流行り?
コンコン
エリミア「はい」
ウィル「俺だ」
ガチャ
エリミア「ウィル様どうされましたか?」
ウィル「今まで冷たい態度を取ってしまって申し訳ない…お詫びにケーキを買ってきた。一緒に食べないか?」
エリミア「大丈夫ですわ。まぁ!あの有名なケーキ屋さん嬉しいです」
ウィル「庭で食べないか?」
エリミア「勿論ですわ」
エリミアをエスコートし庭の薔薇のアーチをくぐりルティーナはお茶とケーキの用意をした
ウィルはエリミアの隣に座りケーキを一口掬いエリミアの口元へ運んだ
ウィル「ほら!あーんしろ」
エリミア「え?あの」
ウィル「どうした?食べないのか?」
エリミア「いえ…いただきます。美味しいです」
それから繰り返しウィルはエリミアにケーキを食べさせた。
エリミア「ウィル様は食べないのですか?」
ウィル「いや食べるさあーん」
エリミア「え?え?」
ウィル「食べさせてくれ」
エリミア「あ…はい!」
ウィル「甘過ぎず丁度良いな。あ!口元にクリームが」
ペロ
エリミア「キャア」
ウィル「キレイになった」
大満足した顔のウィルを見てジャンは呆れていた。
ウィル「散歩しないか?」
エリミア「は、はい」
ウィル「キレイだ」
エリミア「キレイですね」
ウィル「違うエリミア君がキレイだ」
エリミア「はい?ど…どうしたんですか」
ジャン「はぁーウィル様そろそろ仕事の時間です。お戻り下さい」
ウィル「邪魔するなジャン」
ジャン「いいから戻りますよ」
ズルズル引っ張られて執務室へ向かった
ジャン「ウィル様やり過ぎです」
ウィル「何を言う今の世の中は「べったり」するのが。恋人どうし流行っていると聞く」
ジャン「そうですが、突然すれば良いってものじゃないですよ」
ウィル「じゃ聞いてするのか?」
ジャン「多分」
悩む二人だった
エリミア「どうしちゃったんでしょうウィル様。突然流行している事をするなんて」
ルティーナ「今までどう接して良いか分からず、恋人どうし流行っている事を真似たのでは?」
エリミア「なるほど。びっくりしましたが、嬉しかったですわ」
ルティーナ「良かったですね」
エリミア「ええ」
ルティーナ「あ!明日侯爵様とデートしてみたらいかがでしょうか?」
エリミア「良い考えだわ…今日の夕食の時に誘ってみますわ」
ルティーナ「そのいきです」
ダイニングにて
エリミア「ウィル様明日予定空いてましたらデートしませんか?」
ウィル「うぇい?あ…ああ…ジャン明日時間空けれるか?」
ジャン「勿論大丈夫ですよ。午前中なら大丈夫です」
ウィル「有り難う」
エリミア「じゃ明日朝食後出掛けましょう」
ウィル「行きたい所ピックアップしとくといい」
エリミア「はい!ウィル様」
次の日二人は、朝食をおえてそれぞれ高鳴る気持ちを感じながら出掛ける準備をした。
ジャン「ウィル様…エリミア様馬車の準備が出来ました」
コンコン
エリミア「はい!どうぞ」
ガチャ
ウィル「準備出来たか?」
エリミア「はい」
ウィル「今日のドレスも素敵だ」
ギュ
エリミア「ウィル様…そろそろいかないと」
ウィル「あ…ああ」
離れがたい気持ちを抑えウィルはエリミアをエスコートし馬車に乗った
◇◇◇
ジャン「ウィル様…エリミア様着きましたよ」
ウィル「有り難う」
ショッピングに神殿巡りカフェでお茶し大道芸を見て二人は帝国へ戻った
エリミア「ウィル様今日は、とても楽しかったです。また、デートしましょう」
ウィル「勿論だ。エリミア一週間後結婚式を挙げよう」
エリミア「あのぉ急過ぎでは?」
ウィル「前から決めていた」
エリミア「何故一週間後なのですか?」
ウィル「エリミアの誕生日に式を挙げたいんだ」
エリミア「え?私の誕生日ですか」
ウィル「ああ」
エリミア「嬉しいですわ…素敵な式にしましょう」
ウィル「勿論だ」