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真夜中の”彼”

作者: Xto


午前0時18分


彼は現れる。


それは、そこにいて当然というように、

いままでそこにいましたといわんばかりに、


”そこ”に現れる。


”彼”と出会うと”彼”に連れ去らわれてしまう。

遠い、遠い、あの世まで。




なーーんて、都市伝説。

そんなの信じていないから。

私は暢気にコンビニへ向かっていた。

今は、午前0時8分。

あと10分くらいで”彼”の時間。


そんなの、関係ないよねえ?

きっと最近出てきたこの都市伝説は若者を早く帰らせるためのものでしょ。

私はコンビニのチキンが食べたいんだ。

あのジャンクフードは深夜に食べるためにあるんだ。鶏肉様様。



揚々と人気のない暗がりを鼻歌まじりに歩く。

じっとり汗ばむ夏の夜。


サンダルに財布を持って。



時刻は午前0時15分。


近所といっても徒歩15分ほどの距離。

あそこの公衆電話のある角を曲がれば、緑と白のストライプが見えてくる。


午前0時17分。


ほうら、なんもないでしょう?

みんなびびりっすぎだって。


午前0時18分。


公衆電話の中には誰もいない。


ここを曲がればたどり着く、


はずだったのに。





三題噺お題:『公衆電話』『サンダル』『鶏肉』


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