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第三十二話 帰還

 これでようやく終わったか。

 いくらキオが強いとはいえここまで自分の体が使い物にならなくなるとは。

 後は二人、こちらを見ているゲムとフユイか。

 初めからいた兵達はもうほとんどいないか。

 ザイトは目の前に倒れているキオを見ながら残りのすべきを思い出していた。


「ヘ〜キオに勝っちゃった」


「君達二人が一切こちらに手を出してこなかったおかげだよ。どちらかが加勢するだけで正直勝敗は変わっていた」


「いやいや流石に加勢なんて出来ないって。二人してあんな楽しそうにしてるのに邪魔するのはなしでしょう」


 何を言っているんだと言わんばかりに加勢を否定するフユイ。

 二人の邪魔などしないと。


「私には命の取り合いを楽しむ余裕はなかったがね。今も息を整えるのに必死さ」


「そう?ならそこにいるお友達に聞いてみたら?」


 フユイが指を指した方向ヘ振り向くとそこには二人の決着を見守るようにビーダンとその護衛達が立っていた。


「いたのか!!!???」


「ここまで近くにいて気づかんとはめずらしいなザイト。それ程集中していのか」


 いつもこの距離にいたらザイトは気がつきそうなはずだがよほどであったのだろう。

 ビーダンの接近に過剰なまでの反応をしてしまう。


「 ふ〜その様子だと正面の戦闘は勝ったか」


 一旦落ち着いてビーダンに聞きたいことを話出したザイト。


「ああ」


「それなら助けてくれても良かったはずだが」


「そんな真似出来るはずがないだろうに、例え貴様だけが死んだとしてもな。まぁザイトが負けるなどと思っていなかったから手助けなどしなかったがな」


「そうか」


 この場にをおいて武人などと呼べる者はフユイとビーダンの護衛くらいしかいない。

 だがそれでも他の誰も助けに入らなかったということは………

 私は自分の思っていた以上にこの争いを面白がっていたのか。


「さて君たち残りの二人はザイトに変わって私達が相手をしよう」


 ビーダンは自身が引き連れている護衛達と共にフユイとゲムの前に出る。


「正面側の三人は負けちゃったか〜」


「だが完全に無傷という訳ではなさそうだな」


 正面での戦闘に勝利し急いでこちらに駆けつけていたビーダン達。

 流石に無傷という訳にはいかず少なからず傷を追い動きは制限されていたが、

 

「君たちと戦うぐらいは出来るさ。そして勝つことも」


「そっか。じゃあ今度はこっちが楽しもうか!!!」


 この場で新たな戦闘が開始されようとしたその時北門全域に力が満たされた。


「うっ!」


「なんだ!重い」


「これは!」


「ずいぶんと早いご帰還だ」


 突如としてあり得ない程の力をこの場の全員、いや北門にいる全員が感じ取っていた。

 この感覚は魔力だろうが何かが違う。

 とてつもない程の力の奔流。

 人の身に余る程の存在が今この北門にいると。

 だがザイトとビーダンはこの力の正体をはっきりと認識していた。


「もう水源から帰って来たのか」


「帰ってきたかサリシア嬢」


 ◆◆◆◆◆◆

 

 数刻ほど前


「うーん今まだに気持ち悪いけどもういいかな」


 ここでの目的達成をしたならちゃっちゃと帰りますか!

 体が魔力に満たされ過ぎてフラフラするけど何とかなるでしょ。

 それに手遅れになる前に急いだ方が良いしね。

 だんだんここから離れていくから帰る方が断然早いし。

 それに膳は急げってね。


「ふう~」


 一息入れて駆け出すサリシア。

 向かうはこの場における異物の場所へ。


 ◆◆◆◆◆◆


 北門 左側地下通路


「もう帰って来たのですね」


「フィーリ王女あれ私が蹴散らしちゃっていいかな?」


「ええ、存分にどうぞサリシア様」


 全員が感じ取っていた力の正体。

 それは純粋な魔力を全身に宿したサリシアであった。


 

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