第八話 大魔法使いの奇跡
「お前のことが好きだ。……以前の話が本当なら、俺の嫁になって欲しい」
こんなに真っ直ぐな言葉を受け取ったのは生まれて初めてだ。貴族社会では有り得ない。
それは、血の契約もなく、ただ私の心に訴えかけるだけの愛の告白だった。
「……本気なの?」
私が前回のアディと同様に無粋な言葉を返すと、アディは明らかに落胆した表情を浮かべた。
「もし、前回のお前の話が本気じゃなかったとしても、俺はお前を責めたりはしない。だから、今すぐじゃなくても構わないから、必ず答えを聞かせてほしい。俺はどんな答えを聞いたとしても、お前の両足が動くように全力を尽くす」
私は驚いた表情のまま、アディを見つめる。
「……えっと、ごめんなさい。私、ちょっと混乱してる。そもそも、こんな私のどこがいいの? 足が動かないくせに、生意気で強情な伯爵令嬢よ? 大人しくないわよ? ……きっと将来、私のことを嫌いになるわよ?」
すると、アディは私から視線を外して、頭を掻きながら答えた。
「……それがいいんだ。俺は、お前みたいな真っ直ぐな女性を見たことが無かった」
そして、アディは視線を戻すと、私の瞳をじっと見つめる。
「王侯貴族達は皆、身も心も着飾っていて信用ならない。はっきり言って、見せかけだけだ。それに比べて、お前は人間味があるし、芯が強く、優しい心を持っている。話していて、王侯貴族に相応しい教養があるのも分かる。……さらに、とても美しい」
アディの褒め言葉に、私は思わず顔を真っ赤にする。頬が熱を帯びるのが分かった。
しかし同時に、アディの言い方に違和感を覚えた。
「……まるで、たくさんの王侯貴族を見てきたような言い方ね。大魔法使いは孤高の存在だと思っていたけど、エスカトールの王宮には頻繁に呼ばれているの?」
私の指摘に、アディは「しまった」というような表情を浮かべると、慌てて話題を変えた。
「……まぁ、いずれにしてもだ。もしお前の足が動くようになったとして、帝国の貴族社会に戻っていくのなら、俺はそれで構わない。お前の夢を、俺は応援したいと思っている。それを実現する場所が帝国の貴族社会であるのなら、俺に文句を言う資格はない」
私がアディに言葉を返そうとして口を開くと、アディはポケットからすぐさま二つの魔石を取り出した。そして、私の言葉を遮るようにして説明を始める。
「今回の魔石は特別だ。俺が王国中からかき集めた魔石の中から、最も人体と魔力を融合させやすい属性を持つ、最高級の魔石を加工して持ってきた。帝国なら、子爵レベルの全財産と同じ価値がある魔石だ」
「えっ!?」
私はアディの言葉に、目を丸くして驚く。
「そっ……そんな大切な魔石、私に使っちゃっていいの!? 子爵の全財産だなんて、私はそんな大金を払えないわよ!? ……でも、もう加工しちゃったのよね? 削ったり割ったりしちゃったんでしょ?」
私の問い掛けに、アディは軽く頷く。私は思わず頭を抱えた。
「気にするな。今のは魔石の価値を説明するためのたとえだ。費用の請求はしない」
唖然とする私に、アディは話を続ける。
「しかし、もし、この魔石でも効果が無かったら、現在の俺の研究では次の手はない。全く別の方法を一から考えるしかない。……それを覚悟してくれ」
アディの言葉に、私は息を呑んだ。
「分かった……。つまり、これが、現状で考え得る最後の『実験』なのね?」
アディは無言で頷く。
私はそんなアディの瞳をじっと見つめ、今までで一番の笑みを向けた。
「アディ、本当にありがとう。大魔法使いの奇跡、期待してるね!」
◇ ◇ ◇
……しかし、数時間後、私達の期待に反して、最高級の魔石による『実験』は失敗に終わった。
