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【旧作】 Welcome into the world [俺の妹が勇者なんだが…]  作者: 真理雪
第二章【辺境の街 カノン】
40/77

035 - 脅威を討つ者達 3 -

 おはこんこんばんは!真理雪です!

 お久しぶりです…。えーと二週間ぐらいでしょうかね…?少々いろんな事がありまして…遅くなって申し訳ありません…。


 というわけでっ。今回は…何だか長いです!久々に筆が乗りました!というかシスターのキャラの変わりようが凄いです…何かしらしようとは思ってましたが…ここまでになるとは…。今回もシリアス成分多めですが…楽しんでくれると嬉しいです!

 え?これがシリアス?www みたいになってたらすみません…。


 街の恐慌から離れた教会。ここでは異常なほど静かな時間(とき)が流れていた。今の現状では魔獣たちに襲われても可笑しくはないこの状況でこの教会だけが時間と空間を切り取られたように静寂がこの場を覆っていた。


「さ、御疲れでしょう?座って休んでくださいまし」


 そんな事を笑顔で言う女性が一人。この教会のシスターであり兼、管理人である彼女は質素ながらもしっかりした古風な椅子を二つ彼女らに勧めてくる。


「あ、それともお休みになりますか?ベッドならお一つ空いていますが…」


「別にいらないわよ」


 無言だったルナがそれ以上を勧めてくる彼女に我慢ならず素っ気なく否定の言葉を述べる。


「あらら、そうでございますか…。では椅子をどうぞ使ってくださいまし。お話するとしても立ったままなのは疲れますでしょう?」


 彼女は天使のような笑顔で言う。一見なんでもない様に微笑む彼女だがこの女性の力を垣間見たルナとバギーは背筋に薄ら寒いものを感じた。


 彼女らは一度顔を見合せ、仕方ないと言う風に椅子へと腰かける。

 それを見たシスターは彼女がいつも使っているであろう事務机越しに微笑むだけで何も言わなかった。




 教会の奥へ通されたルナとバギーの二人はマリナに言われるがまま対面することになっていた。

 教会奥の部屋は表側の無惨に壊された礼拝堂とうって変わり生活感があるいつも通りな教会の一室だった。ここだけ見るとあの礼拝堂の惨劇は嘘だったのではないかと思ってしまいそうになる。今この状況を考えると奇妙な感じが否めない。


「…お前がここのシスターなんだよな?単刀直入に聞くぞ、お前は何者なんだ」


 沈黙を破りバギーが疑問を口にする。それはルナも聞きたかったものでもあった。


「あらあら~わたくしはただのしがないシスターでございますよ。それ以外の何者でもございません」


 彼女は頬に手を当てコロコロと微笑みながら返答する。

 しかし、その答えは結局意味のないもので…そして“言う気はない”と暗に言っているような答え方だった。


「そんな事知ってるんだよっ。だから───」


「いいわよバギー。そこまでにしておきなさい。シスターは言う気はないようだしね」


 シスターの返答で苛ついたバギーは声を荒らげながら聞こうとする。しかし、ルナがそれを横から遮った。


「ふふっ♪アレ(・・)の内側を見ておきながらもう正気に戻れたようですね。流石魔女の子孫と言うところでしょうか♪」


 彼女は含みのある笑みを見せながら言う。


「…。貴女が何を隠しているのかは分からないけど…これだけは言いなさい。貴女は…味方(あたしたち)側なの?…それとも…敵側?」


 シスターがどんな事を隠しているのかは定かではない。だからこそこれだけは聞かなくてはならない事柄だった。

 彼女の力の片鱗だけでも見た今だから分かる。この『マリナ・カニス・テレス』という女性は普通ではない。あんな死神と吟われた危険度Sの魔物を一発で屠れる者が普通の人間な訳がなかった。


「そうですね…。敵ではございませんよ?貴殿様方を敵に回してもいいことはございませんし…」


 彼女は少し悩む様に人差し指を顎に当て視線を彷徨わす。


 彼女の返答はまだ何か言いたげに途切れているがそれ以上は言う気はないようでまたこの部屋に沈黙が漂う。


「…子供たちは何処にいるのよ。無事なんでしょうね?」


 今度はルナから言葉を発し、疑問を投げ掛ける。この教会にはシスターの他に身寄りのない子供たちも住んでいた筈だ。まさかあの魔物にやられたのか…と思ったが。


「大丈夫でございます。ご心配には及びませんよ。子供たちは今も寝室でぐっすりと眠っております」


「眠っているの?」


「はい。彼らにはこんな現実を見せたくはございませんから」


 彼女はルナの言葉に答える。それはいつも通りの彼女で優しそうに微笑むシスターはあの魔物を倒した彼女とは別の人物だと思われても可笑しくないほど纏っている雰囲気が違って見えた。


