麗華のお宅訪問 湯豆腐とシャインマスカット
麗華が京子とおじさんのアパートにやって来る、
麗華「おじさん、京子ちゃんのこと大事にしてるんだね、安心しました(笑)」
京子「ふへへっ、たまに私のこと大好きだって言わせないと、すぐ忘れるし(笑)」
「忘れてませんよ」
京子「大好きだって私に向かって言わないのは忘れてるのと一緒なの!(笑)」
7月末
「京子ちゃんが妊娠しました。当分の間は安全を見て収録は行わないことにします」
京子「麗華、ありがと!少しのあいだ、待ってて下さい」
麗華が仕事を終えてスマホをチェックすると2人からのメッセージが入っていた。
麗華「えっ、出来たの!やった!京子ちゃんヤッタね!!(笑)」
思わず大きな声が出ていた。
恵里子「ユリカちゃん、どうしたの大きな声出して?」
麗華「あっ、ごめんなさい、友達から妊娠したって連絡があって(微笑)」
恵里子「そうなんだ、良かったね(微笑)」
麗華「はい、ありがとうございます!(笑)」
数日後、麗華が休みの日に京子とおじさんが住んでいるアパートにやってくる
京子「いらっしゃい!(微笑)」
麗華「こんにちわ(微笑)」
京子「入って」
麗華「お邪魔しまーす」
玄関からリビングに移り、ソファーに座って
京子「ちょっと座ってて、冷たいお茶でいい?」
麗華「あ、はい、お願いします。外が暑くって喉渇きました(笑)」
京子がグラスにお茶を入れて麗華の前と自分の前に置く
麗華「これお土産です」
京子「ありがと!シャインマスカットだ、大好き!」
麗華「ツワリがあるかもって思ってフルーツにしました。京子ちゃん身体の調子はどぉ?」
京子「うん、大丈夫、ちょっとだけツワリがあるけど」
麗華「えっ、大丈夫なんですか?ちゃんとご飯食べれてますか?」
京子「うん、タカトがご飯作ってくれてるから」
麗華「えっ、タカトっておじさんの名前?」
京子「あっ、あははっ、バレちゃった(笑)」
麗華「へぇー、なんかカッコいい感じの名前だね」
京子「うん、字もカッコいいのに意味教えてくれない」
麗華「京子ちゃんの名前は?」
京子「藍子って言うの」
麗華「アイコちゃんか~、可愛い名前だね(微笑)」
京子「麗華の名前は?」
麗華「優麗華って言います」
京子「ユリカも可愛い名前だね、似合ってる(微笑)」
麗華「えへへっ、それでおじさんはどこ行ってるんですか?」
京子「晩ご飯の食材買いに行ってくれてる」
麗華「京子ちゃん置いて行ってるの?」
京子「うん、まだ安定期じゃないからなるべく車に乗せたくないって言って」
麗華「あはっ、大事にされてるんですね(笑)」
京子「過保護過ぎる気もするけど」
麗華「けど、散歩とか少しは運動した方がいいんじゃないですか?」
京子「2日に1回はそこのイオンに連れてってくれて、一緒に散歩してる」
麗華「いいですね、あそこなら暑いことないし、安全だし」
京子「うん、お店の前を歩いてると楽しいし、飽きなくっていいの」
「ただいま~」
おじさんが両手にスーパーの袋を下げて帰ってくる。
「麗華ちゃん、いらっしゃい(微笑)」
麗華「お邪魔してます(微笑)」
祥子「あぉん、あーん、あん」
「祥子、ただいま」
おじさんがキッチンで食材を片付けていると、どこからか祥子が現れる。
麗華「えっ、猫ちゃんいるの?」
京子「うん、タカトの家から連れてきてもらったの」
麗華「このアパートは猫飼ってもいいの?」
