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「「「「お誕生日おめでとー!!!!!」」」」
パン!パン!
ぬぉ、びっくりした―(棒)
まぁ、知ってたけれども。
「ありがとう、みんな。」
いまのは俺の家族が俺が部屋に入ったときにクラッカーと一緒に言ったものだ。
「やっとレイも10歳か~」
今のは長男のアラン兄さん。19歳。結構強い。
「や~ん。レイちゃん。なんかちょっとかわいくなったんじゃな~い?♡」
これは次女のマキナ姉さん。16歳。結構エロい。かなりのわがままボディだ。
「む?それはいかん。レイにはたくましくなり、この国を支える一員になってもらわなければならないからな。わはははははははは!!」
今のはアーノルド家16代目当主、つまり俺の父親ヴァ―ルが言った。この父親、ぜんっぜん貴族っぽくない。一度そのことを言ってみたところ、「うむ。そのことは父上に何度も言われたぞ!お前は全く貴族らしくない!野蛮な性格の男だ!とな!わはははははははは!!」とのこと。はぁ。
「うふふ。きょうもにぎやかねぇ。♡ 」
と、俺の母親であるミーアが言った。うちの姉のエロさは母さんからきているのではないか?と日々の生活の中で思っている。ちなみに見た目はどこからどう見ても20台中盤。仮にこのことが事実だとわが父親はとんでもない性犯罪を犯していることになる。さらにこちらも姉同様、わがままボディだ。
「レイ、お前はあと五年で成人だ。どの道へ進んでゆくのか、もう決めたのか?」
と、珍しく父さんが真面目な話をしてきた。
「あら、まだレイには早いのでは、あなた?」
と母さん。どうやら少し真面目な様子。
「いや、もう自分の将来は決めておかないと後悔することになるのを俺は友達を見て知っているからな。今ここで決めさせる父さんの判断は正しいと思うよ、母さん。」
とアラン兄さん。ふ~ん、そうなんだ。
「ねぇねぇレイぃ~どうするの?どうするの?☆」
とマキナ姉さん。おい、なんか楽しんでないか?僕の大事な将来(4444兆以上も繰り返してる。)だぞ。
もっと真剣になってくれ。
「僕は冒険者になろうかと思っています。父さん、母さん。」
「ぬわぁに!冒険者だと!?…うむ!いいではないか!いいぞいいぞ!俺は全力で応援しようじゃないか!」
と父さん。わーい。認めてくれた―。
「ダメに決まってるでしょ!そんな危ない職業!私は絶対認めません!」
と母さん。この人、ものすごーい過保護なのです。はぁ。
「いいじゃな~いお母さまぁ。この子が冒険者になりたいって言ってるんだからぁ。応援してあげるっていうのが家族ってものでしょう?」
お、わが姉ナイス。いいぞいいぞ、もっと言えー!
「む、むむむむむむぅ」
「そうだな。俺もマキナに賛成だ。いいんじゃないか、母さん認めても。」
と母さんと兄さん。たのむ。あと一押しなんだ!
「お願いです!母さん!僕はどうしても冒険者になりたいんです!」
「ううううううううぅ!!わかったわ。もう認めるわ。」
いよっしゃあぁぁぁぁぁ!!あの母さんをついに丸め込めたぞ!
「よし!では決まりだな!わははははははははははは!!」
この言葉が最後にパーティは終了された。
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