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【旧作】 Welcome into the world [俺の妹が勇者なんだが…]  作者: 真理雪
第二章【辺境の街 カノン】
42/77

037 - 九尾 VS 陰竜 -

 いつでもこんにちは!真理雪です!


 お久しぶりですね。いつの間にか4月に入り驚いて止まない私です。この3ヶ月何してたか分かりませんね。


 と、言うことでやっとここまで来ました!バトルパートということで自分なりにかっこよく書いたつもりです!描写が分かりにくくなってないといいんですけど…。楽しんでくれると嬉しいです!では、どうぞ!


 俺は瓦礫の中から勢いよく飛び出す。後ろ髪が引かれる思いとはこんな感情のことを言うのだろう。彼女のことが気にかかるが…それはギンさんに任せてやるべきことをしよう。


 そう思いを改めて自身は地面に降り立つ。日は既に落ち辺りが暗闇に染まる中、周りは陰に侵された魔獣どもが息絶え、潰れた建物が瓦礫と化し、目も当てられない惨状となっていた。

 そんな中で突出して存在感のある者がいる。その巨大な身体に威圧感が凄まじい眼孔、その凶悪な顋から吐かれる岩をも溶かすほどの熱気。


 “(ドラゴン)”───その影のように黒い空の覇者は俺を見詰め荒い息を吐き出す。


 俺はその瞳を見返し、その元凶を睨み付けた。


 調律者と言う言葉がある。それは“この世に存在する筈のないモノ”たちを調律し、元の姿に戻す。そんな役割がある存在のことだ。まあ、それは俺のことなんだけど…。

 存在する筈のないモノとは…有り体に言うなら、“陰”と言われる『この世界ではない別の世界から来た全く別の存在』のことである。降魔と同一視される場合があるが…それは間違いだ。陰は“陰の国(ファンタズマ)”の住人でこの世界の負から産まれた降魔とは似ても似つかない者たちなのだ。


 それはいい。結局の所、陰は別の世界の住人でしかもこの世界に現界してしまうと回りにまで侵食してしまう。この世界にはいてはいけない危険な存在なのだ。


 そんなある意味での大物が俺の目の前で鎮座している。見上げた首が痛くなりそうな程に大きな地球では考えられないほどの生物。この世界では神に最も近いと言われている者が“陰”となる。普通ならそんなことは考えられない、あり得てはいけない出来事が目の前で起こっていた。


『……答えなさい…。何故、神竜たる貴女が…そんな姿になっているの…?答えなさいよっ!ルージュ!!!』


 俺は怒りを込めてその名を呼ぶと竜は咆哮を上げ、腕を振り上げる。


 攻撃体制…。その竜は俺の呼び声を無視し、どんな魔獣も一息に潰してきた強靭な腕が俺を襲う。

 

『ッ!』


 俺は咄嗟に後方に飛びすさり、続けて連続で放ってくる腕を舞うように回避する。


 言葉では駄目かっ。そう理解した俺はその怒濤の攻撃を上手く避けきり、自身の紅の瞳で竜を見据える。


 “陰”はある一点だけ淀みがある。この世界に現界している影響か…身体の何処かに必ず歪みのような箇所が存在するのだ。調律するためにはそこを先に見つける必要があった。

 俺は地面を蹴り、竜を中心にして円を描く様にして走り出す。この巨体だ…淀みはその身体の大きさに比例して大きくなる傾向にあるが、どうにも標的が大き過ぎる。良い方法が思い浮かばないまま俺は行動を起こすしかなかった。