「…。そう…ならいいわ。貴女がどういう存在なのかは今は聞かない。子供たちを守ってくれるならそれでいいわ」


 ルナはそう言うと席を立ち背を向ける。


「おっおい!待てよ何処に行く気だ」


「どこって…街に決まってるじゃない。あたしに何が出来るかは分からないけど…無視出来るわけないでしょ」


 バギーの言葉に彼女は振り返り当然のことのように言う。しかし、それを制止させた者がいた。


「それは止めておいた方が宜しいかと」


 シスターたるマリナはルナにそう述べる。そんな彼女にルナは素っ気ない言葉を返す。


「は?何でよ」


「“(いん)”がいるからですよ。ああ…“黒の脅威(ダークメナス)”と言った方が分かりやすいでしょうか?」


「なっ!?」


 ルナとバギーはその名前に息を飲む。思いもよらぬその名に二人は暫し沈黙した。


「うっ嘘でしょう…?降魔…あんな強敵までいたのに…黒の脅威までいるなんて…。どうなってるのよ…」


 ルナは自身の額を抑え唸るように言う。その言葉はとんでもない現実を信じたくないという願望がありありと現れていた。


 “黒の脅威”…その名は並の冒険者なら誰もが知っているものだ。最近になって活発に姿を現すようになった魔物でそれには魔法魔術の類いは効果がないと言われている。

 ならばそれをどう倒したのか。そんな疑問が生まれてくるだろう。答えは簡単だ。倒せていない(・・・・・・)のだ。“黒の脅威”はどういう原理で生きて動いているのかは分かっていないがそれでも判別できた情報はある。それはほっておくと自然消滅するということだった。要は時間稼ぎをして自分から消滅するのを待つ。それが今唯一分かっている“黒の脅威”の対処法だった。


「黒の脅威だと…それって街を壊滅させたことがある魔物だよな…?くそっ…そんなのと戦ってられるかよ…」


「……っ!」


 バギーは現状の厳しさに悪態をつき、ルナは悔しそうに唇を噛む。


「………ですが。まだこの街の命運は尽きてないようですね」


 彼女は意味深にそう言葉を続ける。


「……え?」


「キュレアさんがいますから。どういう運命があったかは知りませんが、彼女ならこの街を助けられる見込みはございます」


 マリナは意地悪そうなそれでいて優しそうな笑みを見せ最後にこう言った。


「わたくしを信じて待ってみてはいかがでしょう。時には…待つことも必要ですよ?」




 ◆◆◆




 荒い息を吐きながらわたしは走る。辺りからは此処彼処から火の手が上がり、日が沈みかけているのにも関わらず明るい街。暖かな人々の生活を灯す火ではなく、ごうごうと人の、生物の命を断つ火が街を覆っていた。


 ここは一番始めに魔獣たちが到達してしまった場所だ。今では街のそこかしこが崩れ家が焼け、平和だった街並みが見る影もなかった。


「なんでこんなにも火が回ってるの…?」


 わたしはふと気づいた疑問を口に出す。魔獣には炎を出したり纏っていたりする者達がいるらしい。しかし、森にはそんな魔獣がいるなんて聞いたことがなかった。


 そもそもの話。森に炎属性の魔獣は寄り付くことはない。それらの魔獣は一部の例外を省いて火山や砂漠など熱帯の地域にしか生息することが出来ないのだ。もしいたとすれば誰かが故意に放ったなどでそれらの魔獣が出没すれば即討伐依頼が発注される筈だった。


「っ。それよりも今は…」


 わたしは頭を振り、そんな考えを打ち切る。


 今わたしはやらなくてはいけない事がある。うだうだと考えている時間はないのだ。


 この場所は今や人一人いない状態になっている筈だった。予想外な魔獣の大群が押し寄せ、街の住人たちはここを放棄し避難することしか…出来ることはなかった。


「うっ…。魔獣がたくさん…」


 わたしは咄嗟に物陰に隠れ、状況を確認する。

 魔獣たちは此処彼処で群がっており、家の中も荒らされているようで今や魔獣たちにやりたい放題されているようだ。


「…。あの子が言っていたのは…あの宿屋かな…」


 わたしは街のメインストリートの少し外れた所にある建物を見て、確認するように呟く。

 そこの玄関口には看板が吊り下げられており少し黒ずんでいるがしっかりとした文字で『麗亭(うららてい)』と記載されていた。



 ステラは少し前の事を思い返した。


 ギルドのテントを出たステラは声が聞こえる方へと一目散に駆けて行った。


 場所はそう離れた所ではなく人目につかない路地裏で小型の魔獣に襲われていた子供を発見。どうにか魔獣たちを蹴散らし助け出すが、その小さな男の子は両親も助けてほしいと願い出た。


