表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛しい娘になんとか「お父様」と言われたい  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/28

夜中に扉をノックされたので文句を言いながら開けたらそこに夢にまで見た愛娘が立っていました

 俺はどうかしていた。


 クリスを女として見るなんて!

 クリスはアミの母で……アミの母で……そう、アミの母だ。


 アミは俺が媚薬を盛られたとはいえ、俺とクリスが子作りした結果出来た子供だ。


 そう、俺とクリスが……やった結果だ。

 女としてみると言う以前に俺とクリスで子作りしていた。

 その事実を俺は思いだしていた。

 出来たということは俺はその時はクリスを女としてみていたのだ。


 まあ、媚薬の後遺症で不能になった俺にはもう関係無い事なのだが……

 

「はああああ」

 俺はその事を思ってため息をついた。



「陛下、どうされたのですか? またため息をつかれて」

「そんな暇はないですぞ。陛下が執務をほったらかしにして、よくノルトハイム王国に行かれますから、執務がとても滞っているのです。さっさとサインして下さい」

 悩む俺の事など全く考慮もせずに宰相達は山のような書類を俺の前にもってきてくれた。


 俺はうんざりしつつサインをしまくった。



 サインの書類の山からやっと解放されたのはその日も夜になってからだった。


 アミはどうしただろうか?

 それとクリスも……


 俺は疲れているはずだったが、このまま眠る気にはなれなかった。


 俺は疲れも気にせずに転移したのだ。

 魔術の塔の真ん前に。



「もう待てないわ! 今すぐに第三騎士団に行って、建物からアミを助け出さないと」

 魔術の塔に入るとクリスが焦って叫んでいた。


「まあ、クリス少し落ち着け」

 ヨーゼフ先生が必死に抑えていた。


「どうしたんだ?」

 俺は尋ねていた。

「また、更にややこしい奴が帰ってきた」

 ヨーゼフ先生が頭を抱えてくれたが、無視だ。


「レオ、アミが第三騎士団に捕まって、その後、建物から出てこないのよ」

焦燥した顔のクリスが教えてくれた。


「何だと? 何故アミが捕まったんだ?」

「第一王子に対する不敬罪を適用されたみたいなんだけど」

「アミは我が帝国の皇女だぞ。ノルトハイムは我が帝国と戦争をするつもりなのか?」

 俺はいきり立った。

「はああああ! アミはゲオルクの子供だって言っているでしょ」

「クリス、今はそれどころではないぞ。第三騎士団に突入するなら俺も行くぞ」

俺はクリスに宣言した。俺の娘を酷い目に遭わせた騎士達は絶対に許さん!

ふつふつと怒りがこみ上げてきた。


「いや、待て待て、今アリーナ達が第三騎士団に向かっている。その様子を見てからでも遅くないだろう」

 ヨーゼフ先生が必死に俺達を抑えようとしてくれた。


「今、アミはどうなっているんだ? ヨーゼフ先生の魔道具で見れないのか?」

「騎士団の地下牢までは見れないそうなのよ」

「なんだそのちゃちな魔道具は、どうしようもないな」

今まで散々使っておきながら俺はその魔道具をこき下ろした。


「お前らな。普通はどこでも映す魔道具などそんじょそこらの魔道具屋には置いていないのだぞ! それを貶すとはなんたることだ!」

 ヨーゼフ先生が怒り顔で文句を言ってくれたが、今はそれどころではない。

 アミが無事かどうかだ。


「貴様等両親は静かにしておれ。アミは第三騎士団風情が何かしようとしてもやられるような柔な体はしておらんわ」

 ヨーゼフ先生がそう宣言してくれたが、

「そんなこと言っても、アミはか弱い女の子ではありませんか」

「そうよ、ヨーゼフ先生。もしアミに何かあったらどうしてくれるのよ?」

「いや、まあ……」

俺とクリスに詰め寄られてヨーゼフ先生も指すかに慌てたが、

「ほら、見てみい。クリスの親衛隊がやってきたわ」

 魔道具が第三騎士団の建物に向かうアリーナ達の集団を映しだしてきた。


 その瞬間だ。


 ドカーン!


 巨大な火柱が上って第三騎士団の建物が炎に包まれたのだ。


「「アミ!」」

 俺とクリスが立ち上った。


 爆発にアミが巻き込まれていたらと思うと俺達はいても立っても居られなかった。


「落ち着け2人とも。あのような爆発を起こせるのはアミだけじゃ」

 ヨーゼフ先生がそう教えてくれたが、俺達は気が気ではなかった。


 でも、次の瞬間だ。火柱の中からアミが女の子を背負って出て来たのがみえた。


「退けーー!」

 アミが勇ましげに叫ぶと、そのまま、外にいた騎士達の中に突っ込んでくれた。


「「「ギャーーーー」」」

 外に出ていた騎士達を強化した体で弾き飛ばしていた。


「アミちゃん!」 

 アリーナ達がアミを囲んでくれた。


「どうしたの? その格好は?」

「こいつらにやられたんです」

 アミが騎士を指さして言ってくれた。


「おのれ、帝国の皇女に手を出すとは良い根性をしている」

「私のアミに手を出すなんて絶対にあいつら燃やしてやる」

 俺達は同時に叫んでいた。


「レオ! アミは貴方の子供ではないわよ」

「何を言っている。あの金の瞳はどう見ても俺の子供だろう」

 俺達が火花を散らして睨み合った時だ。


 ドンドン


 魔術の塔の扉を叩く音がした。


「ちょっとヨーゼフ先生。アミが居なくなったんですけど」

 画面をちらっと見た見たクリスがヨーゼフ先生に食ってかかる。

「いや、そんな訳はなかろう」

ヨーゼフ先生が画面を操作するがどこにもアミはいない。


 ドンドン

 扉が再び叩かれた。 

 本当に面倒くさい奴だ。



「こんな夜中に誰だ?」

 俺はそう文句を言いながら扉を開けた。


 そう、そうしたらそこにアミが立っていたのだ。

 俺は目を瞬いた。

 夢にまで見たアミが俺の目の前に立っていたのだ。


ここまで読んで頂いて有り難うございます。

やっと娘に会えました。

続きをお楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

関連作品

『母に叩かれ家出して魔術学園に入学したら何故か王子様と親しくなりました 平民少女のシンデレラストーリー』https://ncode.syosetu.com/n8270ll/

アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】した一番人気の物語

2023年6月末全国1200以上の書店にて発売! 表紙は11ちゃんさん
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます

私の二番人気で電子書籍3巻まで発売

表紙画像
 1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
 上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
 このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

■【小説家になろう記載ページ】『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://ncode.syosetu.com/n9991iq/


表紙画像
 2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
 表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像
 3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
 表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。
私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

4番人気で100万字の大作はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/



5番人気の話

『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n3871kh/

短編

『AIに乗っ取られた男』https://ncode.syosetu.com/n7779ku/

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