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2話目収録 天津飯と皿うどん

2話目の収録開始。

麗華と京子、おじさんの以外な特技に驚く。

11月中旬

1話目を撮影してから2週間。

おじさんからグループラインに

「お待たせしました、2話目が仕上がったので送付します」

麗華「ぎり、予定通りで安心しました(笑)」

京子「ちかぢか集まる?」

「一度、読んでみて下さい。修正したいところがあれば修正しますので」

麗華「分かりました~!」

京子「了解です~!」

翌日になり

麗華「だいたいはいいんですが、セリフでいくつか直して欲しいところあります」

京子「私もそんな感じ」

「分かりました。それじゃこの前みたいに集まって修正した後に撮影に向かう感じでいいですか?」

麗華「了解でーす!」

京子「オッケー!」

「麗華ちゃんの予定が入っていないお休みの日は?」

麗華「明後日なら空いてます」

「京子先輩は?」

京子「空いてる~!」

「それじゃ、明後日の11時に金沢駅西口集合でお願いします」

麗華「分かりました~!」

京子「了解~!」


2日後、10時過ぎ、金沢駅中のカフェで麗華と京子がお茶しながら

京子「今日の脚本って覚えてきた?」

麗華「一応覚えてきたつもりですけど、今回のって長いんで後半が怪しいです」

京子「そうだよね、長いよね」

麗華「あれの最中に、あんな長いの覚えてる自信ないです(笑)」

京子「うん、自信ない、セリフ飛んできそう(笑)」

麗華「撮影どうするんですかね、半分づつにするとか?」

京子「そうしてもらえるとありがたいよね、お願いしてみよっか?」

麗華「そうですね、そうしましょ!(笑)」

京子「そろそろ行こっか」

麗華「はい!」

2人して合流場所に向かっているとメッセージが入り

「そろそろ着きます」

金沢駅西口を出るとおじさんの車が入ってくるのが見えた。

乗降場所で車に乗り込み出発する。

麗華「今日はどこに行くんですか?」

「前に麗華ちゃんと一緒に行った町中華にします」

麗華「あっ、天津飯!嬉し~!!」

京子「天津飯が美味しいの?」

麗華「そうなんです。1度おじさんに連れてってもらってから虜です。

その後にお母さんと一緒に食べに行きました!(笑)」

京子「そうなんだ、そんな美味しいんだ」

麗華「そうなんです!よくあるお店と違って酸味が全くないから好きです」

京子「おじさんは?」

「大好きです!けど、皿うどんも好き!他のお店にないから、いつも交互で食べてます」」

麗華「けど、皿うどんって量が多すぎます!(笑)」

京子「そんな多いの?」

麗華「おじさんに最初に連れてってもらった時は、私が皿うどんで、おじさんが

天津飯たのんでました。最初に皿うどんが私の前に来て、見た時にびっくりしてたら、

「驚くよね、この量!(笑)」って言って笑ってました」

京子「そんなに?」

麗華「そうなんです。その時に4分の1くらいづつ交換して食べたんですけど、

皿うどんも美味しかったですけど、天津飯が凄く美味しかったです。

皿うどんは食べきれなくておじさんに少し食べてもらいました(笑)」

京子「美味しそうだね(微笑)」

おじさんは黙って運転していた。

中華屋の駐車場には11時半ちょうどに到着するとまだ止まっている車は無かった。

お店は「営業中」となっているので車を降りてお店に入る。

店員「何名様ですか?」

「3人です」

店員「はい、こちらかあちらでお好きな方にどうぞ」

「あっちのお座敷でもいいですか?」

店員「はい、どうぞ!」

小上がりにテーブルが3つ並んでいて6人は座れるテーブルだった。

京子「他の席との間が開いてていいね」

「うん、この時間帯に3人以上だとこっちに座れるから、ゆったりしてていいの」