「お願いっ…です!お父さん…お母さんを…助けてっ」


 その悲痛な助けを求める叫びにステラが我慢できる筈がなかった。


 その男の子をギルド前まで送り届け、ステラは言われた場所へと急いで急行した。

 場所はメインストリートよりも内側にある古い通りで少し大き目の建物。『麗亭』と名付けられたその宿屋は古くからある宿泊施設でこの街ではそこそこ有名なものだった。


 ここの経営者はある一家の夫婦が切り盛りしている宿屋で宿泊客を最後まで避難させる為に残っていたらしく逃げ遅れてしまったらしい。何故、男の子だけが先に逃げ延びれたのかが疑問だが…そこは聞かなかった。


「ふう…。…せーので一気に行くよ」


 彼女は一度落ち着かせるように息を吐き呼吸を整える。自分に言い聞かせるようにして言った言葉通りにせーのっと小さく呟きバッと勢い良くその場を飛び出す。


 急いで街道を横切り入り口近くの生垣に身を潜めながらステラは中の様子を探る。火の手はメインストリートが大半で古い通り迄には今のところ届いてはいないようだ。


 運良くここまで魔獣には見つからずに来たステラだったが建物の中で遭遇してしまえば戦闘するしか選択肢がなくなってしまう。流石に宿屋の中では隠れて行くことは至難の技だろうと思う。


「その道のプロだったら出来るかもだけど…。わたしは只の冒険者だしね…」


 ステラは少し自嘲気味に肩をすくめ呟く。しかし、そんな事を言ってももう後戻りは出来ない。彼女は意を決して行動に移った。


 入り口に魔獣がいない事を確認し、ステラは身を屈めながら入り口を跨ぐ。その際に自身の頼みの綱たる杖を抜いておくことも忘れない。


 うっ…そういえば魔力結晶に術式を組み込むのを忘れていた…。


 キュレアとの模擬戦の後、なんやかんやと忙しくそれどころではなかったのだ。


 仕方ないよね…なしでどうにかしないと…。


 後悔は先に立たず。今更後悔してもどうしようもない。どうにか今の現状でやるしかないとステラは身を引き締め宿を探るようにして動き出す。


 一階には受付や食堂、厨房と人の気配はない。魔獣の気配がない所からもここには何もないことが分かった。


「……一階には誰もいないと…。なら、上の階かな…?」


 もしやもう避難して誰もいないのでは?とも思ったがあの子の言葉を無下には出来ないとその考えを否定する。


 魔獣が蔓延っているこの状況でギルド近くまで一人で助けを呼びに来たのだ。その言葉は偽りではないだろう。せめてこの宿を全て探ってからではないと居なかったと返答は出来ない。…それに────もう既に◯◯◯いる可能性もあるのだ。


