013 - 冒険者◯◯試験? -
いつでもこんにちはお久しぶりです。忘れられているかもしれませんが真理雪です。まだ生きてます!生きてますよ!
遅くなって本当に申し訳ありません…ちょっと職場がある事情でごたついてまして…書く時間がなかなかとれませんでした…。
今回もほぼほぼ説明回ぽいっですね。早くバトルを書きたいのですが…もう少し待っていてくださいね。次の回は書けると思いますので…。
いつも成長してるのか?コイツ…みたいな拙い文章で申し訳ないのですが…楽しんでいただければ幸いです!では、どうぞ!
「紹介推薦登録ですか?」
「そうです。紹介はまず難しいのでほとんどが推薦登録のことになってしまいますが…」
「??」
俺はセーラさんの言葉を聞き考えを巡らす。名前からしてランクの高い冒険者がその人物をギルドに薦めると言うことなんだろうけど…?紹介って…?
「紹介登録と推薦登録、その二つを纏めた言葉が紹介推薦登録なんですよ~キュレアちゃん」
ハウルさんがほっそりとした右の人差し指を立たしながら説明してくれる。
彼女が言うにはギルドの関係者…ここでは冒険者や貴族だったりギルドマスターだったり、ギルドに何かしら関係性があり、尚且つ社会的にも大きな力を持つ人達のことで…そういう人達に見込まれることが稀にあるらしい。
「それでですね。高ランク冒険者に薦められたり貴族に紹介されたりするめんど――ゴホンっと言う枠がありましてね」
「はっはい…?」
俺は彼女の不自然な咳払いに首をかしげるがスルーしておく。
「簡単に言ってしまえば貴族…直接的な関係者ではありませんが大きな力を持つ人達から推薦されることを紹介登録と言いまして…そして、直接的な関係者である冒険者などから推薦されることを推薦登録と言うんですよ。さっきも言いましたがそれらを纏めて紹介推薦登録と呼んでいるんですよ」
「なるほど…」
「まあ、貴族から見込まれて紹介なんてことはほぼほぼないのでほとんどが冒険者からの推薦だけなんですが…」
彼女はハハハ…と苦笑いしながら俺に呟く。
「後、冒険者からの推薦だった場合…推薦する冒険者がB-ランク以上になりましてそして、推薦される側はその推薦する冒険者のランクが一ランク下で尚且つそのランクの一番下位までが推薦できる範囲になります」
と彼女は一息つきセーラさんに確認するように目を向ける。
「セーラさんはBランクですので問題はないですね。言ってはなんですが…いきなりC-ランクで大丈夫なんですか?」
「はい、問題ないです。彼女の強さは本物ですよ」
「なるほど…。と言うわけですが…キュレアさんはどうされますか?使われるのでしたら一気にC-から始められることになりますよ?」
赤毛の少女…ハウルさんはセーラさんに確認してから俺にも確認をとってくる。
一気にC-ランクか…どうしようか…
「少し聞きたいのですが…C-ランクとはどれくらいのものなんですか?あまり知らないので実感がわかないんですが…?」
俺は気になったことを首をかしげながら聞いてみる。C-ランクと言われても俺は冒険者になったこともないし…あっちの世界ではラノベやらマンガなどでよく見かけたが…それを含めてしまうと…そこまで凄いことでもないのかもいれないと思わなくもなくはない…が…この世界では違う可能性もある…。それこそC-と言っているが…そこまで行くには何年も何十年もかかるものなのかもしれない…そんなものだった場合、俺はもの凄く目立ってしまうのではないだろうか…?今でもチラチラと回りから突き刺さるような視線を浴びているのに…俺は極力目立ったことはしたくないのだ。今さらな感じはするけど…。
「Cランク代は一般的には一人前と言う認識だな。だけど、C-ランクは下位ランク…特にDランクから上がってきたばかりですって奴も多いからそこまで重要視されないことが多いな。推薦で上がってきた奴もいるし、本番はその上のCランクからと言うのが俺らの認識だ」
