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魔除けの聖女は無能で役立たずをやめることにしました  作者: ゆうひかんな
本章 魔除けの聖女は無能で役立たずをやめることにしました

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後日談 ではひとつ、答え合わせを


 繰り返し、繰り返し。


 寄せて返す波の音は、昔聴いた子守唄のよう。懐かしさを感じてジルベルトはそっと瞳を閉じた。


「これが海ですか!」


 アンジェリーナの眼前にはどこまでも続く青い海が広がっている。この濃く深い青はリゾルド=ロバルディア王国の淡く澄んだ高い空の青とは違った美しさだ。彼女の興奮した声に目を開くと、少し離れた場所でアンジェリーナが器用に小波を避けながら水際をとび跳ねていた。


 まるで小さな子供みたいだ。


 魔除けの聖女として大人と同等の働きを求められた彼女は彼の目から見てもずいぶんと大人びていた。感情を制御することを求められて、無理やり大人になることを強いられてきたような。

 そんな彼女は国という枷が外れたことで、抑圧された感情を解き放ち、少しずつ、少しずつ、子供のような一面をのぞかせるようになった。無邪気な仕草もかわいいとジルベルトはひっそりと口元をゆるめる。


「こんにちは、何やってるの?」

「貝殻を拾っているんだよ。きれいでしょ!」


 波をよけるのに飽きたのか、今度は戯れる子供の群れに混じった。


「おお、本当だ。形も色もさまざまで種類がたくさんあるんだねー!」


 籠をのぞき込んで、アンジェリーナは目を丸くした。丸に三角、長細いもの、縞模様や凹凸があったり、表面がキラキラ輝いているものもある。


「こんなにたくさん貝を拾ってどうするの?」

「気に入った物以外はお土産物屋さんに売っておこづかいにする!」

「へー、しっかりしてるね!」

「兄ちゃんばっかり褒められてずるい、俺だってすごい大きい殻を拾ったんだ!」

「どれどれ……ほんとだ、こんな大きいのは見たことがないよ」

「すごいだろー、このくらいの大きさになると高く売れるんだ」


 さすが商人の国。こうやって小さいころから金銭感覚を身につけていくのか。

 

「……アンジュ!」

 

 大丈夫、わかっている。


 ジルベルトの警戒をうながす声にアンジェリーナは顎を引くだけで応じた。そして波打ち際から離れた岩場を指しながら、でっかい声で叫んだ。


「あ、あっち側にきれいな貝殻がある。光って、しかも大きい!」

「やった、俺が拾う!」

「ずるいぞ、俺が先に見つけたんだ!」

「ちがうよ、見つけたのはあのお姉ちゃんでしょう」

「まあいいから、行っておいで。みんなで仲良くねー」

 

 アンジェリーナの声をきっかけに、子供達は一斉に背を向けて岩場を目指して駆け出した。


 それを微笑ましく見送っているアンジェリーナの背後から黒々とした影が落ちる。鱗を煌めかせながら魚の魔物が波に紛れてすぐそばまで迫っていた。アンジェリーナの身体の数センチ手前で鋭い牙を持った口がグワリ開き、今にも飲み込もうとしている。


「去れ、閉じた水の罠」


 ジルベルトの剣先が魚の顎を切り上げると同時に、アンジェリーナの背後では音もなく水が這い上がって魚の巨体を一気に包み込んだ。血と水の檻に包まれて、魚は苦しそうに身をくねらせる。アンジェリーナは振り向くこともなく、そのまま大きな水の塊をポーンと沖まで飛ばした。


 はるか遠くで重い物が落ちるドボンという音がして。ふたたびおだやかな波の音と海鳥の鳴く声だけが響いた。振り向くと血を洗浄するために魔道具の鞘に納めたジルベルトが眉根を寄せている。


