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神々の饗宴⑷

「え……え……え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!でも……でも……え!!!!!!!」


驚いた? いや、衝撃だ。たとえ私の目標だったとしても、本当に目の前に立たれた瞬間、体が震えてしまう。この国の頂点に立つ、至高無上の人。彼とこれまで出会った貴族たちを比べることなどできない。あの貴族たちは彼の前ではただの粗野な存在で、少し権力を持っただけで威張るだけの者たちだ。


彼は王。永遠に遥か遠く、手が届かない王。女たちは彼と関係を持ちたがり、男たちは彼に臣従する。体に触れることさえ許しを得なければならず、すべての貴族が近づきたがる王。


「そんなに緊張しないでよ。ここでは誰も誰だかわからないんだから、逆に君たちが緊張してる方が僕だとバレちゃうよ」


「そ……そうですね……彼……彼は私の従兄で、アンナは大げさに驚かないで、あ、陛下でしたね……」


マーガレットは言葉を詰まらせながら言った。私に緊張するなと言っているけれど、自分だって必死に抑えているのだろう。彼女が言う“従兄”を前にして。


それを聞いて私は慌ててお辞儀をし、謝罪した。一度、二度、三度――まだ足りない、足りない、足りない!!!


やあ!!! 本当に失礼すぎた。無意識に声を上げてしまった。位の高い人、それも敬愛すべき国王陛下に対して!


「ああっ! 本当に本当に申し訳ありません!!!」


「いや、君がそんなにしたら僕が困るよ。僕だってここではただ遊ぶつもりで来てるだけだし、来るとは言ったけど、どんな形で現れるかは言ってなかったよね」


「は……はい……」


ポモディスが突然、私の手をそっと握った。心が震えただけじゃない、実際に手全体が微かに震えている。まさか自分から触れてくるなんて。驚きと同時に、ほんの少しの喜びが混じる。怖さと強い幸福感が一緒に押し寄せてくる。


「マーガレット、このお嬢さんが前に言ってた“仙女のように美しい”アナお嬢さん?」


「ええ、アンナ、自分を紹介したら? なんといっても陛下とは初めてでしょう。ちゃんと挨拶しないと失礼よ」


「陛下って呼ぶのはやめてよ。すぐにバレちゃうから。なんて呼べばいいかな、うーん、“スディ君”でいいよ!」


想像していたのとかなり違う。厳格な人じゃなくて、むしろ面白みがあって、ユーモアさえ感じる。王国で高みにいる陛下がこんな人だったなんて。


でも、彼の性格について聞いたことがない気がする。誰も語らない。貴族たちの間でも、彼の印象はただ“神秘的”なだけだ。


私は両手でスカートの左右を持ち上げ、丁寧に礼をしながら自己紹介をした。少し顔を上げ、白いヴェールに隠された彼の顔を見つめる。彼がどんな表情をしているのかはわからない。


「あ! すみません、自分を紹介してませんでした。私はアナ・ソフィア・エビフォンイェ、エビフォンイェ男爵家の三女で、現在フォン・デ公邸に住んでおります」


「エビフォンイェ……あまり目立たない貴族家だね。でも“仙女”を生み出せたなんて、幸運な家だ」


褒められた! 嬉しい、すごく嬉しい!! 仙女だって、本当に素敵な呼び名。誰もそんな風に呼んでくれたことなんてなかったのに。たいていはひどいあだ名ばかりだった。


「ありがとうございます! ありがとうございます! 恐縮です! 恥ずかしながら、仙女と呼ばれたのは初めてです」


頬が少し赤らんできた。初めて“仙女”という美しい呼び方で呼ばれた。それもこの国で最も高い位の人が言ってくれたなんて、本当に胸が高鳴る。今この感情を抑えきれなかったら、無礼な人間になってしまう。


なのに……あ……!?


「? 陛……スディ君……閣下?」


右手がゆっくりと私の首筋から上へ、頬まで撫で上がってきた。今はもう頬だけじゃなく、体全体が下から上へと熱を帯び、心臓が激しく鼓動する。この瞬間が永遠に止まったような感覚。欲望の血が体中を駆け巡り、叶った願いの蜜が奥底で溢れ出す。ただその手だけで、“権力”の温もりをありありと感じてしまう。

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