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京子のお守り お子様ランチ

京子の願いにおじさんが応える


「お守り?安産祈願とか?」

京子「違う!それはホントのお守りじゃん!それは出来てからでいい(笑)」

3月中旬

京子から連絡が入り

京子「明日は何時待ち合わせにする?」

「何時でもいいですよ」

京子「それじゃ、10時にお迎えお願いします!」

「分かりました」

翌日10時にコンビニの駐車場におじさんの趣味の車が入ってくる。

京子が駆け寄り助手席のドアを開けて

京子「おはよー!」

「おはよっ」

京子「久しぶりに天気いいね~、どこ行こうか?(笑)」

「えっ、デートから?」

京子「そうでしょ普通は。いきなりエッチしに行くつもりだった?(笑)」

「いや、そこまでは無いけど、ご飯行くくらいかと思ってた(笑)」

京子「おじさんさぁ、そう言うとこだよ女の子の扱いが下手なの(笑)」

「え、ダメ?」

京子「ご飯食べて直ぐにホテルって何の楽しみもないじゃん(笑)」

「それじゃ、どこかドライブにでも行きます?」

京子「今日はドライブの気分じゃないな~」

「ドライブは無しで?」

京子「たまには買い物に付き合って欲しいな~」

「スーパー行きますか?」

京子「誰が食材買いたいって言ったのよ!(笑)」

「違うんだ(笑)」

京子「たまには服とかアクセサリーの買い物に付き合ってくれてもいいんじゃない?」

「去年の7月と10月に行きましたよ、アウトレット」

京子「たまにが長すぎるって言ってるの!(笑)」

「イオンでも行きます?近いし」

京子「なんで近場で済ませようとするかな~」

「えー、片町でどうですか?」

京子「惜しい!」

「竪町」

京子「馬鹿!」

「香林坊ですよね?」

京子「正解!(笑)」

「何か買いたいものでもあるの?」

京子「えーっと、私にとってはお守り的な感じで、いつも身に着けてたいのがあって」

「お守り?安産祈願とか?」

京子「違う!それはホントのお守りじゃん!それは出来てからでいい(笑)」

「取りあえず香林坊に向かいますね」

駐車場から車を出して金沢中心街へ向かう

京子「それでね、なんて言うのこう、左手でいつも私を守るように光っててくれる

感じのが欲しいんだけど・・・」

「うん、分かりましたよ、見に行きましょ(微笑)」

京子「ホント?分かってくれた?(笑)」

車を大和地下駐車場に止めて1階までエレベーターで上がり通路にでると

左に曲がって真っすぐ、京子が前を歩いておじさんがついて行く。

左側にある大きなジュエリーショップを通り越して小さなショップに行こうとしたのを、

「京子ちゃん、こっちじゃないの?」

京子「えっ?」

京子が振り返るとおじさんがジュエリーショップの入口を指さしている

「京子ちゃんが自分のお金で買うなら、どこで買っても良いけど(微笑)」

京子「本気?」

「うん、エンゲージとマリッジはダメだけど、普通のジュエリーならいいよ」

京子「それでも高いよここ」

「もしかしたら、これで最後になるかもしれないから(笑)」

京子「また、歳のこと気にしてるの?」

「うんうん、小説が売れなかったら贅沢できなくなる(笑)」

京子「あははっ、そうだね(笑)」

ショップに入って1時間半後に出てくる。

「京子ちゃん、長い~」

京子「えへっ、ゴメン、可愛いのいっぱいあって迷うもん(笑)」

幸いなことに欲しいデザインのサイズの在庫があったので、そのまま持ち帰ることが出来た。

「京子ちゃん、ご飯どうしようか?」

京子「うん、お腹空いたね、どこか良いところある?」

「久ーしぶりに8階でどうかなと思って」

京子「8階?」

「うん、デパートのレストラン、運が良ければ窓際の席に座れて裏側の景色が一望できる(笑)」

京子「へぇー、そーだっけ?楽しそう(微笑)」

「行ってみる?」

京子「うん、行く!(笑)」

エスカレーターを乗り継いで8階まで行きレストランを覗いてみる。

平日のお昼時、席の半分以上は埋まっていたが窓際の席は1席だけ空いていた。

「あっ、空いてる(微笑)」

京子「ホント?」

「うん、入ろ、窓際に座れる(微笑)」

レストランに入り窓際の席に座ると

京子「あれ?ここって来たことある!」