 俺の動いた方向を竜はその尻尾で凪ぎ払う。大木のような尻尾をその自身の身軽さで跳躍し飛び越え───ようとした時だ。


『っ!?人理結界!!』


 俺は反射的に術符を飛ばす。見てはいない、自身の感覚だけでの行動だ。視覚だけの反応では到底間に合うことがなかったその行動は自身を地獄の業火から護って見せた。

 竜が吐く灼熱の火炎(ブレス)。溜め動作も殆どなかったその攻撃を符術の結界が阻み、逃げ場のない空中で後方に押されながらも耐えきった。

 俺は舌打ちをしながら前を見る。目の前には勢いを殺すため地面に足を擦り付けた後が一直線に伸びている。竜は俺を見下ろしながらブレスの硝煙を口から漏らしていた。


 今の攻撃は確実に俺を殺す為のものだった。陰に侵食され力が落ちていなければ防ぎきれなかっただろう。

 俺はどうしようもない現実に奥歯を噛み締める。

 甘く見ていたのだ───この竜、ルージュは俺の師匠とも言える存在だった。戦い方を教えてくれたのはあのアホ神ではなくこの神竜だったのだ。決して油断していた訳ではない。しかし、俺が目覚めた時から約10年間、親のように優しく厳しく接してくれた俺の数少ない存在。ずっとずっと…俺の前で歩き続けてくれると…そう思っていた尊敬する彼女…。そんな彼女が───本当に殺しに来るなんて思いたくなかったのだ。


『っ……やるしかないのよね。やるしかっ!』


 俺は思いを振り切る様にして拳を握る。先程の交錯で分かった。彼女は何も言わないが行動で示してくれた。本気でやり(・・)にいくと。


『いくわよ!!ルージュッ!!!』


 ドッ!!──と地面にクレーターができる。それは雷のごとき速度で俺は彼女に向かって飛び出した。


 陰に魔法の類いは効果がない。それは俺の魔力刀も無関係ではなかった。ならばどうするか…。決まっている…物理(殴り)だ。


『はあっ!!』


 俺はその勢いをそのまま利用し拳を突き出す。それは掴みかかってきた大きな腕を弾き飛ばした。

 竜はそれに多少たじろぐが意に介さず、別の左腕で捕まえようとしてくる。しかし予想していた俺はそれをひらりと避け、身を翻して腕に着地。そのまま風のように駆け上がり妨害されるより先に首元まで走りきる。


『! あった!』


 そこで俺の瞳はそれをはっきりと捉えた。大きな顔と胴体を繋ぐ、竜特有の太く長い首。そのちょうど真ん中付近に黒く濁った箇所がある。陰の唯一の弱点“淀み”。それを運良く見つけられたのだ。

 しかし、喜んだのも束の間。竜は両翼を広げ飛び立とうとする。はっと気付いた俺は振り落とされないようしがみついたが、空中で振り回され辛うじて捕まっていたのもあってか投げ出されてしまった。


 竜は空を泳ぐようにして飛び、宙返りしてこちらへ突撃してくる。

 それは神速の矢。空の覇者・君臨者と言われるその存在は羽ばたき一つで空を駆け、闇夜を切り裂く黒き矢となる。


『っ!!?』


 突如、竜は口を大きく開け俺に食らい付く。この巨体だ。その大きな口は俺を飲み込むのも容易い大きさ。それにギリギリの所で俺は足と腕で噛み潰されない様に抵抗する。自身の身体を支えにしその顎を閉まらないようにしたのだ。しかし、竜はそれに構わずそのまま空へと駆け抜け頭を天へと向けた。

 そこで俺は竜の意図を察した。


『なっこのまま放つ気っ!!?』


 喉の奥に高熱が集まっているのが分かる。ブレスが防がれるなら防がれないようにすれば良い。噛み付かれても抵抗するのを想定して彼女は俺を拘束し、零距離でブレスを放とうとしていたのだ。


 まずいっ。そう思ったところで遅かった。彼女の方が一枚上手。結界を張ろうとしても両手を塞がれていては放ちようもない。



 一筋の閃光────



 竜から天へと放たれるブレスが閃光となり日の落ちた空を照らす。


 俺はブレスで焼かれながらも目を開けた。何故なら違和感を感じたからだ。


 ───熱い筈なのに熱くない。焼かれている筈なのに痛くない。

 如何に九尾化していたとしても解放しているのは三尾だけである。竜のブレスを、力が落ちているとは言え神竜クラスの業火を至近距離で真っ向から受けてしまったのだ。流石の(わたし)でも厳しい筈だった。