京子「うん、大丈夫」
麗華が祥子に触ろうとして近寄るとソファーの裏に足早に逃げていってしまう。
麗華「あっ、逃げちゃった」
京子「うん、祥子ちゃん人見知りだから」
「2~3日一緒にいないと慣れてくれないよ(微笑)」
京子「私の時もそうだったもんね、けど今では私にも香箱座り見せてくれるの!(微笑)」
麗華「香箱座りって?」
京子「安心できる1人の時か、安心してる人の前でしかしない座りかたのこと」
麗華「私の前じゃ無理ですよね?」
京子「うん、慣れないと」
麗華「そうか~、残念(微笑)」
「麗華ちゃんもご飯食べてく?」
麗華「あ、いえ、そんな」
京子「食べてって、タカトの料理、意外に美味しいのよ、味薄いけど(笑)」
「遠慮しなくっていいですよ(微笑)」
麗華「そうですか?それじゃ頂いていきます(微笑)」
2時間ほど3人で話をしたあと、おじさんが料理の準備に取りかかる。
京子がおじさんの横に立って料理の準備を見ていた。
京子「今日は何にするの?」
「湯豆腐にします」
京子「湯豆腐?暑いのに?」
「うん、冷房で身体冷えるし、温め直しに」
京子「まあ、冷房点けっぱなしにしてるしね」
「冷房点けてるからそんな暑くないし」
麗華が京子の隣に来て
麗華「タカトさんてホントに料理するんだ」
「えっ?麗華ちゃん、俺の名前聞いたの?」
京子「ゴメン、バレちゃった(笑)」
「まあ、いいけど(微笑)」
京子「麗華、タカトのことはおじさんのままでいいよ」
麗華「あはっ、そうですね、呼ばれるのは京子ちゃんだけがいいですよね、おじさん(微笑)」
「ははっ、うん、そうですね(微笑)」
おじさんが土鍋に水を張って水で洗った昆布を入れてフタをしてそのまま火にかけずに置いておき、
次はボウルに鶏肉を入れて塩を揉みこんで置いておき、野菜を切り始める。
麗華「湯豆腐で鶏肉ですか?」
「前半は湯豆腐で後半に野菜と鶏肉入れてお鍋にするから」
麗華「お鍋、良いですね、豆腐と鶏肉でタンパク質、野菜もいっぱい」
「うん、生野菜だと身体冷えるから」
京子「たまにはサラダがいい!」
「週3くらいで出してます」
京子「もっと食べたい、ビタミン」
「代わりにフルーツ出してます」
京子「フルーツは好きだけど、生野菜ももっと欲しい!」
「京子ちゃんレタスしか食べないし」
京子「レタスの食感がいいの!あのパリパリしたのが」
「どう思います、麗華ちゃん?」
麗華「おじさんって京子ちゃんのこと大好きなんですね(笑)」
「いや、そんな話じゃなくって」
京子「タカトは私のこと大好きだよね?」
「えー、今はそんな話じゃなくて」
京子「私のこと好きじゃないの?」
「分かりました、キュウリの塩もみ1本付けます」
京子「そんな話じゃなくって、私のこと大好きじゃないの?」
「え~・・・大好きです」
京子「うん、じゃ、サラダ!」
麗華「あははっ、おじさん顔赤い!(笑)」
「キュウリでガマンして下さい」
京子「もー、仕方ないな~(笑)」
麗華「おじさん、京子ちゃんのこと大事にしてるんだね、安心しました(笑)」
京子「ふへへっ、たまに私のこと大好きだって言わせないと、すぐ忘れるし(笑)」
「忘れてませんよ」
京子「大好きだって私に向かって言わないのは忘れてるのと一緒なの!(笑)」
麗華「そうですよ、女の子はいつでも大好きだって言ってもらわないと、
最初の頃の「大好きだ」って言ってくれてた時の気持ちを忘れてるのかな?