ここまで黙っていたギンさんが腕を組ながら口を開く。
「なるほど…一人前…ですか…」
「あ、そういえばちゃんとランクを教えるのを忘れていましたね。私としたことが…すっかり頭から抜け落ちていました…」
「ハウル…わたしたちが始めてきたときもそんな感じだったよね…」
「ちっ違うんだよ!ステラ!あの時はまだ新米だったからっ仕方なかったんだよ!」
「ハウルさん…敬語まで抜け落ちてますよ…」
「あっしまった!」
「後、ハウル…その言い訳だと新米の頃からいままで成長してないことになるわよ…」
「うわーん!そんなに私をズタズタにしないでっもう少し突っ込みを優しくしてっ!私の体力はもう0だよ!?」
ステラさんセーラさんそしてルナさんの順番でノンストップ突っ込みを入れられカウンターに突っ伏すようにひれ伏すハウルさん…。何だか可愛そうになってきたな…。
「…えーと…ハウルが戦闘不能になったから俺からランクの説明をするぞ。俺も細かいところまでは分からねぇから簡単に説明するな」
「あ、はい。よろしくお願いします、ギンさん」
「おう」
そして彼は語り出す。
彼の説明は少し大雑把なところがあったが大体は分かった。概ね彼が言いたかったことはこんなところだ。
冒険者はランクが決められており、受注できる依頼にも同じようにランク付けされている。
ランクは下から『F』『E』『D』と分けられておりそれらのことを下位ランクと呼ぶ。そして、上位ランクが下から『C-』『C』『C+』『B-』『B』『B+』『A-』『A』『A+』『S』と十通りに分けられており…Cランクからランク分けが厳しくなっている。その上、上位ランクと下位ランクの間…C-ランクとDランクとの間にはある一つの壁がある。即ち上がるための試験があるのだ。それに、受かることができなければ上位ランクには上がれず…そのランクで停滞することになるらしい。そして、その試験はなかなかに難易度が高く…C-に行けず、ずっとDランクのままと言うことがよくあるらしい。Cランクが一人前と呼ばれているのはその辺りから来ているもののようだ。
「そして、よく間違うところなんだけどな。下位ランクは上位ランクの依頼を受けることができないんだ。冒険者は自分のランクの一つ上のランクまでなら受けることが出来るんだけど、Dランクだけは別だ。その上はもう上位ランクだけしかないからな。まあ、パーティに上位ランクがいれば話は別なんだけどな」
彼はランクの説明はこんなところかなと言いそう締めくくる。
「なるほど…分かりました。ありがとうございますギンさん。ですが…」
と俺は悩みながらも答えを口にする。
「申し訳ないのですが…その推薦は辞めておきます」
「え!?何で!?」
皆が驚いた顔をし、ステラさんが代表するように声をあげる。皆が驚くのは無理もないことだろう…俺も分かってはいるのだけどね…。
「私はその…何とい言いますか…目立つことはしたくないのです。こんなことを言ってしまっては冒険者に失礼かもしれませんが…私は王都に入るためにギルドに登録しようと思っているだけなので…最小限で問題ないんです」
「そっそうなんだ…何だかもったいない気がするけど…」
「そういえば…キュレアちゃんは王都を目指しているだったわね…確かに王都に行くために冒険者登録する人達はしばしばいるけど…」
目に見えて落胆する彼女たちに俺は申し訳なく思うが…やはり目立つことは避けたい…確かに上位ランクの方がやり易いことは多いかもしれないが…今の俺には最小限で十分だ。
俺は謝ろうと口を開くがその前に声がかかる。
「やはりそう言うことですか…薄々感づいてはいましたが…。ですが、キュレアさん?C-ランクになれば王都に行く時間を短縮できますよ」
