表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【旧作】 Welcome into the world [俺の妹が勇者なんだが…]  作者: 真理雪
第二章【辺境の街 カノン】
29/77

024 - カノンの街 2 -

 いつでもこんにちは!真理雪です!

 もう少しで4月が終わるところでした…。ギリギリで投稿です。いつも通りスローな投稿申し訳ないです。そして、前も言っていたかもしれませんが…文字数を約2000程度にしようかと思っております。そちらの方が少しでも早く投稿出来るかと思いまして…。と言ってもこの頃文字数がどんどん少なくなっていたのですがね…。長々とすみませんっでは、どうぞ!


「あれ?セーラさん起きていたんですか?何か用事でも?」


 俺は使い終わった桶と手拭いを持ち一階へ降りる。するとそこにはセーラさんのナズナさんの姿があった。

 俺は朝の挨拶もそこそこに気になったことを口にする。


「はい、つい先程起きたばかりですが…。ギルドマスターに呼ばれているのでギルドに向かわないといけないのです」


 朝早くから起きている理由はそれらしい。


「いつもならもう少し寝ているのですが…」


 と彼女は少し口を尖らせながら付け足す。


「ははは…そうですか…。えーと、ステラさんたちはまだなんですか?」

「はい、まだですね。ステラさんも呼ばれている筈なんですが…」


 彼女は仕方ないですねと溜め息をつく。


「キュレアさんはどちらへ?凄く早かったらしいですね。もしかしてもう出立ですか?」

「え?…いやいや違いますよ。流石に用意してからじゃないと出発は出来ません」


 俺はセーラさんの言葉に手を振りながら否定する。流石に来て早々出発するのは無理だ。身軽の方がいいと思い最低限の用意しかしていない自分にとって、現地調達しやすいこの街は願ってもない場所で、いろいろと買い揃えるいい機会であった。


 まあ、それも込みでの旅支度だったわけなんだけど…


 あの社には食べ物の類いはない。その代わり元素魔力が溜まっている場所である為、神の神体であるキュウビ(おれ)は実質食べなくても生きていくことができた。それでも何かを食すことはやはり楽しみの一つで娯楽でもあり、人だった俺が我慢できる筈がない。そういう時は霊峰にいる生き物を狩ることで娯楽を得ていた。幸い社には最低限の厨房もあったので料理も出来なくはなかったのだ。


 まあ、そんなことを全て言えるわけはなく何となくはぐらかしながら街の商店街の方へと赴く旨を伝える。


「なるほど…旅支度ですか。ここはある意味冒険者の街の様なものなので旅支度にはうってつけだと思います。ですが、昨日のようなことは気をつけて下さい。キュレアさんは何もしてなくても目立ちすぎますから」

「う…そっそうですね…気をつけます…」


 俺は昨日の事を思い出し、少し狼狽しながらも返答する。


「本当は誰かを案内役に付けるべきなんでしょうが…生憎あの子たちは起きてきませんし…一昨日の事を考えると起こしに行くのも…」


 セーラさんは申し訳なさそうに俺に言う。

 セーラさんの言うことももっともだ。一昨日と言えばあれ(・・)のこともある。セーラさんは彼女らの事を想い、寝ることが出来る内に寝かしておいてあげたいのだろう。セーラさんらしいね。


 それにステラさんに限っては起きてこないのは仕方ないよな…。俺とやりやって魔力も凄く消耗したようだしね。しっかりと休めたかも分からないし…


「心配しなくても大丈夫ですよ。目立つ容姿なのは理解していますから」


 俺は出来る限りの笑顔を見せ、彼女の心配を払拭しようとする。


「──絶対理解してません」

「してないだろうねぇ」

「何故ですか!?」


 何故か正反対の言葉が返ってきた。しかも、ナズナさんにまで否定されてしまった。


「はぁ…本当は一人にさせたくないのですが…貴女にはその強さがありますからね…大抵のことは一人で切り抜けるでしょうが努々(ゆめゆめ)忘れないで下さい」

「は…はぁ…?」


 少し納得できないところがあったが俺は一旦言葉を切った彼女を見つめ何を言われるかと生唾を飲み込む。


「キュレアさんは自分で思っているほど以上の美貌を持っています。あり得ないほど可愛いです。ものすごく可愛いです。だから、商店街のような人が集まる場所では一層気をつけて下さい。外は予想もつかないようなことが容易く起こり得る場所。危なくないように見えて危険な場所なのです。分かりましたか?」

「あ…えっと…」


 俺は居たたまれなさに目を泳がせながら激しく動揺する。


 こんなに出会って数日しかたってない人に面と向かって可愛いと言われたのは始めてだ。アホ神(ユノ)に何度も可愛い可愛いと言われてきて慣れたと思っていたが…こんなに真剣に言われるとこんなにも違うものだとは思わなかった。全くの別物だ。


「キュレアさん?」

「う?」

「分かりましたか?」

「はい…肝に命じておきます…」


 彼女はニッコリと恐ろしい笑みを浮かべ再度聞く。その有無も言わせぬ物言いに俺は素直に頷くしかなかった。

 



 そういえば、この頃もう一つ物語を書きたいなーと思って画策していたりします。近い内に出すかもしれませんが…その時は見てくれると嬉しいです。いや、まだ出すかどうかも怪しいんですけどねっ。


 さて、今回もありがとうございました!少しでも読み手の皆さんの気分転換になっていればいいのですが…なっていますかね?まだまだストーリーは続きますので今まで見てくれた皆様も初めての皆様も今後ともよろしくお願いします!では、また次回もよろしくです!頑張ってかくぞー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