麗華「私、天津飯にします!」

京子「私も~!」

「うん、じゃ、皿うどんで。すいませ~ん」

店員「何にされますか?」

「天津飯2つと皿うどん1つ、お願いします。あと、取り皿3つとレンゲ1つもお願いします」

店員「はい、かしこまりました」

まずは天津飯が運ばれてくる。

麗華「いや~ん、美味しそー!久しぶりー!!(笑)」小声で騒いでいる。

京子「ホント美味しそ~、いい匂い~!(笑)」

皿うどんが運ばれてくると

京子「えっ、そんなにあるの?頼んだの大盛りじゃないよね?」

「うん、普通です!(笑)」

麗華「凄いですよね、私も最初に前に置かれたとき「えっ?大盛り?」って思いました(笑)」

「見た目は凄いよね!」

麗華「おじさんが私のびっくりした顔みて笑ってたの覚えてます!(笑)」

「けど、揚げた麺でかさ増しされてるだけだから、食べるとそんなに多いってほどじゃないよ」

京子「そうなんだ~、皿うどんって食べたことないな~」

「今から分けます」

麗華「私も天津飯分けます」

「京子先輩は後から分けてくれればいいから、まずは天津飯食べてみて」

京子「うん、頂きます!」

京子が天津飯を口に運ぶのを麗華とおじさんが見つめている。

京子「熱っ、はふっ、うん、美味しい~、タマゴの良い香りがする~!優しい味~(笑)」

麗華「そうでしょ!酸味もないし食べやすいんです!それに小エビがプリプリで

凄く美味しいんですよ!(笑)」

京子がタマゴの中に隠れているエビを、タマゴと一緒に食べると

京子「あん、プリプリしてて滑らかで美味し~い!(笑)」

麗華「私、このふわふわタマゴとプリプリ小エビに優しい餡と一緒にご飯を食べると、

めっちゃ幸せ~ってなります!(笑)」

と言いながら自分のお皿から天津飯を4分の1ほどを取り分けておじさんに渡していた。

おじさんは取り皿2つに皿うどんを4分の1づつ取り分けて、

「京子ちゃん、こっちも食べてみて」

野菜とキクラゲがいっぱい入った餡かけに豚肉・イカ・エビ・ウズラタマゴと具沢山、

京子が皿うどんを口に運ぶのを麗華とおじさんが見守っている。

京子「うん、こっちも美味しい、野菜の味がしっかりしてて餡の少し甘い優しい味が

絡んで美味しい!揚げた麺がパリパリしてて食感もいいな~、美味しい~!(笑)」

「よかった、どっちも美味しいって言ってもらえると、連れてきたかいがあります!」

麗華は京子が美味しいといって食べているのを眺めていたが

「麗華ちゃん食べないの?」

言われてハッとして自分の天津飯を口に運ぶ

「う~ん、幸せ~!(笑)」

3人して天津飯と皿うどんを食べ進める。

京子「おじさん、あとお願い!」

「うん、頂きます!」

天津飯を半分近くと分けてもらった皿うどんは食べきっていた。

麗華「おじさん、少し手伝いますか?」

「うん、皿うどん少しだけ手伝って!麗華ちゃんが食べたい分だけ取って。無理しないこと」

麗華「はい、了解です!(笑)」

「うん、俺だけでも食べきれるけど、麗華ちゃんが男前なところ見せたいみたいだし(笑)」

京子「麗華ちゃん、無理しないでね!」

麗華「えへへっ、大丈夫です!(笑)」

麗華とおじさんで料理は全て食べきって、3人で寛いでいると

京子「因みにおじさんって今、お腹いっぱいなの?」

「ん、腹9分目かな。あとケーキとかアイスクリームなら食べられるくらいの余裕はあります(笑)」

京子「凄いな~、いっぱい食べられるって良いな~」

「えっとね、いっぱい食べるにはテクニックがあります」

京子「え?テクニック?ってなに?」

「決して早食いはダメです!(笑)」

麗華「えっ、そうなんですか?テレビだと大食い=早食いなんですけど」

「あの人たちは特別です。フードファイターと一緒。胃袋回りの筋肉が凄く柔軟で、且つ、

胃袋回りの筋肉を拡げる訓練をしてるから、大食い・早食いが出来るんです(笑)