 ステラは階段を音をたてないように細心の注意を払いながら一歩一歩上っていく。


 この宿は三階立てになっているようで羽兎亭と比べ部屋数は多い。一つ一つ見ていけば時間がかかりすぎる。

 どうしようか…と悩もうとした折、何かが聞こえた気がした。


「?」


 ふと見てみるとすぐ側にあった扉が少しだけ開いている。




 唐突に自分の視界に過去の幻が被る。



 一瞬、それで扉のノブにかけようとしていた手が制止した。


 嫌な感覚────嫌悪感がステラの心を揺らす。


 思い出したかように身体の奥底から沸き上がってくる吐き気に抗いながらも彼女は手を動かした。


 ギィ…と扉が軋む音がし、内側へと道が開く。


 只の宿屋の一室。旅人の為の最低限の設備を備えたワンルーム。この街では珍しくもないその部屋にあるもの(・・・・)がいた。


 赤い水溜まりの上に横たわる二人。その上で何かを貪るように口を動かす猪型の魔獣。





   ああ───やはりそうだったのか…。





 あの頃の記憶がフラッシュバックし、その幻が現実と重なる。


 予想できたことだ。と言うより男の子だけが生きていた時点でわたしには分かっていたことだった。だって────




   自分と同じだから───




 逃げて逃げて…逃げ延びたところで結果は現実(これ)だった。



「清らかなる流水よ。鮮烈なる力を持って仇なす敵を討ち滅ぼせ!」


 “アクアショット”───詠唱と共に杖を向けた先。その先端に魔方陣が瞬時に展開され放たれる。

 それは水圧で貫く水の槍。魔力の帯びた水柱は貪欲に貪る魔獣を貫く。


 痛ましい叫び声を上げながら魔獣は倒れる。勢い余って魔力を込めすぎたせいか、ステラは少しふらつき、それでも我慢しながら倒れる二人に近づいていく。




 ───嫌だ、嫌だ!見たくない、見たくない!気持ち悪い、気持ち悪い!────




 自分の心が張り裂けそうで…幾度となく古い記憶が自分の意志を蝕んでくる。



 一歩、一歩、一歩ずつ。その歩を進め彼女は荒い呼吸を整えられぬまま進んで行く。


「っ……っ……わたしはっ…立ち止まっちゃ意味がないのっ…ここまで来た意味がっ」


 何度も動かなくなりそうな足を強引に上げ、彼女は進む。

 こんな何でもない短い距離が凄く遠く感じる。それでも止まるわけにはいかないと自身に言い聞かせ前進する。




 やっとのことで辿り着いた先、二人の人間だった遺体が重なって倒れていた。


 下が女性、上が男性。妻を守ろうと夫が前に出た結果であろう。どういう状況に陥ったのかはっきりとは分からないが…。男性の方が損傷が酷い。傷を負ってでも守ろうとしたのだろうと思う。


「うっくっ…」


 彼女は口を抑え吐き気を我慢する。苦しい…身体の震えが止まらない。

 その嫌悪感は彼女の精神を確実に削っていた。


「ダメ……ごめんなさい…。わたしが…遅かったから…」


 “もっと早ければ助かったのかもしれない”そんな考えが脳内を埋め尽くし逃れられない。


 あの時もそうだった。回復魔術なんて便利なものを持っておきながら、一番大切なものを守れなかった。助けられなかった…。



 彼女は赤い血がつくのもお構い無く膝をつき、瞳から涙を流す。力なく下げた手から杖が転がり落ちる。顔を俯けた拍子に長い金髪が顔にかかるがそんなことも気にしてられない。


「うっ…くっ…ううぁ…」


 遂にステラはぼろぼろと涙を流してしまった。我慢してきたその気持ちがダムが決壊したように吹き出てくる。


「ごめんなさいっごめんなさいっごめんなさいっ…」


 もう誰にも届かない謝罪を繰り返しながら彼女は嘆く。




 ────しかし、現実はそんなに甘くはなかった。




 ゴトッと近場から音がした。


 その音にはっと顔を上げ視線を向ける。そこには───ついさっき倒した筈の魔獣がだらだらと涎を垂らしながら立っていた。



「あ────」



 魔獣が動いた。彼女は動けない。咄嗟に出せたのは言葉だけ。


「みんな────」





    ごめんなさい─────






 その言葉は誰にも…届かない。




「謝ってんじゃねぇよ!バカ野郎!!」



 閉まっていた窓、そこをぶち破って何者かが飛び出し魔獣をふっ飛ばす。

 

「お前は悪くねぇ!何に謝ってるかは知らねぇがっ!悪くねぇよ!謝るな!」


 その乱暴な口調。大雑把な慰めの言葉。やけに自信満々なその態度。

 銀色の耳に尻尾が特徴的な自分がよく知る人物。


「ギン…くん…?なんで───」


「何でも糞もねぇよ。本当に…やっと見つけたぜ…」


 彼は頭を無造作に掻きながらため息をつく。

 とうのステラは状況が分からずおろおろと戸惑うばかり。


「お前が居ねぇって聞いたから捜してたんだよ。ステラの事だから誰かを助けに行ったんだってハウルが煩くてな。で、案の定子供の一人が金髪のお姉さんに助けてもらったって聞いてな」


 彼は早口で簡潔に説明する。

 

 ギンは軽いものではあったが負傷した為、ギルドへ戻ってきていたらしい。そこでステラがいなくなった事をハウルから聞かされ、そしてある一人の男の子が金髪のお姉さんに助けられた旨を聞かされたらしい。そして、この麗亭に助けに行ったことも。


「まあ…叱責は後にして先にアイツだな」


 彼は愛剣の片刃の白銀剣を構え、体勢を立て直した魔獣を睨む。


「さあっ。瞬殺してやるぜ!」


 挑発的な笑みを見せながら彼はそう叫んだ。


 どうでしたでしょうか?いつでもご感想お待ちしております。


 やっとギンの出番が回ってきましたね。うん、頑張って欲しいところです。え?主人公はまだなのかですか?…主人公(ヒーロー)は遅れてやって来るものでしょう??


 それにしても魔獣たちにやられ過ぎな感がありますよね…そろそろやり返して欲しいところです。

 というか…矛盾点がありそうで怖いんですよね…ありましたらこっそり言ってもらえたら嬉しいです…。


 ところで、もし良かったら活動報告を確認しておいて欲しいです。少々お知らせがありますので…と言ってもそこまで重大なものでもないのですが…投稿に関係するカナー?という感じのものです。この投稿後に書くと思いますので確認するだけしておいて下さい。面倒だという方は見なくても大丈夫だと思いますので…たぶん…。


 さて、今回もありがとうございました!ではでは!次回もよろしくお願い致します!次回は主人公が登場する予定です!…予定です!ではっ。


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