◇ ◇ ◇
私は耐え難い激痛が走る太腿を押さえながら、いつものように、アディに最後の確認を行った。
「っ……、はぁ、はぁ……。失敗……なのね?」
「……すまない。これだけ純度が高い魔石を使っても、お前の両足を制御できないとは思わなかった。もはや俺の力では、お前の両足を動くようにすることはできない。お手上げだ……」
「そう……。そうなんだ……。ダメなんだ……」
私は太腿の上で両手をギュッと握りしめながら、必死に泣くのを我慢する。しかし、溢れ出る涙を止めることができない。
「悔しいなぁ。絶対に動くと思ったのになぁ……」
私は声を震わせながら、独り言のように気持ちを口にする。そして、涙目のまま、アディとエルザに交互に視線を向けた。
「アディ、エルザ……。ごめん……。今から私のとっても醜い姿を見せると思う。……だけど、絶対に立ち直るから、少しだけ私に時間をちょうだい……」
私は言葉を言い終える前に顔を顰めると、大声で唸るように泣いた。今まで隠してきた気持ちをさらけ出すように、何度も車椅子の肘掛けを叩いて、行き場のない思いをぶつける。部屋中に私の泣き声が響き渡った。
見かねたエルザが、私にタオルを持ってきてくれた。私はそのタオルで顔を押さえつつ、大声で泣き続ける。泣き疲れるとタオルを顔に当てたまま黙り込んだが、しばらくして再び思い出すように大声で泣いた。
何度かそれを繰り返した後、私の心が徐々に落ち着いてきた。
私は俯いたままタオルを下ろして、涙と鼻水でグチャグチャになった顔を二人にさらす。すると、エルザが慌てて駆け寄ってきて、私の顔の涙と鼻水を拭ってくれた。
「……二人とも、ごめんね。貴族の令嬢なのに、凄くみっともない姿を見せて……」
私は充血した目のまま、アディに視線を向ける。
「アディ。私のこと、嫌いになったでしょ? ……こんな気分屋を好きになっちゃダメだよ」
アディは俯いて無言のまま、何も答えない。私はアディから視線を外して、窓の外に目を向けた。
「……アディに最初に魔法を掛けてもらった時、両足に感覚が戻ったのになぁ……」
私がふとそう呟くと、アディがハッとした表情を浮かべて、私の下に慌てて駆け寄って来た。そして、両肩を力強く掴む。
「おいっ!! それは本当か!? 俺の魔法というのは、ラヴァエル……原因を探る魔法のことか!?」
「えっ? そうだけど……」
私がアディの様子に目を丸くして答えると、アディは私の両足の前に跪いた。そして、両手をかざす。
「俺の魔力の大部分を使って、今から十数秒間、お前の両足に強力なラヴァエルを掛け続ける。その間に、両足に力を入れて動かしてみてくれ」
アディはそう言うと、両手に魔力を集中させた。
「ラヴァエル!」
私の両足に魔力が流れ込む。すると、以前と同様に、私の足に感覚が戻った。何も感じなかった足の裏に車椅子の足置きが当たっているのが分かり、履いている靴下が皮膚に接触しているのを感じる。
私は左右の足に力を入れて、足を振るように動かすことをイメージした。すると、その通りに足が動いた。
「動いた……。動いたっ!!」
アディは私の足が動いたのを確認すると、苦しそうな表情で魔力を注ぎながら叫んだ。
「俺の魔力は長くはもたない! 一瞬だけでいいから、両足で立ってみろ! 今回はそれで終わりだ! エルザも手伝えっ!!」
アディの言葉を受けて、エルザが私に駆け寄ってくる。そして、私の両手を持って支えてくれた。
私はエルザに引っ張られるようにしながら、両足に力を入れて立ち上がった。
「立てる……。私、自分の足で立てるよっ!! 両足に感覚がある!! 事故の前と同じ!!」