って不安に思うから、気を付けてて下さい(笑)」
「あー、はい、気を付けます(笑)」
京子「やっぱり麗華って頭良いよね(微笑)」
「うん、そう思います(微笑)」
麗華「なに言ってるんですか~(笑)」
京子「うんうん、今のだってそうだよ、私は思ってることを簡単に表現して
伝わらないこと多いけど、麗華は分かり易く表現できるから」
「うん、今のは、京子ちゃんのは雰囲気は伝わるけど、麗華ちゃんのは
意図が伝わります」
麗華「そうなんですかね?」
京子「うん、麗華は凄い!(笑)」
「麗華ちゃんの言葉は分かり易いから小説の参考にしてます(微笑)」
麗華「えへへっ、ありがとうございます!(笑)」
おじさんが絹ごし豆腐と木綿の焼き豆腐を1丁づつ切り分けて、土鍋の蓋を取って
昆布の上に交互に並べていき、並べ終えるとコンロに火をつけて弱火にする。
麗華「焼き豆腐も入れるんですか?」
「うん、食感が違うから好き!」
京子「あははっ、旗みたい(笑)」
麗華「旗?」
「チェッカーフラッグのこと、レースとかで見る(笑)」
麗華「あぁ、白黒の(笑)」
おじさんが白ネギをまな板に置いて縦に半分に切った後に、半分ずつ
平らな面を下にして小口切りにすると
麗華「えっ、そんな薄く切るんですか?」
「えっ、ダメ?」
麗華「いや、私はそんな薄く切れないから(笑)」
「慣れですよ、湯豆腐の薬味なんで、薄く小さくですけど、みじん切りは
匂いが強くなるから。鍋用は大きく斜め切りにしますけど」
麗華「へぇ~、料理で切り方かえるんだ(微笑)」
京子「へへっ、凄いでしょ!(笑)」
麗華「おじさんがね(笑)」
おじさんが大根を半分に切り、葉っぱの方は切り口にラップをしてから
冷蔵庫に戻し、半分をもう一度半分にしてから皮を剝いていた。
麗華「そんな皮を分厚く剝くんですか?」
「うん、大根を輪切りにするとわかるけど、見たら外側のところに
白いのが濃いところと半透明に近くなるところの境目があるでしょ、
半透明になったところまで剝きます」
麗華「なんで?」
麗華に大根の切り口の断面を見せながら
「この白いところって繊維質が固くて、半透明のところは繊維質が柔らかいから、
大根おろしは繊維が柔らかいところを使います、食感が違います」
京子「おでんもそうだよ!半透明のところしか使わないの!(笑)」
麗華「おじさんに教えてもらったんですね?」
京子「あははっ!(笑)」
麗華「おじさんってやっぱり細かいです、クセ強っ!(笑)」
京子「私も驚いた(笑)」
「クセって、せっかく手間かけるなら、なるべく美味しいの食べたくないですか?」
麗華「まあ、そうですけど、お母さんに教えてあげます(笑)」
「え~、ここまで聞いてお母さんに丸投げするの?自分でする気ない?(笑)」
麗華「だって、探せばおじさん見たいな人がいるんですよね?(笑)」
京子「あははっ、そだね!絶対いる!(笑)」
「いや、まあ、頑張って探して下さい(笑)」
おじさんが大根おろしを作りながら
「そろそろテーブルの用意しますよ、京子ちゃん、これとこのお皿を3枚づつテーブルに」
京子「はーい!」
「麗華ちゃん、悪いけど、テーブルコンロがそこにあるから出してテーブルに」
麗華「はーい」
大根おろしが出来たので皿に移して
「京子ちゃん、この大根おろしとお玉杓子と穴お玉持ってって」
京子「はーい・・・おたまじゃくしってカエルの?」
「ああ、ごめん、お玉のこと、あと穴の開いてるお玉」
京子「ちょっとー!タカトってたまに私のボケ、スルーするよね?」
おじさんが食材を指さして
「ごめん、こっちに集中してるから(笑)」
京子「私にも集中しといてよ!(笑)」
麗華「京子ちゃん、イチャイチャは私が帰ってからにして(笑)」