「あら、片付いたのにどこか不満そうな顔ですね」

「なぜ魔物の存在を隠した。こんな水辺で貝殻拾いをすれば、こういう危険が伴うことくらい子供相手でも知らせておくべきではないのか?」


 なるほど、為政者の考え方だ。民を守るために生きてきた人達のもの。その対応は正しいと思うから、もちろん否定はしない。


「それと帝国民に広まっている魔除けの聖女は無能で役立たずという認識を変えることができるかもしれない」


 これはジルベルトの願いで、アンジェリーナを守るためのもの。信じてくれる気持ちがうれしいし、彼の言葉がやさしさからくるものだとわかっている。だからこれも正解。


「ではひとつ、答え合わせをしましょう」

 

 魔除けの力を持つ者として、アンジェリーナにはまた別の考えがある。


「正しく恐れるというのはとても加減がむずかしいのです」

「というと?」

「魔を侮ることはもっとも危険ですが、怖がりすぎてもいけません。いざ逃げるとなったときに、恐怖で足がすくんで動けなくなってしまうから。私は子供達に魔物の怖さを知ってもらいたいですが、心に傷を負わせるまで恐怖を刷り込みたいとは思わないのですよ」

「……」

「しっかりしていますが彼らはまだ子供です。心構えもなく、あの巨体と血濡れたような赤い眼、容易に骨を噛み砕くような鋭い牙を間近で見て平常心でいられると思いますか?」


 きっと彼らは知らないのだ。この一見すると穏やかな海の下で何が起きているのかを。シーサーペントに追い立てられ、餌を求めて魚の魔物がこんな近くまで姿を見せるようになっていることを、彼らは知らない。水際に警戒する大人の姿はないし、あのゆるい感じでは親も詳しくは知らないのでしょうね。


「さっきの水には魔除けの力が込められています。水流の加減にもよりますが一週間は効果が持つでしょう。その間に認識を改めて対策をとってもらわなければなりません……帝国の偉い方々にね」


 これは魔除けの聖女として、アンジェリーナが選んだやり方だ。彼がアンジェリーナの隣にいる限り、慣れてもらわなくてはならない立場と考え方の相違。


「おや、ちょうど都合のいいことに帝都で偉い方々と面談の予定が入っているではありませんか!」


 ちょっとわざとらしいかなと思いつつ、ポンと手を叩く。


 ジルベルト様の対応もアンジェリーナのやり方も、一つだけでは足りない。魔除けの聖女が()()()()()()()()自らの力で魔を退ける強さを。それがアンジェリーナの願いだから。さて、為政者だった人はどう思うのか。アンジェリーナはジルベルトの視線を受け止める。