その瞬間、アディが前方の床に両手をつくようにして倒れ込んだ。すると、私の両足への魔力供給が止まり、私は両足の感覚をすべて失った。
「マリア様っ!!」
エルザが咄嗟に私の身体を支えた。私は嬉しさのあまり、エルザの身体を抱き締めるようにしてしがみ付いた。
「エルザ!! 立てたよ!! 私、立てたっ!!」
エルザは涙を堪えながら、私をゆっくりと車椅子に座らせてくれる。私がアディに視線を向けると、アディはいまだ苦しそうに、床に両手をついて荒く息をしていた。
私は車椅子を動かすと、足元に跪いたままのアディの肩に手を置いて、優しく声を掛けた。
「アディ。大丈夫?」
「……あぁ、大丈夫だ」
アディは額を汗で湿らせながら、私の前に立ち上がる。そして、独り言のように話し始めた。
「そうか、そうだったのか。全て魔力で出来た魔脚には、古王国の魔力しか効かないのか……」
アディはそう言うと、ソファの前に置いてある『虹の宝玉』と『星の輝石』に視線を移した。
「……お前の足の治し方が分かった」
「えっ!? 本当に!?」
驚く私を見ながら、アディは『虹の宝玉』と『星の輝石』を指差す。
「あの二つの魔石が必要だ。理由は分からないが、お前の足のように全てが魔力で出来ている肉体は、古王国の魔力を使えば制御できるようだ。あの国宝級の魔石なら、それが実現できる」
私はその説明を受け、視線を『虹の宝玉』と『星の輝石』に移した。
「おそらく半分ぐらいで十分だと思うが、俺に譲ってくれるか?」
アディの問い掛けに、私はアディの目を見る。そして、心配するように尋ねた。
「……魔石を加工したら、あなたの魔石の取り分が減ってしまうけどいいの?」
私の言葉に、アディは軽く笑みを見せる。
「確かに俺は魔石ばかりを収集しているバカ魔導士だが、それと同じぐらい、『実験の成功』にも興味があるんだ」
すると、アディは頬を赤くして、私から視線を逸らした。
「……それに、好きな人の夢や願いを叶えてあげたいと思うのは、当然のことだろ?」
アディの言葉に、私の胸がドキンと弾む。そして、顔がどんどんと熱くなってきた。
私は慌てて表情を隠すように、アディに深く頭を下げた。
「あっ……ありがとう! 魔石は持って行ってくれていいからっ!」
私はそのまま、恥ずかしくて顔を上げられない。
──あれっ? 私、もしかしてアディのことを意識してるのかな……。
私が横目でエルザを見ると、エルザは涙目のまま口元を手で押さえて、優しく微笑んでいた。まるで私達二人の恋の行方を温かく見守るような表情だ。以前、エルザはアディのことをとても毛嫌いしていたが、最近は逆に、アディへの評価を良い方向に改めているようだった。
当のアディは、テーブルの小箱から『虹の宝玉』と『星の輝石』を手に取ると、私の下に持ってきた。
私は顔を赤くしたままエルザの方を向き、針を持ってくるようにお願いする。そして、エルザから針を受け取って指先に軽く刺すと、指先にできた血の滴で『虹の宝玉』と『星の輝石』を軽く撫でた。
すると、二つの魔石が一瞬、淡く光を放った。
「これで、血の所有契約は解除したわ。あなたが『虹の宝玉』と『星の輝石』をどこに持っていこうと、私の手元に戻ってくることはない」
私はアディに視線を合わせないまま、真っ赤な顔で所有契約の解除を伝える。すると、アディも私に視線を合わせずに、『虹の宝玉』と『星の輝石』を魔導士服のポケットに入れた。
「三日後にまた来る。……今度は必ず成功させるからな。期待していろ」
アディはそう言い残すと、早足で部屋から出て行った。
◇ ◇ ◇
「……全然、痛くない……」
