0.転生
僕は鞠島 虎太郎、17歳の元気いっぱいなアニメ好きの引きこもりだ。
突然だがみんなは人生をやり直したいと思ったりすることはあるかだろうか。
僕はやり直したいと思うのが半分、
またクソほど長くてめんどうな人生を送るのが億劫だと思うのが半分だ。
僕は最近は異世界転生系のアニメにハマっている。
このジャンルはチープなものが多いような気がするががごく稀に当たりがあるジャンルだと僕は思う。
さて、話は変わるが僕は最初に紹介したとおり元気いっぱいな引きこもりだ。
もちろん最初からこうだった訳じゃない。
別に高校で虐めを受けたわけではない。
ただ、小中から仲が良かったやつらとコミュニケーションが取りにくくなっただけだ。
別に喧嘩したりとか決別したわけではない。
本当に少しずつ話がズレていった。
そこに違和感を覚えた僕は段々と高校がめんどくなって行かなくなった。
僕は高校に行かないならバイトくらいしてみるかと思った。
だが1ヶ月も経たないうちにバイトから逃げ出してしまった。
僕は案外堪え性がないらしい。
んで、最近は全てがめんどくさく感じている。
どこで人生間違えたかは分からんが、結構普通の人生からズレてしまっていると自覚している。
さて、そろそろ本題の異世界転生の話をしよう。
なぜ僕が異世界に転生したかというとある日の夜の出来事が関係してくる。
ある日の夜、僕は母親と言い合いの喧嘩をしてしまった。
結構激しい言い争いだったぜ。
もちろん、大した理由もなく引きこもりになった僕が
100対0で悪いのだが、まぁ僕もまだ若々しい思春期だったので親に反抗するのが仕事だといっても過言ではないのでしょうがないとする。
んで、喧嘩した後にいったコンビニの帰りに飲酒運転のトラックに轢かれた。
なんとも呆気なく、あっさり死んでしまった。
そして、目を覚ましたら、目の前にあからさまに私が神ですと言わんばかりの背格好と衣類を着た女神がいた。
正直僕は興奮した、17年の人生の中で見たこともないようなべっぴんさんだったからだ。
だ〜が次の瞬間、女神の株価は大暴落をおこした。
まるで暗黒の木曜日だ、世界恐慌が始まってしまう。
口を開けば人様の人生や死因を小馬鹿にしたり罵詈雑言を浴びせてきたり、まったく酷い心をお持ちのようで。
神は二物を与えずと言うがどうやら女神の自分自身にも二物を与えなかったようだ。
こいつが神じゃなかったら3発はフルスイングで顔にいれていたところだか。
こうゆう場面で自分をグッと抑え込めるのが僕の長所だと自覚している。
まぁ、最終的にわりと転生特典をつけてくれたので、そこは素直にお礼を言おうと思う。
そしてやっとここから僕の第2の人生異世界スローライフが始まろうとしていた。