京子「えへっ、ごめん!(笑)」
「麗華ちゃん、この野菜の大皿持ってって」
麗華「はーい」
「京子ちゃんは割り箸とレンゲと、冷蔵庫から醤油と柚子ポン持ってって」
京子「はーい」
「麗華ちゃん、このミトンを両手に着けて、コンロの火を消して土鍋持って行って
テーブルコンロの上に乗せて下さい、気を付けてね、熱いから」
麗華「はーい・・・ちょっと待って、なんで私にだけ重たいの運ばせてるの?」
「あはっ、気づきました、ごめん、まだ手が離せなくて(笑)」
麗華「はいはい、分かりましたよ(笑)」
京子「麗華、ごめんね重いの持たせちゃって(笑)」
麗華「あははっ、私は京子ちゃんの味方です!(笑)」
テーブルに湯豆腐と鶏鍋の準備が出来て、おじさんが最後にキュウリの塩もみを
切ったものをのせたお皿と、準備の途中で水洗いした鶏肉を皿にのせてやって来る。
おじさんがテーブルコンロの火を着けて弱火にすると
麗華「なんで弱火なんですか?」
「沸騰させたくないから」
麗華「なんで?」
「沸騰させると昆布の匂いが強くなり過ぎるからです」
麗華「だからあっちのコンロでも弱火にしてたんですか?」
「うん、昆布は水に少し漬けた後にゆっくり過熱すると出汁が美味しいんです」
京子「細け~(笑)」
麗華「あはっ、細かすぎる(笑)」
「美味しいものは時間と手間がかかるんです(笑)」
麗華「ところで、ご飯は用意しないんですか?」
「うん、京子ちゃんが最近はご飯の匂いがダメなんで」
麗華「ああ、ツワリだったよね」
京子「うん、温かいご飯の匂いがあんなに強いって思ってなかった」
麗華「けど、炭水化物も少しはあった方が良くないですか?」
「うん、締めにお蕎麦にする予定です。去年の乾麺がまだ残ってるから」
麗華「あっ、長野の?」
「そうです」
京子「あれ、凄い美味しいんだよ、びっくりした(笑)」
麗華「乾麺ですよね・・・」
京子「そうだけど、美味しいの、タカトが作ると」
麗華「またノロケですか?(笑)」
京子「うんうん、洗い方が違うと味が全然違うってホントに思った(笑)」
麗華「パンツみたいに洗うって言ってたあれ?(笑)」
「パンツとは言ってません(笑)」
京子「まぁ、けど、そんな感じ(笑)」
麗華「あとで実演して下さい(笑)」
話をしていると鍋の底からプクッ、プクッとまばらに泡が上がり始める。
おじさんがそれ以上に鍋のお湯の温度が上がらないよう更に弱火にして
「そろそろ食べ時なので、ポン酢とか薬味とか好きに用意して下さい」
京子「どうすればいいの?
「皿に大根おろし入れて醤油を少しいれるか、柚子ポンにお湯入れて好みの
味にして薬味のネギ入れて食べるか、好きにして下さい」
京子「タカトはどっちが好み?」
「焼き豆腐は大根おろしに醤油で、絹ごしは薄ーい柚子ポンです」
麗華と京子がそれぞれ1つのお皿に大根おろしと醤油を少し入れて、別の
お皿に柚子ポンを入れて鍋のお湯を足して味見をしていた。
京子が絹ごし豆腐を穴お玉でそっと掬って柚子ポンのお皿に入れる。
レンゲで少し掬って口に運ぶと
京子「へへっ、美味しい、柚子の優しい薫りがするし、お豆腐が甘い!(笑)」
「うん、柚子ポンが薄いとお豆腐の甘さが分かるよね(微笑)」
麗華「湯豆腐で焼き豆腐って初めてです!」
「まあ、あんまり聞かないけど、絹ごしより食感がしっかりしてて美味しいよ、
ホントは白山固豆腐がいいけど、代わりに焼き豆腐にしてるの」
麗華「へぇ~」
麗華が焼き豆腐を大根おろしが入った皿に取って箸で大根おろしと一緒に口に運ぶ。
麗華「熱っ、はふっ、うん、美味しい~、大根おろしの辛みがいい、
食感も絹と違ってちょっとしっかりしてるし(笑)」
3人して豆腐を2~3個づつ食べると
「そろそろ野菜と鶏肉入れて鍋にしますか?」