たぶん、時間制限がなければ力士が一番食べると思うよ、体の大きさが全然違うから(笑)」

京子「おじさんはどうやってんの?」

「ゆっくり食べてます。胃袋を急激に拡げると周りの筋肉が拒否反応を起こして伸びないし

お腹が苦しいってなって、もう食べられないって脳が指令だすから」

京子「だからいつもゆっくり食べてるんだ。麗華ちゃんと同じくらいのペースだよね」

「ホントはもっとゆっくり食べたいけど、麗華ちゃんを待たせるのも悪いから」

麗華「そうなんですね、私ももっとゆっくり食べれば、もっともっと食べられるってことですかね?」

「いや、まぁ、その人の限界もあるからね。もってる胃袋以上は無理だし」

京子「最高でどの位、食べられるの?」

「うん、最高は分からないけど、ゆっくり食べてれば90分は食べ続けること出来るよ」

麗華「そんな食べられるの?」

「うん、駅前のホテルのディナーバイキングで90分ずっと食べて最後にラストオーダーで

終了ですって、言われていつも終わってるから、その先はまだ未知数だけど」

京子「へぇ~、ゆっくり食べると普段より食べることできるってことなんだ」

「食べるものにもよるけどね、ホテルのはいつも肉か魚しか食べないの、口直し程度にサラダと

パンは小さいのを1個食べるけど、お腹の中で膨れる炭水化物はほぼ取りません。

残り10分からはスイーツを食べてる、こっちはスポンジ系は少しだけにしてる(笑)」」

麗華「へぇ~、それって何キロくらい食べるんですか?」

「ホテルのはお酒も一緒に飲むけど、ホテルの部屋に戻って体重測ると3キロは増えてる」

京子「ディナーバイキングだけで?」

「うん、お腹パンパンになるけど(笑)」

麗華「お得ですね?(笑)」

「うん、そだね、高いお金払って最初の30分でお腹いっぱいにすると損した気になるし(笑)」

お店をでる頃には周りの席は満席になっていた。

おじさんの車に乗り込み出発する。

時間は12時20分、カラオケボックスに向かうと思っていたが

「脚本は読んでくれてますよね?」

2人「はーい」

「修正して欲しいところとかも決まってる?」

麗華「はい、決まってます!」

京子「うん、決まってる!」

「それじゃ、このままホテルに行って修正部分の打合せしてから、収録でどうですか?」

京子「え、いきなり?」

「うん、この前みたいにカラオケボックスで修正してホテル行って収録って時間の無駄だし」

麗華「そうですけど・・・」

「今回のは話が長いけど、リリースは分割したくない内容なんで、1日で撮りたいです」

京子「あれ、長すぎてセリフとか途中で飛びそうなんだけど!」

「収録自体は前半と後半で分けてもいいですよ。前半撮って休憩して、脚本読みなおして

後半撮って、なら行けそうな気がするんですけど?」

麗華「ん~、取りあえず脚本の直しと前半だけ撮って、後半はどうするか決めませんか?」

「うん、そうします」

ホテルに入り脚本の修正から始める。

修正に1時間くらいかかり、終わったのが13時半。

おじさんが湯舟にお湯を張ってくれて

「京子先輩、麗華ちゃんお風呂入って身体温めてきて、上がってきたら前半の収録します」

2人「はーい」

2人してベッド脇のソファーでタバコを1本吸ってから、服と下着を脱いでお風呂場に向かう。

シャワーで身体を洗い流してから湯舟にならんで座る。

京子「麗華ちゃん、セリフ覚えられた?」

麗華「なんとな~くです!(笑)」

京子「私も(笑)」

麗華「話が長すぎですよね」

京子「そうだよ、長いー!」

そんな話をしていると

麗華「そう言えば今日はマッサージってどうなるんですかね?」

京子「当然、してもらうよ!」

麗華「いや、前半撮って、もしかしたら後半も撮るってなると2回マッサージしてもらわないと

合わないですよね?」

京子「あ、そうだ、合わないよね!」

麗華「こういうのどうですか、前半撮って休憩はあるんでその時に京子先輩がフルコースの

マッサージを受けて、後半があったら私がフルコースで受けるのはどうです?(笑)」

京子「いいね、私がマッサージ受けてる間に麗華ちゃんがお風呂に入ればいいし、後半はその