「私を無能で役立たずだと思います?」


 できるのに、あえてやらないと言っているのと同じことだから。

 するとジルベルトは笑った。答えなんてわかりきっているだろうに。


「思わないな。国を守る立場の人間が率先して動かなければ意味がない」

「よかった」

「ただ事前にある程度は何をするか教えてほしい。このままでは胃に穴が開きそうだ」

「それは……努力します」


 セントレア王国で長いこと一人で戦い続けたアンジェリーナは連携をとることに慣れていなかった。自信なさげに視線を逸らした彼女の顔を逃さないとばかりにのぞき込んだ。


「そうだな、この際だからいろいろ学んでもらおうか」


 ジルベルトの笑顔が微妙に黒い。これ絶対視線を合わせてはいけないやつだ。アンジェリーナが完全に横を向くと、にぎやかな笑い声がして子供達が駆け戻ってくる。


「ねぇお姉ちゃん、さっきなんか大きくて黒いモノが近くにいなかった?」

「元気のいい魚が跳ねた、それだけだよ」

「そっかー、このあたりは魔物が出ることもあるって父ちゃんが言ってたから気をつけてね!」

「わかった、教えてくれてありがとう。君達も、あまり海には近づかないように。牙を持った大きな魚が襲ってくるかもしれないよ」

「なんだそれー!」


 子供達の笑い声が弾ける。冗談ではないんだけどね。苦笑いを浮かべながらアンジェリーナは籠をのぞき込んだ。


「あ、この貝殻きれいだね。売ってくれない?」

「いいよ、特別に安くしてあげる。石貨二枚ね!」


 セザイア帝国には金貨、銀貨、銅貨、木貨、石貨と五種類の貨幣がある。拾った貝殻が石貨二枚というのは高い気もするけれど、お土産物屋で買うともっといい値段がつくのかな。アンジェリーナが鞄から硬貨を取り出そうとすると、男の子の手から貝殻が消えて代わりに硬貨の落ちる音がした。


「毎度あり。お兄さん、いい男だねー!」

「生意気な」

「はは、冗談だよ。じゃあまたね!」


 手を振った子供達が弾むような足取りで戦果を手に浜辺を後にする。アンジェリーナは手を振り返してから目の前に差し出された貝殻を受け取った。


「もらってしまっていいのですか?」

「欲しいのだろう」

「ふふ、欲しいです。ありがとうございます!」


 アンジェリーナは貝殻を陽にかざした。巻貝で滑らかな白い殻に茶色の縞模様と斑点がついている。貝の内側にある光沢が陽の光を弾いてまるで宝石みたいだ。


「この貝を売ってくれた子達は兄弟でしょうか。髪の色と顔立ちがよく似ていました」


 そう、兄弟全員が揃えたように同じ茶色の瞳をしていた。気を許した者同士のじゃれあいがかわいらしくて、なんとなくジルベルト様とフェレス隊長のことを思い出した。対外的には兄弟でありながら、この二人は髪の色も瞳の色も違っている。


「私とフェレスは兄弟だが母親が違う。私が正妃の子、フェレスは側妃の子だ」

「……私、何も口に出してませんよ?」

「顔に出てた」

「さすがにそのレベルは出しませんよ!」

「現在、側妃は二人いる。子供は私を除けば王子が四人、姫が二人。周辺国ではそれなりに多いほうか」


 アンジェリーナは青ざめた。いきなり重い話がきた、話の流れによっては国家機密に繋がるやつ!


「いやいやそれ以上は聞かなかっ」

「正妃だった私の母親は他国から輿入れした王女で、元々あまり体が丈夫ではなかった。母国が魔獣の被害によって滅んだと知ってからは寝付くことが増え、結局、私が幼いころに亡くなった」


 珍しく言葉を被せてきたな。アンジェリーナは探るように目を細める。何かが琴線に触れて、話したい気持ちになったのだろうか。するとジルベルト様はほんの少しだけ影を落とした顔で笑った。


「聞かずとも食堂の噂でなんとなく聞いていただろう?」

「まあ聞いていたような、聞いていなかったような」


 後ろ盾を失った第一王子。


 本当はそれ以外にもいろいろ聞いている。噂というものは黙っていても耳に入ってくるものだから。


「後ろ盾はなくても第一王子としてふさわしくあるよう努力した。剣も魔法も鍛錬を重ねて、侮られることのないように必死だった」


 どれだけ苦しくても、苦しいなんて言える()()ではなかった。


 あのときの私はあの言葉の裏にこんな事情があったなんて知らなかったのよ。知ったあとも聞くに聞けず、とうとうここまできてしまった。


「最前線に立ち、国に尽くす。国のために生きて死ぬことが、自分の価値を示す唯一の方法だと思った」

「ですが同じ価値を示すにしても別のやり方はなかったのですか。フェレス隊長もそうですけれど、対魔戦で最前線に王子が立つなんて聞いたことがありません」


 そう、リゾルド=ロバルディア王国以外では。この際だから聞いてしまおう。


「リゾルド=ロバルディア王国は魔力だまりの上に国がある。しかも近いというレベルじゃない、()()()だ。逃げようがないのなら、戦ったほうが生き残る確率があがる。それに国民一丸となって立ち向かわなければならない状況で王や王子が一番安全な場所にいて指揮をとる体制に誰が納得するんだ?」

