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第二十六話 戦闘開始

「本当にこの北門へ攻撃をして来るなんて。それ程にここにある魔力の水源が欲しいのでしょうね」


 セルフジーニアス、本当に仕掛けて来るとは今の北門の防衛状況下でなんて理解に苦しみますね。


「自分達なら完璧に扱えると考えている連中だからなあり得るだろう」


 フィーリとビーダンの二人は突然の爆発にも冷静に淡々と対処を開始していた。


「来たのは三方向からですか。全部の扉を無理やり爆破するとは、どれだけの爆薬を持って来ているんでしょうか?」


「それか素材の一部だけかもしれんな。爆薬ようの素材ならこちらに来てからでも用意できる物もあるだろうし、まぁそのへんは考えても仕方ない」


「侵入を確認した数は八人。正面入口と後方入口に三人、左側地下通路から二人だそうです」


「外に兵を出していて良かった、お陰ですぐに確認がとれた。そしてその兵達を使ってこの中で囲いこむこともできそうだな」


「ええ、兄さんが後方入口に向かってくれてますから私は左側地下通路を担当しましょうか。ビーダン王子とその護衛の方々には正面をお任せしても」


「了解した。任せてもらおう」


「ではまたこの場で逢いましょうビーダン王子」


「私達ガイカゼも行くぞ。戦闘開始だ」


 そう言ってフィーリとビーダンはこの大広間から出ていく。

 そこに恐怖心などなくただ起きた問題対処するだけ。

 例えどんな結果になろうとも。



◆◆◆◆◆◆


北門 後方にて


「このまま突っ込みたかったがそう簡単にはいかないか」


「流石に通すわけにはいかないからな、当然分かって仕掛けて来たんだろうに、セルフジーニアスのゲム、フユイ、キオ。君達三人ともな」


「俺達の相手はザイト王子と周りの兵達か」


「剣帝様もこの北門にいたはずだが別かちょっとガッカリだね」


「ザイトさんよ、いつもあんたのそばにいる護衛騎士はどこに行ったんだ」


「君達の相手は私でどうにかするさ」


 セルフジーニアスのゲム、フユイ、キオか面倒くさい三人が来たもんだ。

 爆破もゲムがいれば容易か、彼一人なら楽だったんだけど、それに加えてフユイとキオもいるのはちょっと厳しいかな。

 セルフジーニアスは元々天才と呼ばれていたり呼ばれている連中の集まりであったがためにセルフジーニアスに在籍している者達は大体が世間的に知った顔であった。

 爆破の天才ゲム

 解体の天才フユイ

 短剣の天才キオ

 全員が軽装タイプで多少はマシではあると考えよう。

 ゲムが自身の着ている白衣の下に仕込みがある程度であろうし。

 フユイが確実にこちらを削ぎ落としてくるだろうが純粋な戦闘はキオのほうが厄介か。

 この三人だと初めから知っていれば時間を掛けることで対応可能な三人なんだが………今更考えても仕方ないか。

 今この場で勝つ必要がない最終的に勝ってさえいれば良い。

 相手の目的は魔力の水源、これを手に取られなければ我々の負けはない。

 頑張って足止めするか。

 ザイトは周りの兵達に指示を出した。


「全兵へ、戦闘開始だ」


◆◆◆◆◆◆

 

「ザイト王子の後方側は始まったか。これから正面のビーダン王子、その後にフィーリ王女の順かな」


 戦闘の前線に出ないほうが安全だからってここから三方向の援護を任せられるなんてって言いたいがそれくらい出来ないと騎士の名が廃るか。

 このまま縛られたままで援護しますか。

 魔法での援護に手足はいらない。

 自身の魔法が届きさえすればいい。

 ラルクは部屋で一人サリシアに縛られた時の格好のまま援護を開始していた。



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