「そぉ?」

京子「うん、そう言えば大和って家族でたまーに来てたけど、その時にご飯食べたの思い出した」

「お店の内装も、外の景色も少し違ってるけど、昔っからあるレストランだよ」

京子「うん、直ぐ下に公園があって、金沢城の石垣があって、市役所の

赤い建物があって・・・は、変わらない(微笑)」

「その時に食べたのは?」

京子「お子様ランチ(笑)」

「そんなに前のこと?ははっ、今でもお子様ランチ食べる勇気ある?」

京子「あはっ、ちょっと無理かな~(笑)」

「懐かしい味に出会えるかも知れないよ(笑)」

京子「うん、いいの昔のことは。今が楽しいから(微笑)」

「うん、無理に思い出すこともないか、で、何が食べたい?」

京子「おじさんは?」

「京子ちゃんが麺類たのむならご飯物だし、ご飯物頼むなら麺類にするつもり」

京子「私に気を遣ってる?」

「うんうん、京子ちゃんが食べきれないかも知れないから、違うのにするだけ」

京子「食べきれないかも?なの(微笑)」

「うん、そう思っていたい(微笑)」

京子「うん、ありがと!それじゃ、茶そばにする」

「俺はお造り定食にする」

店員に注文をして10分ほどで料理が運ばれてきて、2人で景色を眺めながら

ゆっくりと食べてお店を後にする。

大和地下駐車場から車を出して20分程のところにあるホテルに入り、

京子「このホテル、久しぶりだね」

「うん、10月の収録以来かな?」

京子「このホテル良いよね、バスタオル4枚置いてるし、綺麗に掃除してあるし(笑)」

「お風呂がザラついてることないから良い方のホテルだよね」

京子「うん、ザラついてるお風呂って入れない(笑)」

おじさんがお風呂のお湯を張りに行き、歯磨きセットを持って戻ってくると

京子にも渡して歯磨きを始める。

「タバコ辞めるって辛いね」

京子「そうだよね、ご飯の後は吸いたくなるから」

「うん、あとはお酒飲むと吸いたくなる、だから飲んでない(笑)」

京子「私は最近はあっさりしたものばっかり食べてる」

「うん、俺もそうしてます(笑)」

京子「けど、赤ちゃん欲しいし、リスクも減らしてあげたいから、一緒にがんばろ!(笑)」

「うん」

おじさんがお風呂のお湯を見に行き戻って来て

「もう入れるよ」

京子「うん」

お風呂場のシャワーで口を漱いで、身体を流してから2人で湯舟に入り京子へのマッサージ

「京子ちゃん、おいで」

京子「うん、お願いします(微笑)」

「考えてたけど、もう麗華ちゃんにはマッサージできないよね」

京子「うん、そだね、タカトが麗華と裸でお風呂に入るのはイヤだ(笑)」

「それもあるけど、勃っちゃうし、さすがにね(笑)」

京子「あははっ、コントロールできないもんね(笑)」

「それで、これから小説をリリースした時の麗華ちゃんの取り分を

少し増やしてあげようかと思ってますけど、良いかな?」

京子「え?私の分を減らすってこと?」

「いや、俺の取り分を減らす予定ですけど、麗華ちゃんと京子ちゃんで

収入の差が出ることになるって話です」

京子「私は構わないよ、タカトがそうしたいなら(微笑)」

「京子ちゃんの生活費は俺が見るので実質は麗華ちゃんと変わらないかなと思います」

京子「私の生活費を出してくれるの?」

「えーと、一緒にいるなら」

京子「もう、分かり辛いー、一緒に住もうって言えばいいの!(微笑)」

「京子ちゃん、一緒に住んで下さい!(微笑)」

京子「え?イヤ!」

「えっ、だめ?」

京子「京子って誰?」

「あっ、ゴメンなさい、アイコ、一緒に住んで下さい!(微笑)」

京子「うん、いいよ(微笑)」

「ありがと・・・そろそろ上がろ」

京子「うん」

京子が湯舟から出て脱衣所に向かう時に振り返ると、おじさんがまだ湯舟の中で

お湯を手で掬って顔を洗っているのが見えた

京子「ふふっ、泣いてる?」

おじさんには聞こえないくらいに小さく呟いて脱衣所に、おじさんが脱衣所にくると

京子「はい、バスタオル(微笑)」

「うん、ありがと(微笑)」

身体を拭きバスローブを着て部屋に戻ると、京子がさっき買ったリングの入った袋を

持ってベッドに上がって来る。

「今、開けるの?」

京子「うん、タカトが買ってくれた私のお守りだから(微笑)」