「それは」

「王族は国民の税によって生かされている。魔獣の大移動という総力をあげて立ち向かうときこそ自ら剣をとって戦う姿勢を見せるべきだろう。それが今回の魔獣の大移動では私とフェレスの役目だったというだけだ」


 魔獣や魔物に立ち向かう姿勢を見せることで王と認められる。姿勢だけでもダメだ、生き残る強さがないと。純粋な戦闘力、魔法を読む力に応用力と。そのあたりにもジルベルト様が任された理由がありそうだ。


「魔の巣窟と共存できる実力を示した者が王になる。そう考えれば決して不思議なことではないと思うがな」


 たしかに魔獣の大移動に限れば本来ならもっと周期が長いものだ。数十年単位、なんていうことがざらにある。一世代に一回くらいなら、王となるための試練とも言えるのか。でもね、今回はずいぶんと状況が違うと思うのよ。アンジェリーナは頭を抱えた。


「二年前、大幅に戦力を削られたことを忘れてません?」


 間に合って本当によかった。国が試算したという被害想定を聞かされたアンジェリーナは青ざめたものだ。これでは魔除けの聖女に頼りたくもなる。冗談ではなく、間に合わなければ国が終わってましたよ。


「そうだな、あのときアンジェリーナを捕獲したのは正解だった」

 

 悪びれもせず、ジルベルトはニヤリと笑った。結果的にそうなったというだけのことでしょう。なんでかしらね、無謀という単語が頭から離れないの。


「どうしたのですか、急にこんな話をして」

「アンジュは国外追放に私を巻き込んだと気にしているようだったから、きちんと話しておくべきだと思った。私だけでなく、国にとってもこの結末は都合がよかったのだと」

「というと?」

「国を出る前、父にフェレスの母を正妃に繰り上げるよう進言してきた。彼女は不利益を被ると知りながら、それでも側妃として私の立場を最優先に守ってくれた人だ。情に篤くて、優しくて……拳が武器のおっかない女性だけれど。フェレスは彼女によく似ている」

「……」

「彼女は公爵家の出身だ。公爵家は建国以来、忠義に篤い家でもある。これからも父を、そしてフェレスを後ろ盾となって支えてくれるだろう。後ろ盾のない私を傀儡にして権力を手に入れようとする勢力もさすがに諦めるだろうし、これでようやく恩を返せる」


 自分は身を引き、フェレスを王に。


 本来なら、もっと早く決断すべきだった。それを先送りにしてきたのは間隔の短くなった魔獣の大移動という偶然が重なった産物。それが解消されれば、もう憂いはない。


「国外追放は、むしろ私にとっては僥倖だった。わだかまりを残すことなく、双方にとって最善の結果を手に入れたのだ。でも結果的にはアンジュを利用することになってしまった、すまない」


 これが美談の背景にあった真相。アンジェリーナと国と、両者の利益が一致した結果。言わなければわからないのに、どこまでも冷徹にはなれない人だ。ジルベルトは日差しに目を細めながら水平線の先を見つめた。


「それに過去に繋がるような話は、今しかできないとも思ってな」

「どうしてですか?」


 ジルベルトは悼むように瞳を伏せる。


「懐かしいと思った……波の音が亡くなった母の子守唄のように聞こえて」


 さっきから心ここにあらずという顔で。あの目は今、どんな景色を映しているのだろう。


 巻き込んだことを気にしているのはアンジェリーナではなく彼のほうだ。セザイア帝国に着く前に、一度きちんと話しておかなければ。アンジェリーナはジルベルトの隣に並んで、同じ水平線の先を見つめた。


「気を悪くさせたらごめんなさい。さまざまな思惑が絡み合った結果、あなたほどの人を国は手放さなくてはならなかった。でも、そのおかげで私は遠慮なくあなたを手にすることができる」