『虹の宝玉』と『星の輝石』から合成された魔石が、私の太腿にスーッと吸い込まれていく。今までの魔石とは異なり、全く痛みを感じなかった。
「さすが『虹の宝玉』と『星の輝石』だな……。これほどまでに、肉体への適合性があるとは……」
魔石が私の太腿に完全に吸収されると、アディが私の両足の前に跪いた。
「今回の魔石は今までとは構造が違う。起動魔法が必要だ。それを今から詠唱するから、心の準備をしておけ。……正直なところ、何が起こるか分からない」
アディの言葉に、私は息を呑む。壁際にいるエルザも、不安そうな表情を浮かべた。
「アクティヴァシオン!」
アディの詠唱と同時に、私の太腿の魔石から魔力が溢れ出した。その魔力は私の両足だけではなく、全身を駆け巡る。明らかに、今までの魔石とは違っていた。
「……どうだ?」
アディが心配そうに私に問い掛ける。私は恐る恐る、右足に力を入れた。
…………。
…………。
…………。
「動く……。動くよ!!」
車椅子に座る私の右足が、私の意思通りにブラブラと動いた。
アディは喜びを隠せない様子だったが、すぐに冷静さを取り戻して私の前に立ち上がる。そして、私に手を差し伸べた。
「では、立ち上がって歩いてみよう」
私はアディの手を持つと、両足に力を入れた。すると、私の両足が以前のように、私の意思に従って動いた。
「アディ……。アディぃ……、両足が動くよぉ……」
立ち上がった私の目から、涙が止め処なく流れる。しかし、両手をアディに握られていて涙を拭うことができないため、私の涙は頬を伝ってポタポタと床に落ちた。
アディが私の身体を前方に引っ張ると、私の足が自然と前に出た。
右足、左足、右足……。
ずっと車椅子生活だったため、私の歩き方はぎこちなかったが、それでも自分の足の力で床を踏みしめながら、一歩一歩前進することができた。
「大丈夫そうだな」
「アディ……、アディぃ……」
私は涙と鼻水を流したまま、アディを見つめる。すると、アディは少し吹き出しながら、今までで一番の笑みを私に見せた。
「おめでとう、マリア。成功だ」
アディが初めて私の名前を呼んだ瞬間、私は堪え切れずにアディに抱き付いた。そして、そのままアディの胸で号泣する。
「アディ、ありがとう!! 奇跡が起きた! 大魔法使いの奇跡!! 私はもう歩けないと思っていたのに、歩けるようになった!! こんなことって……、この非情な世界にこんなことがあるなんて……」
アディは号泣する私を優しく抱き締める。そして無言のまま、私の頭をずっと優しく撫でてくれた。私はそのまま、アディの胸の中でワンワンと泣き続けた。
◇ ◇ ◇
「えっと、その……、ごめんなさい。アディの魔導服をこんなに汚してしまって……」
テーブルの正面に座るアディの魔導服を見ると、私が顔を当てていた部分に、カピカピになった涙と鼻水が付いている。……貴族の令嬢としては、かなり恥ずかしい。
「まぁ、気にするな」
「すぐに使用人に洗濯させるから……」
「いや、この服はこのまま残しておくから、何もしなくても大丈夫だ」
「えぇっ!? どうしてっ!?」
私が目を丸くしてアディに叫ぶと、アディがニヤッと笑った。
「今までで、『一番難しい実験』を成功させた勲章だ。まぁ、結局はマリアの魔石に頼ったわけだが、マリアの両足が無事に動くようになった証でもある」
アディはそう言うと、表情を真剣なものに変える。そして、視線をテーブルに落とした。
「すべきことは終わり、結果も出た。……俺がこの屋敷に来るのは、今日で最後だ」
私はアディのその言葉に少し俯いて、アディと同様にテーブルに視線を落とす。
私がじっと黙ったままでいると、アディは少し間を置いて、口を開いた。
