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OUT A T[i]ME!  作者: れるる
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1話:OUT A T[i]ME!

改ページの仕方がわからなかったので、ずらずらと書き綴ってます。読みにくいかもしれませんが、ご了承ください...

 その夜、ラーメン屋の出来事。1人の男が店に入ってくる。

「よっす姉ちゃん」

 それは店主雪菜の弟、幸雄である。

「幸雄じゃないかい。お疲れ様やで。」

「おーっす、なんか悩ましげな顔してるけどどうしたん?」

「トイレの横に変な機械あるじゃん?あれ父が20年前くらいに作ったらしいものなんだけど、なんだかわかんなくてねぇ...今晩動かそうと思ってたんだよ」

「あー、それ俺も気になってたんだよ昔っから。千船の親父に聞いてもなんも教えてくれなかったし。」

 千船とは、雪菜と幸雄の父であり、10年前にがんで亡くなっている。すごく人望高い人だったそうだ。

「私もなんよ...むっかしに聞いたらお父さんが不味そうな顔をしてたからほっといてたんだけどね・・・常連の姉ちゃんが気になってたっぽいから」

「んん・・・なんだこれ”OUT MACHINE”?よく分からないな・・・なんか時計とカレンダーらしきのがついてる。これ1998年5月30日12時30分って書いてあるけどなんだこれ」

「なんでその日なんかねぇ・・・特に夫とも思い入れのある日でもないはずなんだけど・・・」

「もう営業時間も終わりだひょ?ちょっと動かしてみよっか」

「やってみよっか!」

 そう言って幸雄が機械に電源を入れようとした時だった。

「その機械に電源を入れちゃならん!今すぐ止めろ!」

 と、見知らぬ男が急いで店の中に入ってきて忠告をしたが、その声も虚しく、雪菜は電源を入れてしまった。


  〜〜〜〜その頃、長瀬家〜〜〜〜


 なぜかは知らないが、俊はカ○ゴンのように道の上で寝ていた。真美はあきれながらもは弟に乱れつきをお見舞いするも起きる気配がない。これポ○モンの笛使っても起きないんじゃねえのとか考えながら。ポケ○ンGOならこんなのでもすり抜けられるのになぁ。

 蹴るなりはたくなりし、真美はなんとか俊を起こすことに成功。

「うみゃぁ...ワタシハダレ...ナゼコンナトコロデネテイルノ...」

「あの、どちら様ですか?...そんな事より、飯だから早く降りてきてね」

「・・・!わかっためう!今すぐ行くなり!」

 なんやかんやで、颯爽にリビングへ降りていく。

「ごはんめう!やっためう!」

 何故自分の弟はこんなんなんだろう...と姉はこの時思っている。でも、お前も相当であることを自覚してほしいものである。けしからん。

「どうしたのあなた...そんな事より俊、悪いんだけど今日お好み焼き作ったのにソース切らしちゃってて...ちょっと悪いんだけど、そこのスーパー行って買って来てくんない?」

「むっきゅん!これは重要な任務なりよ!早速行ってくるめう!!」

「うちの弟を治してくれるお医者さんっていないのかなぁ」

 そう父親が唐突に言い出したが俊の耳には届かなかった。

「んじゃあ行ってくるめう!めうのもちゃ○ゃで行ってくるめう!」


 ・・・そう言ってドアを開けた瞬間だった。


 ドアを開けるといつもの見慣れた光景が見当たらない。それどころか、さっきまで夜だったはずの景色が、お昼になったかのように見える。いや、普通にこれはお昼の景色である。ついに地球の経線は180度回転したの?

 それだけではなく、5階に住んでいたはずの俊が何故かドアを開けた瞬間、マンションの床ではなく、地面に足をついている。


「むにに?・・・ってそんな場合じゃない・・・なにここ・・・」

 恐ろしいことに、ずっとドアノブを握っていたはずの俊の手にドアノブの感触は無い。客観的に見れば今の俊は、ドアを開けるふりをしているだけのただのアホである。どうでもいいけどアホとバカの使い分けって重要よね。

 それにようやく気がついた俊は、ようやく焦り始めて振り返る。

 しかし、自分の住んでいる府営住宅が、無い。

 いや、あるにはあるのだが、めっちゃ古くなっている上、3階建てになっている。

 この謎の府営住宅に、俊は見覚えがあった。

「これどっかで見たことあるような・・・うーんのんだろ・・・・・・あっ、、、私がちっちゃい頃を過ごした建て変わる前の府営住宅によく似てる・・・気がする・・・いや気がするだけだよね・・・あはは・・・」

 そんな曖昧な感覚に陥っている中、知らないおっさん2人が横を通り過ぎてゆく。

「あー、もうまた負けだよクソが!!!!宝塚燃やしたろか!!!!!!クソが!!!!!!!」

「まぁ...しゃーないんとちゃう?」

「いやこれは俺を負けさせるために操作しとる!主催者が速度を操作してるんや!もう最悪や死ねクソが!!!!」

 そう言って巨人の澤村並の大暴投で新聞を投げ捨てて何処かへ行ってしまう。なんか、見た感じ紙質が現代の新聞とは思えないほどザラザラ感が出ていて、今時こんな新聞あるんだ・・・と思いながら、俊はその新聞を手に取ってみる。

「えっ・・・読書新聞って今こんな紙質じゃないよね?・・・.ちょっと待った・・・発行日付、1998年5月30日って書いてあるけどなんであんな古い新聞読んでんだあのおじさんたち・・・」

 明らかにおかしい。2018年の今現在、1998年の馬券の負けを気にする人がいるだろうか。あんなブチギレてるおっさんならもしかしたら怒りの余りそんなことがあるかもしれんけど。というか今あったのかもしれない。・・・かもしれない。

「・・・は!私お使いの途中だった!いっけね!テヘペロ」

 と心の中で呟きながらスーパーへ向かう。が、ここでもトラブル発生。家の前にあったはずのスーパーが、建設現場になっている。

 目の前にある現場の建設予定ボードを見てみると、

 【ワイフ出木島店1998年10月オープン予定!】

 と書かれている。おかしい。家の前のルイフは20年前に出来てたはず・・・その上、1998年オープンって・・・過去にオープン予定だったけどオープンしないまま廃墟と化してしまったパターンですか?

 いや、そんな事は無い。工事は100人くらい体制でどんどんやっている。

 そこでようやく、俊は1つの可能性に気がつく。

「これ・・・もしかしなくともタイムスリップしてしまってるの私・・・いやでもあれはSF上の話であってリアルの話じゃない・・・よな・・・誰かそうだと言ってくれよ・・・あ、そういやお使いの途中だったわ!ワイフがつぶれてるとなると、雪奈さんにソース譲ってもらうしかないよな・・・あそこ、ラーメン屋のくせにトンカツも置いてるしあるかな・・・」

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