逆でいけるもんね(笑)けど、おじさんの体力がもつかな~?(笑)」

麗華「大丈夫ですよ、今日は私達に無理言ってきてるんだから、私達の無理も

聞いてもらわないと!(笑)」

京子「そだね、上がったら要求してみよ!」

麗華「はい!」

2人お風呂から上がりバスローブを着て、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して喉を潤す。

タバコに火を着けて一息つくと

京子「おじさん、前半撮ったらマッサージお願いね!」

「えっ?後半もあったら、その後にでもって思ってますけど」

京子「約束が違うけど?麗華ちゃんと1回エッチしたらマッサージ1回って約束だったし(微笑)」

麗華「おじさん、約束は守らないとダメですよー!(笑)」

ニヤニヤしている。

「それって、京子先輩は今日2回マッサージして欲しいってこと?」

京子「それでもいいけど、2回目は麗華ちゃんに譲るから、お願いね!(笑)」

麗華「えっ?譲ってくれるんですか?嬉しい~!(笑)」

「終わったら2人まとめてじゃダメなの?」

京子「まとめてはダメ。久しぶりにお風呂の中のマッサージから受けたいし!」

麗華「私もフルコース受けてみたいので、お願いしまーす!」

「え~、2回もフルでするの?」

2人「そうです!(笑)」

「2回もって大変なんですけど!」

京子「私達も前半・後半ってあったら、2回もエッチしないといけないんですけど~?」

麗華「そうですよ、大変ですよ~!」

「え、あ、まぁそうですよね、分かりました。後半があれば、そうします」

京子「うん、お願いね!(笑)」

麗華「お願いしま~す!(笑)」

「はーい、それじゃ前半の収録始めます」


前半の収録が終わり、休憩兼脚本の読み直しの時間として1時間を確保する。

時間は既に15時。

京子「はぁ~、頑張った~!おじさんマッサージの準備お願いね!」

おじさんがお風呂のお湯を張り直しに行く。

お湯が張れるまで3人でタバコを吸いながら、

「後半は次回にしますか?」

麗華「は?なんで?まだ15時だから、休憩入れても後半は撮れますよ!」

「いや、君たち疲れてないの?」

京子「私は今からマッサージ受ければ行けるよ!(笑)」

麗華「私は後半の後にマッサージがあるなら頑張ります!(笑)」

「はぁ、ホントに頑張ります?」

2人「頑張ります!」

京子がお風呂のお湯を見にいき

京子「おじさん、お湯張れたしお願いね!(笑)」

「あ、はーい。それじゃ麗華ちゃん、少し待ってて下さい」

麗華「ゆっくりして来て下さい!(笑)」

京子とおじさんがお風呂場に行ってから20分後に上がってくる。

京子「おじさん、バスタオルとバスローブね」

「うん、、ありがと」

ソファーまで戻ってくると麗華がタバコを吸いながらスマホを弄っていた。

京子「麗華ちゃん、お待たせ、お風呂入ってきて!(笑)」

麗華「あ、はーい、それじゃゆっくりして来ます」

「あ、早めでもいいですよ」

京子「麗華ちゃんが早く上がってきても私が満足するまではマッサージしてもらうから!」

「ゆっくりでもいいです・・・」

麗華「ふふっ(微笑)」

麗華がお風呂に入りにいくと、おじさんがマッサージをしながら

「京子先輩、後半も今から撮るつもりなんで?」

京子「私も麗華ちゃんもそのつもりでいるよ!」

「そうなの?後半は次回って言われるかと思ってたけど・・・」

京子「前半は意外にソフトで終われたから、後半も行けるよ!(笑)」

「後半はきついと思うけど、大丈夫なの?」

京子「マッサージと晩ご飯があれば乗り切れるよ!(笑)」

「え?晩ご飯まであるの?」

京子「だって、後半撮って麗華ちゃんのマッサージが終わる頃って19時近くじゃない!(笑)」

「えー、晩ご飯は2人で行って来てもらっていい?あとで領収書くれれば渡すから」

京子「は?私と麗華ちゃんだけで晩ご飯が食べきれると思うの?」

「居酒屋とか、頼む品数減らせば行ける気がするんですけど・・・」

京子「それって麗華ちゃんの男前なところ発揮されないんだけど」

