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プロローグ1

 今日も一日剣を振るう。

 幼き頃に見た師匠の剣を思い出しながら


 込めるの力は自身そのものであれ

 今持てる剣の技術を一振りに、

 自身の肉体すらも一つの剣として、

 


 師匠が語っていた剣の頂き、

 遥かな高みたる至境へと至るために



◆◆◆◆◆



「うん、今日も快晴いい天気だ」


 彼女は快晴の空の下で気分よく、大きな庭でのんきに剣を振っていた。

 それだけで絵になりそうなほどに美しい銀髪をなびかせなぜか騎士のような格好に身を包んだ可憐な彼女の周りには誰も居らず一人で剣を振るっていた。


「うーん、まだまだかな私の剣」


 彼女は自身が振るう剣に満足がいかずさらに時間をかけて鍛錬に励んでいた。


「セイッッッ」




「ハッ」


 


 



「聖女様!!!またそんな」


 そこへ一人の修道女が彼女を見つけるなり走ってやってくる。


「うん?・・・あ~マリエルじゃないか」


「ハッハッハッ・・・なに、またのんきに剣を振っているんですか!!!サリシア様!!!」


「この距離を全力疾走しただけで息が切れたのかいマリエル?運動したほうがいいよ」


「聖女様こそ剣の鍛錬をせず世界最高峰の癒やし手としての自覚をですね」


「あ~はいはい、いつも通りの説教はいいよ」


 サリシアは自分自身の手で両耳を塞ぎ聞く耳を持とうとしなかった。いつもうるさく言われてめんどくさいと言うのが顔に出てしまう程に。


「あ~もう!とりあえず来てください!!!怪我人が多く来ているんです」


「なるなど、さっきから教会内がゴタゴタしていると思ったら怪我人が来ていたからか」


 サリシアは剣を振るっていた時に教会がゴタゴタしているのに気づいていたが気にすることなく剣を振るっていた。なにかあったらいつも通り呼んでくるだろうしと考えて。


「えぇ、ですから来ていただいて」


「怪我人はいつもどおり一箇所に集められているのかい?」


「そうですが?・・・・・まさか!!」


 サリシアは自身の魔力を一気に高めそして


「ちょっとサリシア様」


「エルダーヒール」


 サリシアは高まった魔力を一気に解放する。それだけで教会全体に癒やしの魔法が伝わっていく。


「よし、終わったわね」


「・・・・・サリシア様」


「もう怪我人の治療は終わったから私は剣の鍛錬に戻るよ。報告よろしくねマリエル」


 サリシアはもう怪我人治療は終わったとばかりに剣の鍛錬に戻ろとするが、


「サリシア様自身で報告してください」


 マリエルはそのまま剣の鍛錬に戻ろうとするサリシアを良しとはしなかった。笑顔で耳を引っ張りながら無理やりでも連れて行こうと。


 


「ちょっとマリエル痛い!耳を引っ張らないで!」

「いいですから!行きますよ!」

「良くない!私にはやらないといけないことが」

「そうですね!確認することも報告することも聖女としての仕事ですから行きますよ!」


 マリエルは思いっきり耳を引っ張ってサリシアを連れて行こうとする。この剣を振るうこと以外興味を持たないどうしようもない聖女を。


「マリエル耳が千切れるよ!」

「サリシア様自身で治せるので誤差ですね」

「わかった行く!!!行くから耳引っ張らないで!」


 大きな庭でサリシアの声が響く。

 この教会ではいつもことであった。








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