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しんせいかつ

しばらく時間が経ち、この知らせはすべての人に知れ渡り、私は無事に皇宮に入居することができた。 だが、なぜか大臣たちは反対せず、意外なほど平静に受け入れていた。それどころか、私の実家に祝いの手紙を送り、大量の貴重な贈り物を届けてきた。 私から見ればもうそんなものは「貴重」と呼べるものではなくなっていたが。


それでも、家族は誰一人として私を探しに来なかった。父も、姉たちも。 私の昇進によって父の爵位が上がり、男爵から伯爵へと昇格し、それなりに名のある家柄になったというのに。 以前の嫌悪は変わったのだろうか……どうやら変わっていないらしい。 何しろ父は王妃派なのだから。


それにしても、ますますおかしい。 ボモディスが語っていた王妃は、こんな対応をするような人ではないはずだ。 狂ったようにすべてを壊し、このことを拒絶し、絶対に許さないはずだった。 なのに一ヶ月が経っても、彼女は何の動きも見せなかった。 私とボモディスがベッドにいても、彼女は反対も拒否もしなかった。


議会で私のことが議論されたときも、彼女は席に座ったまま怒りの表情一つ浮かべず、むしろ落ち着き払った様子だった。 私と目が合った瞬間、彼女は微笑んだのだ。 その微笑みに、私は背筋が凍るような寒気を感じた。


それ以降、彼女とはほとんど顔を合わせることも、言葉を交わすこともなかった。 代わりに一番よく会うのは国王と、アンルカニングの息子であるリジャムス王子と括白王子だった。 二人とも父親によく似ていて、美しく清秀な容姿をしている。 だが性格は父親のように軟弱ではなく、いつも高慢な目で私を見下し、どこか憎しみを込めた視線を向けてくる。 本当なら直接文句を言ってやりたい気持ちだったが、 ただ目つきが悪いだけでは証拠にならない。そんな根拠のないことで罵れば、自分の評判を落とすだけだ。


皇宮での暮らしも長くは続かなかった。そして、あの日がやってきた。


いつものように検診を受けに宮廷医のところへ行くと、 医者は深刻な顔で、うつむきながら羽ペンを何度も紙の上でトントンと叩いていた。 叩いた場所はすでにインクがにじんで広がっていた。


「何かあるなら早く言ってください。もうだいぶ待ってるんですけど。 体に何か問題でもあるんですか? あるなら薬を出してくださいよ」


医者は私をじっと見て、深くため息をついた。


「アナ小姐、これはあなたにとって良い知らせでもあり、悪い知らせでもあるかもしれません……」


その言い方にますます疑問が湧いた。 こんな不安そうな顔をしているということは、きっと重い病気だろう。 どうして「良い知らせ」なんて言えるんだろうと思いながら、とりあえず話を聞くことにした。


「つまり、私の体に何か病気があるってことですか? それとも悪魔に取り憑かれたとか?」


「違います。アナ小姐、あなたは……お子さんを授かったのです」


その言葉を聞いて、一瞬思考が停止した。 理解が追いついた瞬間、私は自分の腹部を見つめ、顔に張り付いたような笑みが浮かんだ。 剥がそうとしても剥がれない、止められない笑み。


「えっ、これってすごくすごく嬉しいことじゃないですか! 何が悪い知らせなんですか! さっきびっくりさせないでくださいよ! これは陛下のお子さんですよ! 私が陛下の子を……ははは! 今すぐ陛下に伝えに行きます!」


立ち上がって出ようとした瞬間、宮廷医が慌てて呼び止めた。


「アナ小姐! あの……いえ、おめでとうございます……」


突然呼び止められたことに少し違和感を覚えたが、私は素直に礼を返した。


「ありがとう! 子供が生まれたら、必ず贈り物を送りますね!」


私はそのまま出て行った。 だから気づかなかった。 医者が心配そうな目で私の背中を見つめ、手元の報告書に署名をし、 最後に封蝋でしっかりと封をしたことを。


廊下を走りながらボモディスを探した。 この喜びを一刻も早く伝えたい。 でもどこを探しても見つからない。 使用人たちに聞いても誰も知らないという。 結局夜になり、空っぽの大きなベッドの上で待つことになった。 今日こそ来るはずだったボモディスも、結局現れなかった。


「どこに行ったんだろう……使用人たちも知らないなんて。 もしかして外で用事でもあるのかな。 とりあえず寝よう……」

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