「それは2人の自己満足であって、おれには関係ない気がするんですけど・・・」

京子「それは違うの!麗華ちゃんはおじさんがいて初めて私に好きなもの頼んで良いって

言ってると思うよ」

「そうなの?」

京子「だって、麗華ちゃんみてると決して大食いじゃないはずなのに、3人でいると

一生懸命食べてるって分かるから(微笑)」

「うん、やっぱりそうだよね、俺もそう思ってた(微笑)」

京子「うん、麗華ちゃん凄く優しい子だよ!(笑)」

「俺もそう思います」

京子「ふふっ、優しい子、良い子(微笑)」

京子がベッドでマッサージを受け始めてから20分以上が経っていた。

麗華が上がってくると真っ先にソファーに行きタバコに火を付けて一息つくと、

おじさんが京子にマッサージをしながら

「麗華ちゃん、後半はどうします?撮ります??」

麗華「撮ります!頑張ります!!(笑)」

「そうなんだ、それじゃ後半の収録準備に入りますね」

麗華「はーい」

「あ、あとお菓子買ってあるから食べて、この後も長いから」

京子のマッサージが終わり、3人してコンビニで買ったお菓子を食べながら休憩後に、

後半の打合せを少しして収録に入る。


後半の収録が終わり、おじさんが湯舟のお湯を張りなおしたあと、

麗華「おじさん、お風呂行きますよ!(笑)」

「ホントにフルでいくの?」

麗華「何か問題が?」

「一緒にお風呂に裸で入るし・・・」

麗華「今更です。私の恥ずかしいところいっぱい見てるのに、気にするんですか?(笑)」

「いや、一応確認しておかないとって思って」

麗華「大丈夫です。イヤなときはイヤって言います!(笑)」

2人でお風呂に向かう。

おじさんは2回目なのでシャワーで身体をサラサラっと洗って湯舟につかるが、

麗華は入念に身体をシャワーで流し湯舟に入ってくる。

「麗華ちゃん、背中向けてこっち来て」

麗華「はーい、お願いしまーす!」

肩のマッサージから始まる。

おじさんが麗華の肩にお湯をかけながら優しくマッサージを始め、

肩と腕の付け根部分から筋肉をもみほぐしながら首のほうへ手を移動させていく。

何回か繰り返したあと、首の付け根部分を揉みほぐし

「痛かったら言って」

麗華「うん、今は大丈夫です」

「それじゃ首と後頭部に行くね」

麗華「はい」

首の付け根から後頭部にかけて筋肉を解していく。

麗華「あ、そこ気持ちい、そのままの感じでお願い!」

「うん」

首から後頭部、耳の後ろ側を解され、次は側頭部とこめかみをマッサージされると

麗華「はぁ~、気持ちいい~、癒される~」

少し続いたあと、次は肩周りに戻り、肩甲骨や背骨周りの筋肉を解される。

肩周りの最後は二の腕を外側からつかまれて

「肩の力抜いてね、今から回すから」

麗華「はーい」

腕と肩の付け根を上下前後にゆっくりと回される。

麗華「う~ん、気持ちい~!自分で回してもそんな気持ち良くないのに人に回されると、

こんな気持ちいいんだ~(笑)」

「うん、自分で回すって力入れないとできないからね」

麗華「そうですよね、気持ちいい~、はぁ~」

「それじゃ、背中から腰に向かってマッサージするから、足の上に乗って」

麗華「え?乗るんですか?重くないですか?」

「うん、お湯の中だからそんな重くないよ!」

麗華「乗らなくってもできません?」

「できないこともないけど、俺が辛いの」

麗華「どういうこと?」

「お尻の際までマッサージするから下側で横に力入れるのが辛いです」

麗華「はぁ、じゃ、失礼しま~す」

おじさんの足の上に跨ってマッサージを受ける。

肩甲骨下から仙骨近くまでを背骨にそって両側の筋肉を優しくマッサージをされていると、

「今から、仙骨と骨盤周りをマッサージするね、痛かったら言って」

仙骨の真上から筋肉をマッサージされると

麗華「あっ、ちょっと痛いです」

「この位は?」

麗華「それなら大丈夫です」

仙骨周りの筋肉を解されながら、

麗華「はぁ~、気持ちいい~、ん~」

「次は骨盤と足の筋肉のつながるところマッサージしますよ」

おじさんの親指が骨盤上端の部分を左右から圧迫すると

