アスカニア大陸戦記 亡国の皇太子 あとがきに添えて
今年の正月から書き始めた拙著『アスカニア大陸戦記 亡国の皇太子』が、完結しました。
初めて小説なるものを書きましたが、執筆中は、日本語の多彩な表現技法があるにも関わらず、当方の拙い国語力でアスカニア大陸の世界を描ききれるか、葛藤が続きました。
本作品は、スチームパンク×ファンタジーという世界観のもと、軍事大国の革命と動乱、貴族と平民を背景として、主人公ラインハルトとヒロインであるナナイとの恋物語を中心に、徴兵によって大人の世界に歩み出す少年少女達の友情と恋愛と性、成長を描きました。
主人公達は、戦争という「大人の世界」を目の当たりにし、義憤に駆られたり、屈辱や挫折感を味わったりしますが、仲間で力を合わせて、或いは周囲から助力を得て、それらを乗り越えて行きます。
スチームパンク×ファンタジーの世界観といえば、代表的なものでスクエニの「ファイナル・ファンタジー」シリーズやファルコムの「英雄伝説」シリーズがありますが、本作品では触れていません。
「ファイナル・ファンタジーのような世界」と書けば、読者諸氏にも判りやすいかもしれませんが、それでは『パクリ』になりますので(苦笑)
本作品は、いわゆる『なろうテンプレ』と異なり、タイトルが中身を説明することもなく、主人公は強く、転移も転生もしません。左傾化し女性化する現代社会に対するアンチテーゼとして暴力革命によって既存の秩序が失われ、剥き出しの暴力と欲望が支配するファンタジー世界を描いています。
「小説家になろう」で投稿するにあたり、あえて『王道』と『ハッピーエンド』、『非テンプレ』の物語で挑んだのですが、埋もれますね(苦笑)
本作品中、何か読者諸氏の心に残る一話一文一台詞があれば、書き手の私と致しましては万々歳で御座います。
本作を執筆するにあたり、御感想やご意見、様々な評価を頂きました諸氏に厚く御礼申し上げます。
イラストはぴぃーや氏にいただきました。ありがとうございます。
続編も計画しておりますので、今後ともご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
令和 2年 6月23日 作者 拝
アスカニア大陸戦記 亡国の皇太子
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