あの花が咲いた
掲載日:2017/02/04
あの花が咲いた
温かい風に従って
あの花が咲いた
太陽の熱に従って
あの花が咲いた
あの花が咲いた
膨らんだ
明るい期待は
人の持てる希望の一つで
伸びやかに
流れ過ぎていく光は
遠ざかっていた
僕でさえ
温かい笑顔にしてくれた
木の下で
酌み交わしてる
人々を
摺り抜けて
花弁が
服に張り付く
あの花が咲いた
温かい風に従って
あの花が咲いた
太陽の熱に従って
あの花が咲いた
僕等の為と言って
あの花が咲いた
離れないでと
膨らんだ
悲しい想いは
人の持てる悲哀の一つで
いつの間にか
流れ過ぎていく光は
遠ざかっていく
僕は既に
忘れかけていた
木の下で
さよならの挨拶
二人を
摺り抜けて
花弁が服に張り付く
あの花が咲いた
温かい風に従って
あの花が咲いた
太陽の熱に従って
あの花が咲いた
僕等の為と言って
あの花が咲いた
離れないでと
俯いたまま
花弁を箒で掃く
ただ汚くなるだけの花
好きだって
言えなかった
好きだって
言えなかった
あの花が咲いた
温かい風に従って
あの花が咲いた
太陽の熱に従って
あの花が咲いた
僕等の為と言って
あの花が咲いた
離れないでと
あの花が咲いた
温かい風に従って
あの花が咲いた
太陽の熱に従って
あの花が咲いた
あの時の心
あの花が咲いた
忘れないでと