『これは……まさか──創造神の加護…?』


 俺の身体を覆う臙脂色のベール。それは自身が着ていた巫女服から出ている光のようで、それがブレスを散らし俺を守っていたのだ。


『…まさかこんなところで役にたつなんてね』


 小さなため息をつきながら自然と笑みが溢れる。あのお調子者で落ち着かない、おっちょこちょいなようでいて真面目で優しく、人一倍心配性な──九尾(わたし)の生みの親。


『はぁ…。馬鹿は…私じゃないの…』


 俺は自身の右手を見ながら小さく呟く。

 

 自分で決めて出てきた筈だった。もう関係ないと引きこもっていたのは自分自身で、それを辞め外に出たのも…自分自身だ。こんなにも…こんなにも、彼女に守られていることが──嬉しいなんて(・・・・・・)


『ステラさんに偉そうなことを言っておいて…私自身が出来てないじゃない…』


 いろいろな気持ちが綯い交ぜになり、ずっとずっとそれから逃げてきた。彼女(ユノ)彼女(ルージュ)の優しさから…目を背けて来たのだ。自分が納得できないだけで…彼女らはずっと何も言わず見守ってきてくれた。

 自分の悲哀を…俺自身の弱さを…───断ち切るのは…今なのかもしれない。



 陰に堕ちた者は調律しても戻ることはない。詳細は省くが、それが世の常なのだ。理と言ってもいい。


『本当は助けたい…助けたいけどっ』


 彼女は既にそれを望んでいない。どういう経緯があったのかは分からない。が…神竜たる彼女は陰に堕ちてしまった。ならば調律者たる(わたし)がやることは…一つだろう。


 思いに更けるのは終わったと言う様にブレスが終わり視界が開ける。

 ブレスで随分飛ばされたようで俺は月が輝く夜空に舞うようにして飛んでいた。


『人理結界!』


 俺は勢いのベクトルが向いている方へと結界を張り足場とする。ばっと勢いよく顔を上げ下方で飛行する竜を見据えた。逆さまで見上げるようにお互いの視線が交錯する俺と彼女。


 魔力で強化した脚力で俺は飛び出す。重力と相まって相当な速度が出る。それはまさしく天からの金色の槍。輝く三尾が残光を残し夜空に描かれた一直線の閃光となる。

 下方からは懲りずに口に火炎を溜める竜の姿があった。


『貴女の力…借りるわよ!ユノ!!』


 業火が目の前を塞ぐ。俺はそれに構わず頭から突っ込んだ。創造神の加護で守られているとはいえ真っ正面からブレスに突っ込んだのだ。流石に厳しいかと思われたがそれはしっかりと持ってくれた。


 ──!?──


 俺は彼女の目の前に姿を現す。彼女は自身のブレスを貫いてきた俺に驚き一瞬だけ動きを止めた。

 それが俺が狙っていた最大の好機(チャンス)だった。

 俺はその勢いのまま竜の頭を横切り、首に取り付く。

 雄叫びを上げ空を暴れまわる竜の背で俺は唱えた。



 ────この世に居らぬ異なる存在を──この浮世の邪な歪みを正しき理に正す───



『──調律────』




 言葉を呟くと同時に俺は右手に魔力刀を発現させる。

 身体中に描かれた紋様が赤く発光し、それが自身を軸とした円を画いて揺れ動き、黄色の刀身に纏わせてゆく。

 

『戻ってきなさい…ルージュ────ッ!!!』


 振りかぶる一本の魔力刀。突き刺さる紅い刃。空を躍るように駆ける竜は天に響く鳴き声を上げる。それは街の端から端まで届き、月夜に輝く赤い煌めきは一瞬で街全体を駆け巡った。




 ◆◆◆




 硝煙が渦巻く森の焼け跡。火は森を焦土と化させ今や静かで涼やかだった森林が見る陰もない。


「くっ───………流石に…やり過ぎましたか…」


 大木が折れ所々が炭化した大きな切り株にもたれ掛かる人物一人。


 右腕は折れだらんと力なく垂れ下がるのみ、左足はあらぬ方向を向き美しかったクリーム色の長髪も血に汚れ左目は開かない。何と言っても軽装と言えど鎧を抉るようにして出来た横腹の傷から血がどろどろと流れ止まる様子がない。


