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初めての森、魔法

両親の名前が決まらん、、、

こうして村に帰るプルクラ一行なのであった。


次の日、朝食時にて


「ねぇ、お父さん、北の森に連れてってよ。」

「ん?急にどうしたんだい?」

「だって私、魔法使いになれるんでしょ?今から練習したいじゃない。」

「そうだな。いずれにせよ、いつかは行くんだ。今からでも早いってことはないか。」

(よしよし、お父さんは前向きだわね。)

「あら、いいんじゃない?私のお古で良ければ杖はあるわよ?」

「じゃあ、朝ご飯を食べ終わったら父さんと行こうか。」

「うん!」


こうしてプルクラとお父さんは森に行くことを決めたのだった。


「森に行く前にプルクラには教えておかないといけないことがある。」

「うん!なぁに?」

「それはズバリ、レベルについて、だ。」

(キタコレーーー!!!)

「れ、れべる?」

プルクラは若干、いやかなり興奮していた。

「レベルってのはな、簡単に言うとその人の強さの指標だ。重要なのはその人が経験したことの多さがレベルに直接関わってくる、ということだ。」


話が長かったので要約すると

魔物を倒すと2つのものを得ることがある。

その魔物の死体(素材)と経験値だ。

死体はそのままの意味で、解体をすれば肉や皮、骨などが手に入る。

街には冒険者ギルドというものがあり、そこに登録している人はそれらを買い取ってもらうことができる。

剣や矢の材料になるんだそう。

それを生業としているのが冒険者なんだそう。

そして、経験値はある程度溜まるとレベルが上がる。

レベルが上がるとステータスが上がる。

そのステータスは教会に行くか、鑑定魔法を使うことで確認できる。

とのことだ。


(だいたいは日本にあったRPGと一緒ね。でも教会に行かないといけないわけね?面倒だわ、、、)

この時、プルクラは自分が全魔法適正、つまり無属性魔法である鑑定も使うことができた。

、、、が、プルクラは全く忘れていたのだ。


「また王都に行かないとね。」

「そうだな。その時には冒険者登録も済ませておこうか。冒険者にはランクという物があってだな、下からE、D、C、B、A、Sと6段階ある。」


また長いので要約。

E:駆け出し。登録時はこれからスタート。

D:初心者。ここから上だと討伐系の依頼を受けることができる。

C:中堅。ここまで来ると、冒険者だけで生計を立てていける。

B:中の上。小さな町だと無双できる。

A:プロ。常人が到達できる最高到達点。

S:特例中の特例。数えても片手で収まる。一国と渡り合えるとの噂。


依頼とは、ギルドで受け付けている仕事。

雑用、採集、調査、護衛、討伐の5つに分かれる。

雑用:掃除だったり犬の散歩だったり。

採集:主に薬草や鉱石、あとは魔物の素材。

調査:滅多にない。文字通り指定された場所の調査。

護衛:主に商人から出される。拘束時間が長い分、報酬も貰える。

討伐:主に村、町から出される。害獣駆除。


こんな感じだ。

ちなみにお父さんとお母さんのランクはB、組めばAくらいの実力。

結構強い。


そんな説明ばかり受けていたプルクラはいい加減飽きてしまっていた。

そんなプルクラを横目にサクサク歩くお父さんだったが、突然口を開いた。


「ついたぞ。」


(森、、、?)

プルクラがそう思うのも仕方ない。

そう感じるほど木が少ないのだ。


「すまんな、あまり奥に行きすぎると危ないのでな。」

「全然へーき。心配してくれてありがとう。」

(早く奥に行きたいわね。)


そんな会話をしていると、奥からガサガサと何かが近づいてくる音がした。


「さあ、魔物のお出ましだ。プルクラは一旦みておいてくれ。父さんが見本だ。」


すると出てきたのは豚と猪を混ぜて2足歩行にしたような外見の魔物、オークだ。

どうやら仲間と逸れて1体しかいないようだ。

お互いにその姿を見た瞬間、オークは殴りかかろうと拳を振り上げ、近づこうとした。

が、その拳が振り下ろされる前にすでにお父さんは相手の懐に潜り込み、見事なアッパーをかました。


「素材はなるべく綺麗な方がいいからな。こう1撃で倒すことが大事だ。」

「オークってどれくらい強いの?」

「そうだな、魔物にもランクがつけられていてな。強さの指標は冒険者ランクとだいたい同じだ。オークは1体だとDだが、基本的に5〜6匹の群れで行動している。その時はCだな。あと、オークは美味いぞ。今夜はご馳走だな。」


オークを解体した後の買い取って貰えるのは肉のみだそうだ。

皮や牙などは武器にするには脆いらしい。

しかし、オークは落ちている武器を拾うこともあり、それも買い取ってもらえるそうだ。


「よし、これから自由時間だ。好きなところに行って好きなように狩って来ていいぞ。ただし、森の奥深くには行くなよ?強い魔物がたくさんいるからな。」

「わかった!」

(そうかぁ、奥には強い魔物がいっぱいいるんだぁ。)


そう思いニコニコが止まらないプルクラなのだった。


(魔法の試射にちょうどいい硬めで遅めの魔物いないかな、、、そうだ!!)