京子「うん!」
麗華「お願いしまーす!」
おじさんが鍋の中から出汁をとっていた昆布を取り出したあと、
半分くらい残っている豆腐を全てお皿に出す。
麗華「お豆腐は一回取り出すんですか?」
「うん、豆腐は煮すぎると中に気泡が出来て食感が悪くなるから」
京子「細かいな~(笑)」
「まあ、そんな変わらないと言えば変わらないけど(笑)」
野菜と鶏肉を入れてからフタをして強火にし、沸騰するまでの間に
おじさんがキッチンに行き、鍋に水を入れてコンロで火にかけて戻ってくる。
テーブルのお鍋が沸騰するのを待ってから豆腐を戻していた。
豆腐を戻すとお鍋の沸騰が一度収まるが直ぐに沸騰してきたので弱火にする。
麗華「あのお湯はお蕎麦用?」
「うん、そうです」
京子「もう食べていい?」
「うん、いいよ、麗華ちゃんもどうぞ(笑)」
麗華「はーい」
2人して野菜と鶏肉を柚子ポンのお皿に少しとって口に運ぶ。
京子「うん、ちょっと薄い」
麗華「豆腐に合わせてたら薄いですよね」
柚子ポンを足して食べている。
おじさんは野菜は柚子ポンに、鶏肉は大根おろしにつけて食べてから、
キッチンに向かうと、麗華が後をついてくる。
キッチンで乾麺を沸騰したお湯に入れて1分ほどで蕎麦をザルにあけて
直ぐに水洗いを始める。
麗華「茹でるのって、そんなに早くていいの?」
「品物に寄ります、袋に茹で時間が書いてあるから」
最初は粗熱を取るために水道の水をお蕎麦にまんべんなく回しかけて、
冷めるとザルの下に茹でた時に使っていたお鍋を置いて水受けにして、
ザルの中で蕎麦を洗い始める、
「麗華ちゃん、お蕎麦に触ってみて、ちょっとヌルってするから」
麗華「そうですね、乾麺はいつもこんな感じです」
水は出しっぱなしで蕎麦の半分を水の中で洗うように手で扱いて、
残りの半分も同じ様に洗う。
2回繰り返して鍋の水を捨てて、蕎麦が水に全部つかるとザルの
中でかき回してからザルを上げて水を切って
「触ってみて」
麗華「あっ、ヌルってしてない、サラッとって言うか、ちょっとだけ
引っかかる感じする」
「このくらいまで洗うと乾麺臭さが抜けて、生麵に近い食感になります」
麗華と一緒におじさんが戻ってくると
京子「麗華、ちゃんと覚えた?」
麗華「うん、お母さんに教えてあげます(笑)」
「京子ちゃん、お蕎麦どうする?お鍋に入れる?それともおろし蕎麦で食べる?」
京子「どっちもー!ちょっとづつでいい(笑)」
麗華「私には聞いてくれないんだ?(笑)」
「麗華ちゃんは?(笑)」
麗華「私も両方で!(笑)」
「じゃ、ちょっと待ってて」
おじさんがキッチンからお皿を2枚と削り節、出汁醤油を持って来て、
お皿2枚に蕎麦を盛り大根おろしをのせて2人の前に置いてくれる。
「はい、ネギと削り節は好みでのせて、醤油かけて食べて。京子ちゃんは
食べたいだけ食べて残りは俺がたべるから」」
京子「うん!おろし蕎麦、久しぶり(笑)」
麗華「私は大根おろしと醤油だけで食べてみます」
2人して口に運ぶと
京子「あはっ、美味しい!(笑)」
麗華「美味しい、乾麺じゃないみたい!(笑)」
おじさんはお鍋に残っている野菜と豆腐を少し自分のお皿に取って、蕎麦を入れる準備をしてる。
麗華「簡単なのに美味しいです!大根おろしだけでも美味しい(笑)」
「しっかり洗ってあげると乾麺でも美味しいですよ」
京子「ありがと、美味しかった(微笑)」
京子がお皿に残ったおろし蕎麦をおじさんに渡す。
「それじゃ、お鍋に蕎麦入れます、温まったら直ぐに上げて下さい」
お鍋に蕎麦を入れて沸騰するのを待って食べ始める。
京子が柚子ポンのお皿に少しだけ取って食べて
京子「温かいのも美味しいね(微笑)」
麗華「京子ちゃん、よく食べてるね、良かった!(微笑)」