「………」


 彼女は兎耳をだらんと垂らし、力ない瞳で辺りを見回す。

 そこかしこに横たわっている魔獣の残骸は彼女一人で倒したものだ。瀕死状態になりながらも放った矢は最後に残った高ランクの魔獣をどうにか討ち果たし、たった今安堵の息をついたところだった。


「……ふふっ…これで少しはお役にたてましたよね…ルシエラさん…」


 彼女は自分の死期を悟り自身を育ててくれた親愛なる家族に対し呟く。


 誰一人いないこの場で彼女は一人死んでいく。元奴隷だった者としては、たとえ血が繋がっていなくとも“家族”と言ってくれた大切な人の…役にたってから死ねるなんて、この上なく嬉しいことのように思えた。



「───さようなら。なんて言わせないわよセーラ」



 その声にセーラはハッと顔を上げ視線をさまよわす。実際に“さようなら”と言葉に出そうとした矢先、先回りするようにして否定されたその言葉。


「る…ルシエラ…さん。何故ここに…?」


 戦場に蒼く映える髪に灰色のコート、軽装の青い鎧を着込む自身が良く知る女性…それを見つけた彼女は驚き問う。


「説明は後ね。ヘカテー頼んだわよ」


 彼女はセーラの質問を無視し、自身の使い魔(ファミリア)に命令を下す。


 彼女の肩に留まっていた透明なる小鳥が羽ばたき、それがグシャッと一瞬にして歪む。スライム状になった無形物のそれは大きくなりいくつかに別れてセーラの身体に取り付いた。


「うっ……」


「少し染みるでしょうけど我慢なさい。本当に無理しすぎよ…」

 

 ルシエラはそう言って嘆息する。セーラの状態は本当に危険極まりないものだった。少しでも彼女が遅れていたらもうこの世にはいなかっただろう。

 そんな大怪我を負いながらも街を守るため戦い続けたその精神はどんな名誉や名声にも勝るとも劣らないだろう。彼女らしいなとルシエラは嬉しいような悲しいような…どちらとも取れない感情をもて余しもう一度大きなため息をついた。


「申し訳ありません…」


 そのため息をセーラは怒りと取ったのか凄くしょげかえり謝罪の言葉を口にする。


「謝るくらいならもっと自分を大事にしなさい。貴女が死ぬと悲しむ人はたくさんいるんだからね」


 ルシエラの言葉に彼女は納得出来ずに何かを言い返そうとしたがルシエラがにっこりと含みのある恐ろしい笑みを見せたことで何も言えず、素直に頷くことに止めた。


「っ…ルシエラさん…魔獣は…街は…どうなったのですか…?」


 セーラは苦しそうにしながらも精一杯声を出す。これだけは聞いておかなければならない事柄だった。


「……そうね。まだちゃんとした報告は上がってないけれど、街は半壊状態、死亡者多数、行方不明者を合わせたらもっといくでしょうね。重傷者と軽傷者を含めた負傷者は数えきれないほど───」


 ルシエラが情報を述べるに連れてセーラは悔しそうに苦しそうに唇を噛む。彼女の自分を省みない人への優しさは自身を蝕む棘となりセーラの心に突き刺さっているのだろう。

 彼女のある意味育て親とも言えるルシエラはその事を理解しつつも敢えて言わずに止めた。言っても治らないのがこの娘だし、それがいけないこととも言えないからだ。しかし、自身としてはもう少し…軽く受け止められないかとも思う。

 実際のところ“黒の脅威(ダークメネス)”が猛威を振るった街では半壊どころか全壊し、修復不可能の土地にまでなってしまった場所まであるのだ。初の竜型でしかも現段階では一番最強最悪だったであろう“黒の脅威”とその侵食された魔獣が暴れまわりつつも半壊状態で生き残るなんて本当はとんでもない事なのだ。