「“広範囲探査(ロングレンジサーチ)”」


プルクラは無属性の超級魔法を使った。

ちなみに魔法には階級があり、上から神、超、上、中、下である。

上級が使えれば冒険者としては御の字だろう。

広範囲探査(ロングレンジサーチ)”により、良さげな見た目の魔物を見つけた。

見た目は亀をごつくした感じの魔物である。

プルクラは早速その方向に行き、その魔物と対峙した。


(ふーん硬そうじゃない)


それもそのはず、このごつい亀の名前は“ビッグシェルタートル”というBランクの魔物だ。

成体の全長は5mにも及び、防御力はお父さんが全力で攻撃したとしても苦戦するであろうレベルだ。

しかも、無属性上級魔法である“大防御(ビッグシールド)”を使用でき、もっと硬くなるのだ。

つまり、物理で戦う冒険者には討伐することは困難を極める。

もちろん魔法にもある程度強い。しかし、Bランク程度の魔法使いであれば勝利することができるレベルである。

以上の情報が超級鑑定魔法を使えばわかるのだが、プルクラはそんなことを知る由もない。


(まずは弱めの火魔法から試そうかしら。)


「“大火球(ビッグファイアボール)”」


すると、バスケットボールサイズの大きな火の玉が飛んでいき、直撃した。

しかし、あまりダメージはなさそうだ。

それもそのはず、“大火球(ビッグファイアボール)”は中級魔法なのだ。


(あんまり効いてないわね、、、連打してみようかしら。)


「“火球(ファイアボール)

火球(ファイアボール)

火球(ファイアボール)

火球(ファイアボール)

火球(ファイアボール)”、、、ふぅ。」


そうするとプルクラは額を袖で拭った。

5つの火下級魔法“火球(ファイアボール)”は見事に亀に当たった。

少し甲羅の表面が焦げた。


(今度はダメージが少しあったみたいね。)


このようにビッグシェルタートルの甲羅を対象とした威力の実験は進んでいった。

わかったことは上級魔法以上だとダメージが入ること。

下級魔法でも連打すれば多少はダメージが入ること。

杖を使わないと指向性が落ちること。

発展属性または天性属性は基本属性に比べて火力が高いこと。

魔力を多めに込めると強くなり、発動に時間がかかること。

逆に少なくすると弱くなり、速射できること。


以上のことを踏まえてプルクラはビッグシェルタートルを狩った。

実験に使った個体ともう一体の計2体を仕留めて風属性の“空歩(スカイウォーク)”で解体もせずに運んだ。

というか、解体ができないのでお父さんにやってもらおうと思ったのだった。

ちなみにビッグシェルタートルは大きいので1体でも売れば1週間は何もしなくても生活できるほどだ。


もちろん持って帰ったときは驚かれたし、怒られた。


「この魔物はな、森の奥の方にいるはずなんだぞ?しかも、1体ならまだたまたまかもしれんが、2体もいるわけがない。まぁ、無事で良かった。次からはお母さんに飛行魔法で同行してもらうからな。」

「はぁーい。」

「にしてもどうやって仕留めたんだ?こいつには物理はほとんど通らないし、魔法も上級以上じゃないとダメージが入りにくいはずなんだがな、、、」

「えっとぉ、1体目は魔法を試したくて色々やったよ?で、2体目は“爆大火球(メガフレア)”で、一撃で、、、」

「一撃だと!?」

「ま、まぁ解体頼んだわよ。」

「お、おう。というか2体もいらないから1体は解体して売っていいか?ここからなら歩いて王都まで行っても夕飯までには帰れそうだしな。ついでにやっとくか?冒険者登録。」

「うん!」


こうしてお父さんは解体をし続けた。

ちなみに昼ご飯はビッグシェルタートルを焼いて食べた。

同じ階級の魔法だと、

基本属性<天性属性=発展属性

となります。


皆様、花粉症の季節がやってまいりました。

辛い。

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