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日記  作者: 塵芥 全楽
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10月1日について

10月1日について

日記を始めようと思った。

すぐに飽きてしまうので、やめてしまうかもしれないのだが、それでも、言葉がにまとめる行為は大切な気がしたからだ。きっと精神衛生上大変宜しいのだ。

朝起きたのは7時前だ。

パンと、パンと、パンと…、何か適当なものを食べて、8時半に家を出た。

電車の中で、文字を書くことを思い立った。その前の駅の階段でゴキブリの死体らしきものをみて、卵の白を書いた。満足な昼下がりを書いている途中で、大学の最寄り駅に着いた。

バス停に並ぶと、同じサークルの知り合い(彼と呼ぶように心がける)が居て、大学に着くまで話した。話の内容としては、僕は最近時間とお金を無駄にしているので(僕はこの時先日の中華料理店に友達3人と入り、時間とお金を無駄にしたことを思い出した)、どうにかしたいという話だ。彼は一人暮らしの外食に合わせると、お金がどんどん飛んでいくと言い、僕はそれもそうだが、彼らはこの近くに住んでいるが、僕は少々遠いので、時間についても合わせると大変なことになると返した。また、この近くに越してきた友達の話題に触れ、その引越しパーティを開きたいという旨を伝え、口に出してから、こういったことが時間とお金を消費しているのだなと笑った。

バスに乗り込む際はタイヤの上を慎重に避けた。

大学に着くと、まだ時間が余っていたので部室に行った。彼は真面目なので教室へ向かった。彼の生真面目さは僕には明確な計画性がないように思えた。そういう一途さがない僕の方が問題なのだが。

部室では火の丸相撲を読んだ。僕は読んだことがないのに前々から読んだことがあると嘘をついていた。つまらない見栄である。知らないと答えることが恥だと思っているし、嘘の方が本物じみているのではないかと思っているのが僕だった。

スペイン語の課題をやらなくてはならなかったので本当はこんなことをしている場合ではなかった。いよいよ時間が迫り、二十分前になった時部室に同じサークルの女子(僕よりが背が高く整った顔立ちをしている、男のようにも見える)が、入ってきた。彼女は辞書を取りに来ただけだと、何かに弁明した。僕は、僕も二限があるのだと伝えた。

スペイン語課題が見当たらなくて大分探した。見つけたのは十分前だった。急いでこなし(終わらせることは出来なかった)、教室へ向かった。今日は二限にスペイン語を入れていた。スペイン語は友達がいないので、大分憂鬱にさせられる。僕が思っていたより移動に時間がかかり焦ったが、先生が来るのも遅かったので、なんとか助かった。もちろん課題は終わらせることは出来なかったがとりあえず提出した。先生がさらりと裏返してやっていない部分を見たので、バレたかバレてないか、恐らくバレているのだろうと思う。

授業が終わると部室に向かい、部室でゲームをした。最初は先輩(彼は単位を落としすぎているので恐らくこれからも付き合いがながいだろう)と2人だったが次第に、2年生の先輩、件の越してきた友達、車が好きな友達、そして美研に入っている1女がやってきた。ドンキーコングど、マリオカートをやった。めちゃくちゃに負けた。


皆帰ると言うのでついて行った。

途中で軽音サークルの1年生に話しかけられた。美研の1女は逃げてしまったので、少し憤慨していた。


バスでは美研が寝てしまい退屈だった。他にも様々な寂しさを感じた。車好きと越してきた1年は仲が良く(僕には不思議だ)到底僕は会話に入りたくなかった、という程でもないが、なんとなくの疎外感。そうでなくてもいつもどこでも僕は浮いている。妙な孤独感を常に抱えている。

帰る途中の電車で、満足な昼下がりを書き上げた。また、これを書き始める。また途中で降り家に着くと、これを書いた。

最近の妄想としては蛇子という女がは僕の事を満さんと呼び狂信者のように付き従ってくれるというものだ。また、宇佐という、僕のために人を殺す女と、正義という背の高い強い女がいた。これらは前々からであった。順番としては正義、蛇子、宇佐の順だろうか。下らない妄想だ。

本当は日の終わりまで書き上げたかったのだが、キリがない。どこかで見切りをつけなくてはならない。

僕は忘れてしまうことが恐ろしいので、本当は全て書き留めていたいのに。



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