麗華「いやっ、痛い~!」

「そんなに?まだ力入れてないけど」

麗華「そうなんですか?けど痛いです」

「まぁ、筋肉が固くなってるからだね」

麗華「そんなに、なんですか?」

「うん、じゃ、ゆっくりと解します」

おじさんが優しくマッサージをしていたが、湯舟に浸かってから15分が経っていた。

「そろそろ上がりますよ、湯あたりしそうなんで」

麗華「そうですね、もうさっきから熱いです!(笑)」

2人して湯舟からあがり、おじさんは頭からシャワーを浴びてお風呂場からでる。

脱衣所で

麗華「はい、バスタオル」

「あ、ありがと!」

おじさんがバスタオルで身体を拭きながらベッド脇に行き、さっき脱いだバスローブを着る。

ベッドでは京子先輩が寝息をたてて寝ていた。

「京子先輩、上がったよ、お風呂入ってきて、身体冷えるよ」

布団を被って寝ている京子の身体を揺さぶって起こす。

京子「う~ん、もう上がってきたんだ?」

ベッドから起き上がりあくびをしながら答えていた。

麗華「京子先輩、お待たせしました。お風呂入ってきて下さい!」

京子「うん、分かった」

麗華「お風呂の中のマッサージも凄く良かったです!(笑)」

京子「そうでしょ、受ける価値ありってなるでしょ?」

麗華「はい、次からもお願いしたいです!(笑)」

京子「おじさんが良いって言えばね~(笑)」

麗華「そうですね!」

「麗華ちゃん、マッサージ再開しますよ」

麗華「はーい!」

京子が寝ていたベッドはまだ暖かくて気持ちよかった。

「それじゃ、腰とお尻のマッサージしますね」

麗華「はい、お願いします」

「俯せの状態で、さっきと同じ仙骨と骨盤上端のマッサージから始めます」

麗華が俯せになっている状態でおじさんがお尻と足の付け根辺りに跨ってマッサージを始める。

仙骨に張り付いている筋肉を解しながら腰から肩甲骨近くまでの筋肉を解していく。

麗華「はぁ~、いい~、ん~、う~ん」

さっきの座った状態でのマッサージよりリラックスしているのもあり、気持ちよさが違う。

ゆっくり、優しくマッサージされ、次に骨盤上端の筋肉が解される。

まずは左右から圧迫と弛緩を繰り返されたあと、下から上に圧迫されて痛気持ちいい、

心地よい刺激が続く。

それが終わると

「お尻の筋肉のマッサージするね」

言われると、お尻全体の筋肉がマッサージされ、お尻の筋肉が上下左右に揺らされて

なんとも言えないリラックス感が出てくる。

麗華「う~ん、ふ~、う~、はぁ~、気持ちいい~」

それから10分、太腿裏やふくらはぎまでマッサージされて全身の力が抜けていくような

気だるさに覆われていた。

麗華「はぁ~、いい~・・・」

京子がお風呂から上がってくる。

「麗華ちゃん、京子先輩が上がってきたから、終了します!」

麗華「はい、ありがとうございます!凄く気持ちよかったです!」

「ゆっくり動いてね、急に動くとぎっくり腰とかなるよ」

麗華「は~い!」

おじさんは撮影機材を片づけ始めた。

麗華が京子が座っているソファーに向かっていきソファーに座ると

麗華「あん、この前よりお尻ふわふわ~、楽し~い!」

京子「フルコース、良かったでしょ!(笑)」

麗華「はい、やみつきになりそうです!(笑)」

京子「最近フルは、やってくれないからどうしようかって思ってたけど、

久しぶりにしてもらったら、気持ち良すぎた(笑)」

麗華が小声になり

麗華「次からって、収録ごとに京子先輩と私とで交互にフルコースはどうですか?」

京子「うん?どう言うこと?」

麗華「次の収録の時は京子先輩がフルで受けて、京子先輩がベッドでマッサージ受けてる間に

私はお風呂に入って、京子先輩のマッサージが終わってから、私が腰のマッサージを受ける

って感じです。その次の撮影では逆に私がフルで受けるって感じで交互にして欲しいな~って

思いますけど、どうですかね?」

京子「おじさんが拒否しそうだけど、そこが何とかなれば、良いよ!(笑)」

麗華「交渉してみます!(笑)」

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