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片思い

作者:

もしもあの胸の高鳴りが

好きという感情ではないのだとしたら

私のあの胸の高鳴りはいったいなんだというのでしょう


もしもあの好きだという気持ちが

恋ではなかったのだとしたら

私は恋という感情を知らなかったことになります


もしもこの恋をしている気持ちが

愛ではないのだとしたら

私は愛という感情を知らないことになります


もしこの胸の中に渦巻く感情が

憎しみではないのだとしたら

私は憎しみという感情を知らないことになります


もしもこの目頭を熱くする感情が

悲しみではないのだとしたら

私は悲しみという感情を知らないことになります


ふとした瞬間に思い知らされる

  負の感情  甘い想い

私はどうすればいいんですか

私はなにをすればいいんですか


あなたの目には

私が写っていないということぐらいわかっています


それでも

私を写してほしいと願ってしまう

そんな自分を叱咤しながら

私はあなたを目に焼き付ける


気付いて

  気付かないで



張り裂けそうな相反する想いに悩まされながら

私は今日もあなたを目で追っているだけ


通じることのないこの思いは

いつかは消えてくれるでしょうか?


あなたに気づいてほしいとは願わない

私はただ

あなたに幸せがおとずれればいいと思うだけ



その気持ちも

果たして贋物ですか?



問いかけても

返ってくる声はない


それがまた悲しくて

私にはお似合いのように思う



掴もうと伸ばした手には

空を切る感覚しかない




大丈夫

きっといつか

忘れることができるはず


だから


それまでは





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