卿は読み出したが、

「陛下、王妃様が言われるには」

「聞きたくない。すぐに燃やせ」

「よろしいのですか? なんでも、アンハームの街に、金色の瞳の少女がいるそうですが……」

「金色の瞳って、それは我が皇家の者がいると言うことか?」

 我がハウゼン帝国は元々金の瞳の竜王が皇帝として即位したそうで、代々帝位に繋がる者は金の瞳をしている者が多かった。


「さあ、この手紙にはそこまでは書かれておりませんが」

「貸せ!」

 俺はその手紙を外務卿から奪い取るように手にした。


 その手紙にはどうでも良い季節の挨拶が延々と書かれていて、何故知っているか知らないが学園時代の俺とクリスの事がまた延々と書かれていた。


「おい、金の瞳の女の事なんてどこにも書かれていないぞ!」

 俺が外務卿に文句を言うと、


「一番最後でございます」

「最後だ? 一番大切なことを最後に書くとは本当に面倒な女だな」

 あいつはいつもそうだ。何かと画策してあの単純で気の良いクリスを嵌めてくれたのだ。

 クリスがディアナを虐めるなんてするわけはないのだ。あいつは本当に気に入らなければ本人相手に決闘したり燃やしたり平気でやっていた女だ。

 影に隠れてこそこそやるなんてちまちましたことをクリスがしていたなんてあり得なかった。

 本当にディアナは許せなかった。


 でも、手紙をその後に読み進めても、できるだけ早くに対処したいが、アンハームには最強の魔術師が好きに暴れていて、王家の言うことも中々聞いてくれない旨の愚痴が書かれていただけだった。

「ふんっ、王国はクリスを嵌めて追放するから魔術師が不足するようになったのだ。

 追放したディアナが苦労すれば良い」

 俺はその事を知って胸が少し晴れた。


 しかし、最強の魔術師って誰だ?

 俺が知っている者はクリスくらいしかいないが……クリスは国王に国外追放されたはずだ。

「おい、最後まで読んだが金色の瞳のことは何も書かれていないぞ」

 俺が外務卿に文句を言うと

「陛下一番最後の追伸の部分です」

「なんだと、追伸の部分だと、それを早く言え」

 俺は一番最後を見た。

『追伸、そう言えば部下からの報告でアンハームにはとても可愛い金の瞳の少女がいるそうです』

 と一言書かれていたのだ。


「なんだ、これは、これでは何一つ判らないではないか!」

 俺は手紙を握りしめた。

「王妃様に問い合わせますか?」

「そのようなことが出来るか! 俺はディアナは嫌いだと言っているだろう!」

「ではいかがなさいますか?」

外務卿が聞いてきたので俺は天井を睨んだ。

「フィン!」

 俺はそして、暗部の長を呼んだ。


「お呼びになりましたか?」

 いきなり天井裏から暗部の長が降りてきた。

 突然のことに外務卿達はぎょっとしていた。


 帝国の暗部は皇帝の護衛から情報収集までいろんな業務に精通している影の者達だった。


「今の話聞いたな」

「大まかのことは」

「暗部の者をノルトハイムのアンハームに派遣して、その金の瞳の少女と、最強の魔術師の情報を集めてほしい。できる限り内密に事を運べよ。父の隠し子だったらまた問題になりかねないからな」

今更ながら帝位継承問題など起きたらたまったものではなかった。


そう、俺はまだこの時までは他人事だった。

まさか自分の子供がアンハームにいるなど想像だにしなかったのだ。

ここまで読んで頂いてありがとうございます。


関連した物語

『母に叩かれ家出して魔術学園に入学したら何故か王子様と親しくなりました 平民少女のシンデレラストーリー』もよろしくお願いします

https://ncode.syosetu.com/n8270ll/


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

関連作品

『母に叩かれ家出して魔術学園に入学したら何故か王子様と親しくなりました 平民少女のシンデレラストーリー』https://ncode.syosetu.com/n8270ll/

私の今一番熱い人気の作品はこちら

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

■【小説家になろう記載ページ】『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://ncode.syosetu.com/n9991iq/


表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。


私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

4番人気で100万文字の大作の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/



5番人気の話

『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n3871kh/

短編

『AIに乗っ取られた男』https://ncode.syosetu.com/n7779ku/

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