 政治的な配慮、国としての思惑もアンジェリーナには関係ない。無能で役立たずではないと信じてくれた人で、嘘つきでずるいアンジェリーナのために命までかけてくれた人。かけがえのない人だから、全力で幸せにしたいに決まっている。


「どんな過去があろうとかまわないのです。私にとって、あなたはそれだけの価値がある」


 アンジェリーナはきっぱりと言い切った。そして一方のジルベルトは。


 王太子という身分、富と名声と。血の滲むような努力をしたのにと惜しんでくれる人もいた。でも、今のジルベルトには玉座よりも大切なものがある。


 アンジェリーナと、自由……そして迷いのないジルベルトへの思い。


「リゾルド=ロバルディア王国を守ることができてよかったですね!」


 それは、君がいたから。


 感謝の気持ちを込めてジルベルトはアンジェリーナを引き寄せる。幸せそうに微笑むアンジェリーナの手の中で貝殻の擦れる音がした。


「そういえば子供達が教えてくれたのだが、貝殻を耳に当てると波の音がするそうだ」

「ほ、本当ですか!」


 どきどきしながら耳に当てて、待つことしばし……。


「聞こえた?」

「……聞こえませんね。なんかこう、ボーッというこもったような音がするような、しないような?」

「騙されたのか」

「いや、そういう気分を味わうものなのかもしれませんねー」


 波の音が聞こえても、聞こえなくても。思い出と宝物が増えたと思えばそれでいい。

 いそいそと貝殻を鞄にしまって、アンジェリーナは微笑んだ。


「さあ行きましょう、ジルベルト様!」


 途端に彼は不機嫌そうな顔をする。


「その呼び方、さすがに他人行儀すぎないか?」

「え、そうですかね?」

「リゾルド=ロバルディア王国が用意した肩書は付いているが、二人のときは違う呼び方がいい」


 違う呼び方がいいと言われましても。


「なら、なんて呼んで欲しいですか?」

「たとえばジル、とかか」


 アンジェリーナは固まった。呼び捨てすっ飛ばして、いきなり愛称で呼べということですか。でも貝殻を買ってもらったし、本人が望むなら希望を叶えてあげたいような気はする。


「……ジル」


 たっぷり時間をかけてから、アンジェリーナは名前を呼んだ。ああもう、恥ずかしい。絶対、顔が赤くなっている。アンジェリーナは上目遣いで、そっとジルベルトの様子をうかがった。すると彼は、あろうことかアンジェリーナに負けず劣らず顔を真っ赤にして片手で目元を覆っていたのだ。


 被弾、もしくは誤爆。


「呼べと言ったくせに照れるなんて、こっちが恥ずかしくなるじゃないですか!」

「すまない。呼んでもらったら想像以上にうれしくて、理性が飛びそうになった」

「な、な」


 なんてこと、返す言葉を失ってアンジェリーナはますます顔を赤くした。アンジェリーナとしては貝殻を買ってもらったお礼のつもりだったのに。


 いいかい、覚えておきな……タダで物をもらうとあとで高くつくときがあるんだよ!


 おばあさまの言葉は正しい、それを痛感したアンジェリーナだった。


 二人は顔を赤くしたまま無言で手を繋いだ。


「もう少しで検問所につく。日が暮れる前に宿を取りたいから少し急ぐぞ」

「はい、ジル」


 名を呼びながら手を握り返すと、視界の端でジルベルトがさらに顔を赤くしているのが見えた。


 あ、これはちょっと楽しいかも。


 黙らせたいときは愛称で呼ぼう。アンジェリーナは企む顔で笑った。



さまざまな答え合わせの回です。前回、長くなりそうなので削除した部分が宿題になっていたので追加で投稿します。設定については賛否ありそうですが、お楽しみいただけるとうれしいです!

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― 新着の感想 ―
[一言] 後日談、ありがとうございます! 少しづつ2人の距離が近づいている様子を見ることが出来て嬉しかったです。
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