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第七話 リーア

「ごめんなさいサリシア様。人様を見るにいきなり気を失ってしまって」


「大丈夫、大丈夫、いきなり目の前に現れて声をかけたしね。びっくりさせちゃったよねリーア」


(流石に連絡は入れるべきだったか反省)


 例え来るのが分かっていてもいきなり現れたら誰だってびっくりするものである。

 反省する所が少しずれている。


「それでさ、調査員ってリーア一人だけじゃないよね?」


「はい、他にも数名いらしゃいます」


「オーガ達が何処から来たのかを調べて欲しいっていうのがリーアっていうサルマニアの地理を知り尽くしている人間に頼んだ理由なんだろうけどね。何か分かったリーア?この辺り一帯に変化はあった?」


「う~すみませんまだ全然ですサリシア様。私だけじゃあ無理ですよ、ただの地理学者には」


 リーアは自分をただの地理学者だと言ってはいるがバングが選んだ調査員がただので収まるはずがなかった。

 サルマニア中の地理を調べ上げ今あるサルマニアの地図を作った人物としてリーアは有名であった。


「国中を歩き回っているリーアなら違和感を感じるかもしれないと調査員として派遣されたんだろうけどそういう違和感もない?」


「はい、今の所辺り一帯を含めていつも通りのラグナです」


 近衛騎士が監視していたのが二日ほどでその間に増殖していたと言っていたがオーガ達にそんな繁殖能力があるとは誰も聞いたことがない。

 ならもっと前からその場に隠れていたかもしれないと考えて地理学者のリーアを調査員に頼んだんだろうけど、でもリーア自身がなにも感じていないなら本当に地理的要因はないのかもしれないね。

 リーア自身その点においてそうそう間違う人物じゃないし。

 そもそも約五十体近くいたオーガ達、それほどの数で移動したとすればどこかに痕跡は残るだろうし、たった二日間くらいでその場から増えたのは完全に確定していいかな。


 サリシアは一気に思考を加速させていく。

 ほんの少しの会話で手繰り寄せる。


 何かはわからないけどいきなりその場にオーガ達が現れる方法があった。

 本当に繁殖能力を得たもしくはそういう個体がいた。

 他には…………最悪はリアラの怪物が関わっていたか。



「サリシア様?」


「ごめんごめん。(今の所考えても仕方ないか)リーアとりあえず他の調査員達と合流しにいこうか」


「はい、わかりました。ラグナにある宿を拠点としているのでそこに行けば合流できると思います」


「じゃ一旦全員を呼んでくれる?他の人の話しも聞こうかな」


「こちらですサリシア様」


 最悪の覚悟をもうしておいた方がいいかな、もしリアラの怪物が相手ならどんな形で具現化したかわからないとキツイしラグナにいたら守る人多いしね。


 サリシアはラグナに入る前から気合を入れる、サリシアにとってはわからないほど警戒する。

 相手は自分を知っていて理解していないのは自分の方だと対峙した瞬間に終わる可能性もある。

 知るということの強さを分かっているサリシアだからこその覚悟だった。

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