京子「うん、今日はお鍋だから自分で好みの味にできるからだけど、普段でも
タカトの料理は匂いがきつくなくて、味も薄目だから食べやすいの(微笑)」
麗華「私には薄味過ぎるかもですね(笑)」
京子「慣れたら美味しいよ(笑)」
麗華「京子ちゃん、幸せそうだね(笑)」
「もの凄ーく気を遣ってますから(笑)」
京子「だったら私のボケにもついて来てよ(笑)」
「はーい、気を付けまーす(笑)」
ご飯を食べ終わっておじさんがキッチンに鍋と皿を全て運んで洗い物をしていた。
麗華と京子はテーブル横のソファーに座って話を続けて
麗華「おじさんって直ぐに片付けものするんだ?」
京子「うん、ご飯食べた流れで片付けしたいって」
麗華「ん、どう言うこと?」
京子「ご飯食べて休憩すると洗い物したくなくなるからだって」
麗華「よく分からないです、ご飯食べたら少しは休憩したいですよね?」
京子「うん、私もそう思うけど、おじさんは違うみたい、私には理解できないけど(笑)」
麗華「私も理解できない(笑)」
洗い物を終わったおじさんが冷蔵庫からシャインマスカットを取り出し、
房の半分だけ切り取って持って来る。
「麗華ちゃんのお土産、立派なシャインマスカット!立派過ぎて半分だけ持って来た。
残ったらイヤだし、あとは明日にでも2人で頂きます!」
京子「ありがとね、シャインマスカット大好き!(笑)」
麗華「私もシャインマスカットだけは大好きです!(笑)」
「あぁ、前にフルーツの渋みがイヤだって言ってたよね」
麗華「うん、そうなんですけど、周りに言っても渋いってなに?って言われます」
「うん、そだね、酸味と渋味って区別しづらいからね」
京子「どんな違いがあるの?」
「んーと、フルーツ食べると最初は甘いけど後から少し酸っぱいって
感じる時があるけど、そんな時は酸味があるって思うけど、中には
渋味が強いのがあって、食べた後に喉にイガイガする感じが残るのがそう」
京子「そんなのある?」
「うん、巨峰とかキウイとか夏みかんとか」
麗華「そうです、その辺です」
「昔ほど、そんな渋く感じるフルーツは減ってるけどね、農家さんの努力が凄いから!」
京子「うん、フルーツは美味しい!(笑)」
シャインマスカットを食べながら話をしていると
麗華「さっき、小説で私の言葉を参考にしてるって言ってましたけど」
「うん、何となく聞いてても分かり易い表現が多いから、文字に
直しても分かり易いので」
麗華「そうですか?そんな意識したこと無いですけど」
京子「それでも麗華の言葉はなんか聞きやすいよ」
麗華「私はおじさんの小説は京子と麗華の会話が面白いと思って読んでますけど」
「うん、それは、京子ちゃんの直観的な言葉と、麗華ちゃんの理性的な
言葉の組み合わせがあるから面白いかなと、思って書いてます」
京子「なんか私がおバカみたいに聞こえるけど?(笑)」
「違います、京子ちゃんは感情をストレートに出すけど、麗華ちゃんは
感情を少し抑えてて、考えてから話しているイメージです、たぶん
今の仕事が関係していると思います」
麗華「そうですね、思ったことは直ぐに言わないように気を付けてます」
京子「ふーん、そう言えば私たち2人がおじさんのことに怒ってるときは
京子が言いたい事言った後に、麗華がとどめさ刺す感じになってるよね(笑)」
麗華「あ、ヒドっ!そんなこと無いです、私は京子ちゃんの言葉を優しく
言い直してるだけです(笑)」
「ははっ、まあ、人それぞれの受け止め方は違います。今の2人の話でも
本人たちは違う感想もってるし、一概に1個の感情だけではないと思いますけど」
麗華「私はいつでも優しいしので(笑)」
京子「私の方が優しいよ(笑)」
「話聞いてます?」




