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【企画・詩】作品

泣いている月と僕 【夜語り企画】【月(と)のお話し企画】

作者: 香月よう子


それは昔、むかしそのまた昔

冴え冴えとした月の綺麗な冬の夜


肌を刺す氷のような冷気の中で

月の光が辺り一面を照らし出す


それはまるでドビュッシーの月の光

暗い夜道をも明るく煌々と僕を導く


独りぶらりと唇にはいつの時代ころかの流行り唄

口ずさみながらてくてくてくてく歩いていた


何が哀しかったわけではない


ただ、歩く度についてくる三日月をふと見上げながら

僕は声を殺さず泣きたかった


何故だかなど解らないけれど

僕は無性に泣きたかったんだ



挿絵(By みてみん)



本作は、2018年・秋月忍さま主催『夜語り』企画、2023年・武頼庵さま主催『()のお話し企画』参加作品です。

参加させて下さった秋月さま、武頼庵さま、又、お読み頂いた方、どうもありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「月(と)のお話企画」から拝読させていただきました。 思春期。いえ、それ以外の時期でも、心揺れる時はありますよね。 泣きたい時に泣ければ、それもまたよいのでしょう。
[一言] >僕は声を殺さず泣きたかった  声を殺して でもなく  声もないまま でもなく  声をあげて でもなく なのが、印象的でした。  声をあげずに、声を殺さず。  そこに、この涙のありかた…
[良い点] 月(と)のお話企画から参りました。 凍てつく澄んだ空気の中の月光、美しいですね。 三日月が主人公が何も語らずついて来て。 なんだか激しく泣きたい気持ちになってきて…… シチュエーションが…
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