1.始まったこの世界
やぁやぁ、おはよう、こんにちは、こんばんは。
鞠島 虎太郎です。僕は先程、世界恐慌の女神様に新しく第2の人生を与えられた転生者です。
そして早速僕は2つの問題に頭を抱えている。
1つ目は体が赤ん坊になってしまっていることだ。
普通こういうのって体と記憶はそのままとかがこのジャンルのメージャーではないだろうか。
まぁ後から考えたらそれは「転生」ではなく「転移」だと気づいたのだが。
僕は転生した瞬間に
「good morning everyone」
と叫びたかったのに、これじゃ望は叶いようがない。
そして2つ目はこんな体が小さい赤ん坊をまだ日がでてない時間にこんな片田舎に1人にするような人間が僕の親だからだ。
(こりゃ、親ガチャ失敗だな)
僕はあんまり前世から運がない。
まぁ、不幸中の幸いなのだろうか、目の前に人が住んでそうな建物がある。
もう少し時間が経つと日が明けて、中に住んでいる人が出てくることを心から願っている。
そして1時間後、僕は中から出できた神父のようなダンディな40代くらいのおじ様にひろってもらった。
んで、どうやらこの建物は協会と孤児院が併設されている建物らしい。
建物の中には色々な種族の子供たちが朝食を食べていた。
どうやらこの世界は色々な種族がいるらしい、まぁそのことを細かく知るのはもう少し後のことだったが。
約10人くらいの子供たちの目線が僕に集まっている。
そして少し奥の方にいくてシスターのような綺麗な女性がいた。
そのシスターは僕をすぐにキレイなタオルで体をまいて暖めてくれた。
あとから知ったことだが、
神父の名前は ルカ・シーバンス
シスターの名前は リリス・カルカンナ
というらしい。
神父様はダンディなおじ様にしては可愛らしい名前だ。
ギャップ萌えがたまらんね。
そして少し時間が経った後に2人の話声が聞こえてきた。
ルカ「どうやらこの子はここら辺の子ではなさそうで
すね」
リリス「そのようですね」
どうやら僕のことについて話し合っているようだ。
だが僕はここからの2人の会話は覚えていない。
なぜなら僕はここら辺で眠りについてしまったのだ。
なにせ精神年齢が17歳だとはいえ、体は赤ん坊なのだ
あんな寒い中3時間くらい放置されていたら不安になるし、体も冷えて疲れてしまう。
そんなところにあんな
暖かいタオルで巻かれて、2人の優しい話声なんて聞いてしまったら、気持ちよくなって眠ってしまうに決まっている。
まぁ今後のことは眠りから覚めた後に考えればいい
じゃあおやすみなさい、また明日。