京子が袋の中から包みを取り出し、包装を外して、小さな箱のフタを開け

京子「うん、やっぱり可愛い!えへへっ」

京子がリングが入ったままの箱をおじさんに渡して

京子「タカト、つけて(微笑)」

左手を差し出す。

おじさんが箱からリングを取り出し京子の手を取って薬指に、京子が左手を顔の前にかざして

京子「ふふ、可愛い(微笑)」

シンプルなプラチナリングの真ん中で小さなダイヤモンドが薄暗い照明に反射して光っていた。

京子が膝立になりおじさんの顔を胸に抱きよせて

京子「ありがと、大事にするね(微笑)」

そのままベッドに倒れこみおじさんを下にして京子がキスをする。


3月中旬

小説の収録再開となる。

午後1時過ぎ、麗華はいつものカフェでコーヒーを飲みながらタバコを吸っていたが

京子が来ることも無く、時間になったので待ち合わせ場所に向かう。

金沢駅西口の出入り口を出るとおじさんの車が止まっていた。

麗華が歩み寄ると助手席には京子が座っていたので後部座席のドアを開けて乗り込み

麗華「こんにちはー!」

「こんにちは」

麗華「おやつは買ってあります?おじさん?」

「まだですけど」

麗華「私、買って来たのでこのままホテルで良いですよ」

京子「買って来てくれたの?」

「ありがとうございます」

麗華「たまには私が食べたいのを持ってこようかなと思って(微笑)」

京子「ありがとね(微笑)」

ホテルに入って3人でテーブルの周りに座り、麗華が買って来たガトーショコラを

袋から取り出して並べる。

ラテ、フロマージュ、抹茶と3種類が並び、

京子がホテルに入る前に寄ったコンビニで買ったコーヒーを袋から出してテーブルに並べていると

麗華「あっ、京子ちゃん、ちょっと、左手見せて!」

京子「気付いちゃった(笑)」

麗華が京子の左手を持って目の前に

麗華「これってダイヤですか?可愛い~」

京子「うん、小さいけど(微笑)」

麗華「おじさんに買ってもらったの?」

京子「うん(微笑)」

京子が少し恥ずかしそうに微笑んでいた

麗華「京子ちゃん、いいな~、ズル・・・とは言えないか~(微笑)」

京子「ふふっ、麗華もいつか好きな人に買ってもらうと良いよ(微笑)」

麗華「私もこんな可愛いの買って欲しいな~、おじさん!」

京子「ダメよー、おじさんは(笑)」

麗華「おじさん、買ってよー!」

「えーと、ゴメンなさい!」

麗華「あははっ、やっぱりダメか~(笑)」

「その代わりにとは言いませんが、これからの条件について話します」

麗華「条件?」

「これまで麗華ちゃんには毎月の収入の25%を渡していましたが、

小説での収入については35%に変更します」

麗華「えっ、そんなに上げてくれるの?」

「ただ、マンガほどの収入は見込めないと思ってるので、リピーターが

増えないと金額自体は下がるかも知れません」

麗華「まぁいいですよ、これまでに十分もらってますから(微笑)」

「ありがとうございます」

麗華「それで、収録はこれまでと変わらずのペースでするんですか?」

「収録は変わりませんけど、フルのマッサージは出来ません」

麗華「あっ、そうかー、京子ちゃんがイヤがるよね」

「それもありますけど、俺が勃ってしまうので・・・」

麗華「あははっ、それはイヤだな(笑)」

「希望があれば腰とお尻のマッサージは出来ますけど(微笑)」

麗華「京子ちゃんはそれでいいの?」

京子「まぁ、腰とお尻のマッサージくらいならね(微笑)」

麗華「ふふっ、ありがと、それじゃ腰とお尻のマッサージはお願いします(笑)」

「あと、旅行ですけど当分の間は行けません」

麗華「えっ、旅行も?」

「京子ちゃんが妊娠して安定期に入れば再開してもいいですけど、

それまでは安全を見て行かないことにしようと思ってます、

いつ妊娠するかも分からないし」

麗華「そうですよね、分かりました(微笑)」

京子「ごめんね、麗華にだけガマンしてもらうことになって(微笑)」

麗華「うんうん、いいの、私がきっかけ作ったようなもんだし(微笑)」

京子「感謝してます、麗華(微笑)」

麗華「私は京子ちゃんの味方です!(笑)」

「ありがとうございます!(笑)」

その日の収録を終えてホテルをでる。

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