「……だから、マリアの答えを聞かせてほしい。前にも言った通り、お前……いや、マリアが貴族社会に戻るなら、それで構わない。その場合は、はっきりと俺のプロポーズを断って欲しい」
アディは真剣な表情で、俯く私をじっと見つめた。私はゆっくりと口を開く。
「……アディ。私は、きっと良い妻にはなれない。貴族社会でしか生きたことがない私は、平民が当たり前のようにこなす炊事も洗濯も料理も掃除も何もできない。逆に、余計な手間を取らせて、アディに迷惑を掛けちゃうと思う」
私は顔を上げて、アディの瞳をじっと見つめた。
「だから、申し訳ないんだけど……」
その瞬間、アディは再びテーブルに視線を落とす。そして、落胆した表情を浮かべた。そんなアディを見て、私は話を続ける。
「私から、アディにお願いがあるの」
私の言葉に、アディは目を大きく見開いてバッと顔を上げた。
「私に、魔法だけじゃなくて、炊事・洗濯・料理・掃除も教えてくれるかな? 出来損ないの平民の妻として、一から勉強したいと思うの。最初はアディにたくさん負担を掛けちゃうけど、いい?」
アディはソファの前のテーブルに、バンッと両手をつく。
「いいに決まってる! 何でも教えてやる! つまり、俺の求婚を承諾してくれるということか!?」
私は頬を赤くしてニコッと笑みを浮かべると、コクリと頷いた。
「ありがとう! マリア!!」
アディは椅子から飛び上がると、私の席にやってきて、私を持ち上げるようにして抱き締める。
「本当に本当か? 貴族から平民に下るんだぞ? マリアの父上は了承してくれるのか?」
私はアディの胸に抱かれたまま、アディの問いに答えた。
「私はお父様を絶対に説得する。私自身は平民になっても良いと思ってるし、それがテオドール家のためになると思ってる」
私はエルザに視線を向けて微笑んだ。
「それに、エルザも自由にしてあげられるしね」
すると、エルザが怖い顔をして、私とアディの下にやってきた。そして、私達の間に入って、私をアディから引き剥がすと、腰に両手を当てて仁王立ちになった。
「マリア様っ!!」
怖い顔で私を睨むエルザに、私は自分の決意を伝える。
「エルザ。私は考えを変えない。いくら私を説得しても無駄よ」
すると、エルザが、私とキスしてしまいそうな距離にまで顔をグッと近付けた。
「ちょ……ちょっと、エルザッ!?」
「そんなことは分かっています!! 私が何年、マリア様の侍女をしていると思っているのですか?」
「……え?」
「私を一緒に連れて行ってください! 私がマリア様に、平民の妻としての仕事を全部教えて差し上げます!」
その言葉に、私は驚いた表情のままアディを見た。すると、アディは諦めたように両手を胸の前で広げている。私は視線を再びエルザに戻す。
「……ねぇ、エルザ。平民には侍女はいないと思うのだけど……」
「いいんですっ!! マリア様の我儘で、私をこの伯爵家に残していかれる方が私は辛いんです!! 新婚生活の邪魔だなんて言わせませんよ!! 責任を取ってください!!」
すると、アディが呆れたように口を開いた。
「主人が主人なら、侍女も侍女だな。まぁ、エルザの部屋を用意できないわけじゃない。色々と助かりそうだし、一緒に来てもいいぞ?」
その言葉にエルザは胸の前で祈るように両手を組むと、パアッと笑みを浮かべた。
「アディ! あなた、本当にいい人ね!! 仕方がないから、アディの食事も作ってあげます!!」
こうして私は、侍女付きで、隣国の平民の大魔法使いの下にお嫁に出ることになった──。
少し文字数が多くて申し訳ありませんでした。
次回が最終話です。