 まあ…私は職業柄…人の死に慣れてしまったと言うのも、あるのかもしれないけどね。その点に置いては…セーラの方が人間味があって良いのかもしれない。しかし、この職種を選ぶならそんな甘いことは言ってられないわ。


「ふぅ…。でもまあ…今は休みなさいセーラ。それからでも遅くはないわ。命を懸けた戦いは終わったのよ」


「え…?…終わった…ですか?」


「そ、あれを見なさい」


 ルシエラの言葉にきょとんとするセーラに彼女は視線を移しある物を見つめる。それに釣られセーラもそれに視線を移した。

 彼女らが見たある物とは…陰に侵された魔獣の死骸。それが大気に溶けるようにして揺らぎ、黒い煙をたてながら消滅していった。


「……消失…。もしや“黒の脅威”が消失(ロスト)したのですか…?」


 セーラはその現実に驚いて彼女を見る。“黒の脅威”には現状打つ手がない。しかし、あれはある程度の時間がたてば消滅…消失(ロスト)することが分かっていた。


「竜型の黒の脅威が…こんな短時間で…消失するとは考えられないのですが…」


「ええそうね。空の君臨者、“(ドラゴン)”。そんな強大な敵が勝手に消える筈がないわ」


 ルシエラは当然と言わんばかりに頷き返し、言葉を続ける。


「だから…誰かが“黒の脅威”を倒した。そう考えるのが妥当よね?」


「たっ…倒した…?本当にそんな事があれば英雄じゃすまない程の一大事ですよ…?“黒の脅威”は───神ですら(・・・・)手を焼く存在なのでしょう…?」


「そんな機密事項言っちゃダメじゃない。まあ…言いたいことは分かるけどね。時に貴女はあの赤い閃光を見ていないのよね?」


 ルシエラは確認するようにして話を変える。


「赤い閃光…ですか?…申し訳ありません…戦っていた時は目の前しか見えていなかったので…」


「そう…なら仕方ないわね。ここからなら遠いし仕方ないか…」


「?…あのその赤い閃光とは…」


「あ、いいのよ気にしないで。また詳細は後日して上げるから」


「は…はぁ…分かりました」


 セーラは眉を寄せ不審がっていたがそれ以上は何も言わず頷いてくれた。

 そんな様子を窺っていたルシエラは話が一段落したところで行動を開始した。


「さてと…なら帰るわよ。よいしょっと」


「…へ?ひゃっ──るっルシエラさんっ何をっ」


「何って、お姫様抱っこよ」


 ルシエラはニヤ~と意地悪そうな笑みでそう答える。それを見たセーラは顔を赤くさせ身体が動かないながらも小さく抵抗し出した。


「…恥ずかしいですっ下ろしてください!」


「あら。少しは元気になってきたわね。よかったよかった。さ、行くわよセーラ」


「聞いてますっ!?」


 セーラは懲りずに力なく抵抗するがそんなことは何のそのルシエラは無視して歩を進める。目的地は冒険者ギルドカノン支部。ボロボロになりながらも頑張ってくれたもう一人の我が娘を見ながら、ほっと胸を撫で下ろすルシエラ。ギルドマスターと言ってもやはり彼女も人の子だった。聖人君子になんてなれやしない。家族や気の知れた仲間、仲のよい友達、親友。それらが楽しく生きてくれる。それがルシエラにとって一番嬉しい事だった。


 はい、いつでもご感想お待ちしております。


 何だかいろいろと言葉が出てきましたが…物語内で説明すると思うので割愛しましょう。誤字脱字矛盾点とかがあれば教えてくれると嬉しいです。

 感情や気持ちの描写を頑張って書いているのですが…凄く難しいですね…。戦闘の描写も難しいですし…何かアドバイスがほしいこの頃です…厚かましいですが…(汗)。何だか頭打ちになってる気がするんですよね…。やはり語彙力がないせいでしょうか…。


 さて、明日は終幕を投稿する予定です。やっとここまで来たか…と思われる方もおられるでしょう…。ここまで着いてきてくれて本当にありがとうございます…。では、また次回もよろしくお願いします!

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