セーラさんはこちらの答えを予想していたのか…周りとはあきらかに違う雰囲気で俺を見つめる。
「! どういうことですか…?」
「飛空艇を使えばいいのです」
「飛空艇…ですか?」
「はい、飛空艇です」
またもや聞きなれない言葉に俺は鸚鵡返しのように聞き返す。
彼女は念を押すように頷きながら言う。それに横から疑問の声がかかった。
「せっセーラさん…飛空艇って…確かに馬車なんかより断然早いけど…値段が高いんじゃ…」
「はい、そうです。ですが…冒険者ならではの乗りかたがあるのは知っていますか?ステラさん」
「え!?うう…その…」
「なるほどね…乗せてもらうわけね護衛として」
「そう言うことです」
咄嗟に答えが出てこず、戸惑っていたステラさんにルナさんが横から答えそれにセーラさんが満足そうに頷く。
「飛空艇は値段が高く一般では乗るのが困難で大手の商人たちや貴族たちが乗るのがほとんどです。しかし…冒険者ならそれに護衛として乗ることが可能なのです。条件はありますけどね」
「条件…?」
「はい、ですが…キュレアさんなら大丈夫でしょう。条件と言うのは二つです。一つは上位ランク…又は上位ランクが入ったパーティであること、もう一つが魔術がしっかりと扱える者がパーティにいることです。貴女なら問題ないでしょう?」
「それは…そうですが…」
「どうですか?飛空艇はこの街にはないので違う街に向かわないと行けませんが…その日数を差し引いてもそれを使えば最短で三日、十分徒歩や馬車では一週間以上かかる距離ですが確実に早く王都にたどり着けますよ?よい案だと思ったんですが…どうですか?キュレアさん?」
最短で三日…か…確かにいい案だな…徒歩や馬車で行ってしまえばその間に何かある可能性が高いが…飛空艇は乗ってしまえば後は到着するのを待つだけだ流石に護衛として役目は果たさないといけなくなるだろうが…一週間以上もの間を目立たないように移動するのは流石に厳しいか…?出来ないことはないだろうが…そんなことをやるなら飛空艇に乗ってしまえばいい話だしな…。
「………分かりました。そのセーラさんの推薦…ありがたく受けさしてもらいます」
「そうですか。よかった」
彼女は笑顔で俺を見つめ、ほっと胸を撫で下ろす。
「あ、あれ?何だか話纏まってます?いつの間に?」
今更ながら復帰したハウルさんがはて?と頭を掻きながら疑問を口にする。
「はい。ハウルさん、私は推薦を受けることにしましたのでよろしくお願いします」
「まっいっか!分かりました!ではではー久々の試験を受けてもらいますが…お時間は大丈夫ですか?」
「えっ試験ですか?」
「はい!C-ランクになるためには試験が必要なので…」
「ええっと…私は筆記は出来ませんよ…?」
「いえいえっ大丈夫です!冒険者の試験に筆記はありませんよ!そんなことしてしまえばほとんどの冒険者が落第ですからね!試験はズバリっ実戦です!」
ズビシッ!と彼女はポニーテールにしている赤毛のを振り回しながら人差し指を俺の目の前に突きつける。
「さっ行きましょうか!キュレアちゃん!」
次は多少戦闘が入るものと思われます…本当は今回に入れたかったんですが…流石に長くなりそうなので良さそうなところで切らしてもらいました。
そろそろこの物語の用語をどこかでちゃんと説明しておかないと分かりづらくなりますね…説明できていない用語が貯まってきてるような気がします…。後書きに多少用語説明を入れ込んでいくかもしれませんが…そこら辺はご了承ください。
今回も読んでくれてありがとうございました!いつでも気になることやこうしたら面白くなるよ!とかこうしてほしい!と言う要望やらアドバイスがあれば感想に書いてくれたら嬉しいです!どうにか答えられる範囲で答えていきますのでどうかこれからもよろしくお願いします!では、今回はこれで…じっ次回は一週間以内に書きたいなぁ…なんて…どうなるかわかりませんけどね!